54.槍ヶ岳(やりがたけ)(2)  3,180m

長野・岐阜県境、 槍・穂高連峰(北アルプス南部)

登頂日: 平成21年(2009年)7月24日(土)〜26日(日)
天 候: 強風、雨、濃霧
行 程:

新穂高温泉−(小池新道)−鏡平−双六小屋(泊)−(西鎌尾根)−
槍ヶ岳山荘(泊)−飛騨乗越−槍平小屋−新穂高温泉

7月24日(金)
   5:20. 新穂高温泉駐車場発
     5:32. 新穂高温泉バス停
   6:33. 笠新道入口
   6:50. わさび平小屋、7:00.
   7:20. 小池新道入口
   8:15. 秩父沢、 8:25.
   9:30. シシウドガ原、9:40.
  10:40. 鏡平小屋着、 11:20.
  12:30. 弓折岳分岐、 12:45.
  13:50. 双六小屋着(泊)
7月25日(土)
   5:30. 双六小屋発
   6:10. 樅沢岳山頂、 6:20.
   7:05. 硫黄乗越の先、7:10.
   7:30. 左俣岳
      途中、休憩2回(15分)
   9:20. 千丈沢乗越
      途中、休憩2回(15分)
  10:40. 槍ヶ岳山荘着(泊)
7月26日(日)
   6:00. 槍ヶ岳山荘発
   6:08. 飛騨乗越
   6:40. 休憩5分
   6:57. 千丈乗越分岐、7:00.
   7:22. 休憩5分
   7:38. 最後の水場
   8:15. 槍平小屋着、 8:50.
   9:36. 滝谷、    9:43.
  10:50. 白出沢、  11:00.
  11:38. 穂高平小屋、11:47.
  12:30. 新穂高温泉バス停
  12:41. 駐車場着

 4、5年前から行っている職場の仲間との夏山登山は、今年は西鎌尾根から槍ヶ岳に登ることにした。天気予報があまりよくないのが気になる。
 6人は新穂高から双六小屋、西鎌尾根から槍ヶ岳へ。一人は仕事の都合で槍沢から槍ヶ岳に登る。
 結局、25日、26日とも濃霧で風が強く、雨も混じり、槍ヶ岳山頂への登頂は断念した。

7月23日(木)
 17:30. 妙高市(新井)発(車)。 19:10. 松本IC。
 20.30. 新穂高温泉中尾、民宿「たきざわ」着。

7月24日(金)
 4:30. 民宿「たきざわ」発(車)。村営無料駐車場に向かう。深山荘のすぐ前の空き地に駐車した。

 
5:20. 駐車場発。車道を歩いていくと、左下の川沿いにずっと駐車場が続いていた。一番遠いところに駐車してしまった。
 5:32. バスの駐車場から左に蒲田川を渡って左俣林道に入る。しばらくすると穴毛谷に作られた多くの砂防堤の上方に笠ヶ岳が見える。
 6:33. 笠新道入口。水は涸れていた。ここで休憩と思ったが、わさび平小屋まで近いようなので小屋まで行くことにした(6:38. 発)。

 6:50. わさび平小屋着、休憩。
 7:00. 発。広い道が続く。

 7:20. 小池新道入口。林道は右に橋へと続いているが、橋の手前で左に進む。広い河原を進む。 7:40. 5分休憩。
 8:15. 秩父沢着、休憩。
 8:25. 発。道の傾斜が少し強くなる。

 9:32. シシウドガ原、穂高連峰は雲の中で見えない。 9:40. 発。
 10:12. 熊の踊り場、10:20. 発。岩に鏡平まで500mと書いてある。鏡池では霧が深く槍ヶ岳は全く見えなかった。
 10:40. 鏡平山荘着。食事を摂って休憩。空が明るくなってきた。

鏡平山荘

鏡平山荘前から樅沢岳

 11:20. 鏡平山荘発。ここから弓折岳分岐まで急な傾斜が続く。
 11:50. 弓折中段、5分休憩。霧が薄くなって槍ヶ岳の頭や穂高連峰が時折見えるようになってきた。
 12:27. 弓折岳分岐。
 12:35. 分岐の少し上のピークで休憩。南の弓折岳から続く稜線の彼方に笠ヶ岳が見える。槍ヶ岳や穂高連峰も霧の晴れ間にときどき姿を見せるようになった。

