52.黒 岳(くろだけ)(1)  2,986m
        水晶岳(すいしょうだけ)    

 
 富山県、黒部源流(北アルプス中央部)。
 
登頂日: 平成10年(1998年)8月22日(土)
天 候:
行 程:
高瀬ダム−烏帽子小屋−野口五郎岳小屋(泊)−野口五郎岳−
水晶小屋=黒岳(往復)−三俣山荘(泊)

8月22日(土)
  5:30. 野口五郎小屋発
  5:45. 野口五郎岳山頂着
  6:00. 山頂発
  6:25. 真砂岳(標識)
  7:10. 10分休憩
  7:50. 東沢乗越、 10分休憩
  8:50. 水晶小屋着、9:10. 発
 
  9:45. 黒岳(水晶岳)山頂着
  10:00. 山頂発
  10:30. 水晶小屋、  5分休憩
  11:10. ワリモ分岐着、12:00. 発
  12:30. 黒部源流発
  13:20. 分岐、  20分休憩
  14:15. 三俣山荘着(泊)
 
  255.野口五郎岳からの続き

8月22日(土)
  5:30. 野口五郎小屋発。
  5:45. 野口五郎岳着。 快晴。360°見渡せる。 6:00. 山頂発。
  6:25. 真砂岳の標識(真砂岳の西側を巻く)。
  7:50. 東沢乗越着(途中10分休憩)。 赤茶けた山肌の上に水晶小屋が見える。
  8:00. 発。 遠いように見えたが、8:50.水晶小屋に着いた。
  9:10. 空身で水晶岳に向かう。 
  9:45. 水晶岳着。
 快晴。「北アルプスのどまんなか」からの眺望を楽しむ。北に立山、その下に黒部湖、遠く白馬三山から後立山連峰、東には、今、登ってきた野口五郎岳、南には槍ヶ岳と穂高連峰が雲の上に浮かんでいる。その少し右には三俣蓮華岳の後ろ遠くに左右対称形の笠ヶ岳が見える。その右に黒部五郎岳、さらに右に薬師岳から立山へと連なっている。
 10:00. 水晶岳発。
 10:30. 水晶小屋着。
 日陰がなく暑いので、すぐに、
 10:35. 水晶小屋発。
水晶岳山頂

 11:10. ワリモ分岐に着く。 ハイマツの小さな日陰で昼食を摂る。
 12:00. ワリモ分岐から鷲羽岳に向かうが、下を見ると黒部川の源流附近で数人が楽しそうに遊んでいるようにみえた(食事のときには気付かなかった)。妻は黒部の源流を見たいという。鷲羽岳は3年前に登っているし、その時も天気がよく展望もよかったので、今回は黒部川を下るコースをとることにした。岩苔乗越に向かう。岩苔乗越の南側の沢が黒部源流だ。ちょろちょろより少し多い程度の水量だった。
黒部源流

 妻は本当の源流の水を飲むのだと沢を登った。 50mくらい登ったところで水が一滴ずつ岩から滴れていて、その水を汲んできてくれた。すぐ前の沢の水より冷たくおいしかった。このコースをとるなら食事はこの場所がよいだろう。
 12:30. 黒部源流発。 黒部源流の右岸を下る。沢の水量は次第に多くなってくる。時期がよければいろいろな花が咲いているのだろうが、この時期には花は少ない。咲いているのは、ウメバチソウ、トリカブト類、ハクサンフウロ、シナノオトギリなど。途中で沢を左岸に渡り、さらに下って、13:20. 雲の平への分岐に着く。雲の平への道はかなりの急勾配だ。
 13:40. 発。 沢から少し登った広場に「黒部川水源地標」がある。小さな沢を横切ったり、沢のような道を登る。このコースは強風に曝されることはないだろうが、少しの雨でも足元はぐしゃぐしゃに濡れてしまうだろう。
 14:15. 三俣山荘着。 晴れてはいるのだが、眼前に見えるはずの槍ヶ岳は雲の中だった。鷲羽岳は大きく見える。その左、岩苔乗越の稜線のかなたに小さく水晶岳が頭を見せていた。
 小屋の前でギターやアコーデオンを弾いて歌っている人がいた。今日は「雲上のコンサート」があるという。
三俣山荘

 ここのレストランは素晴らしい。生ビールはあるし、ステーキもあるようだ。「ここまでしなくてもよいのでは」とも思うが、生ビールを2杯、ワインを1本、歌声を聞きながら頂いてしまった。このコンサートのためなのか、夕食もよかった。いままでの山小屋の食事では最高だった。ローストビーフ3枚、塩さば、わかさぎのフライ、ポテトサラダなど。
 コンサートは午後7時からレストランで開かれた。レストランはほぼ満員となったが、比較的静かに行われたようだ。私はアルコールのせいで早く眠ってしまった。
 敷き布団1枚にひとり、ゆっくりと眠れた。

  57.笠ヶ岳に続く。   52. 水晶岳(2)
 

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