弓折岳分岐の上の稜線から槍ヶ岳

弓折岳分岐の上の稜線から穂高連峰

コイワカガミ

クロユリ

 12:45. 発。ここからの稜線には高山植物がたくさん咲いていた。ゆっくりと花を見ながら歩く。シナノキンバイ、ハクサンイチゲ、ハクサンチドリ、ハクサンフウロ、ヨツバシオガマ、コイワカガミ、クロユリ、ハクサンシャクナゲなど。
 13:50. 双六小屋着。ほとんど予定通りに小屋に到着した。稜線上から槍ヶ岳や穂高連峰の姿も時折見られたので、今日の登山はよしとしたものだろう。小屋の前からは鷲羽岳がよく見える。
 明日の天気はよくないようだ。
 
7月25日(土)

 今日は西鎌尾根を通って槍ヶ岳山荘までの行程だ。
 霧は深く、風が少し強いが、雨は降っていないので、出発することにした。

 5:30. 双六小屋発。風は南風で寒さは感じない。砂礫地なので風がまともに当たる。ゆっくりと登る。
 6:10. 樅沢岳着、霧で何も見えない。6:20. 発。15年ほど前に来たときは天気がよくて気持ちよく、何の心配もなく歩いたが、今回は全く霧の中を進む。稜線の北側は風が当たらないが、南側に出ると強風が吹き付けてくる。7:05. 硫黄乗越の先で休憩、7:10. 発。稜線の北側ではかなりの残雪があった。左俣岳付近は稜線の南側に登山道があり、強風に曝される。
 7:30. 左俣岳。急な岩場が続く。
 8:00. 休憩、やっと稜線の北側の風の当たらないところまで来て休憩。 8:15. 発。
 9:03. 千丈沢乗越の手前で休憩、軽食を摂る。 9:10. 発。
 9:20. 千丈沢乗越。休憩してすぐに千丈沢乗越だった。この付近がすごい強風で身体が浮きそうになった。岩にしがみ付く。風の合間を縫って進む。乗越だから風が強いのかと思ったが、その後も強風が続いた。道は稜線の南側にあり、強風がまともに当たる。ときどき小雨も当たってきた。道の傾斜も強い。
 9:46. 休憩。休もうにも風が強くて休むところがない。やっと少し風の弱いところで休憩する。 9:50. 発。 

 10:03. 休憩、 10:10. 発。メンバーの一人の足取りが重い。これくらいの天候ならばよいが雨がもっと強くなるかと心配だった。1週間前のトムラウシでの遭難が頭に浮かぶ。千丈沢乗越からまだ1時間弱。山荘までこれから1時間は掛るだろうと思っていたが、下って来た登山者(初めて行き逢った登山者)に聞くと後20分くらいだろうという。元気が出る。急傾斜の道をゆっくりと登る。
 10:40. 槍ヶ岳山荘着。小屋が眼に入ったときにはほっとした。山荘の直前でかなり強い雨に遭った。千丈沢乗越から1時間20分だった。かなりゆっくりと登ったつもりだったが、一生懸命に登ったから速かったのか。
 8人部屋の個室をとる。槍沢からのメンバーも無事に山荘に到着した。槍沢では雨は降っていたが風は強くなかったという。
 部屋に入って休んでしまうと、槍の穂の山頂まで登る気は起らなくなってしまった。実際、霧と強風と雨はずっと続いていて登れる状況ではなかった。
 

7月26日(日)
 朝、雨は降ってはいないが、濃霧で風が強い。槍ヶ岳山頂の登頂は諦めることにした。
 6:00. 槍ヶ岳山荘発。山荘の前を通って飛騨乗越に向かう。急な岩の尾根にキャンプ地がある。
 6:08. 飛騨乗越。右に折れてガレ場の斜面を下る。風が当たらなくなり、ほっとする。地図上では等高線が混んでいて急傾斜のようだが、道が九十九折りになっているので、実際の傾斜はそれほどではない。
 6:40. ハイマツが現れてきたところで休憩。
 6:45. 発。
 
槍ヶ岳山荘

飛騨乗越

千丈沢乗越分岐

 6:57. 千丈沢分岐。千丈沢乗越への道は細い。救急品の箱が設置されている。下るに従って周囲の樹高が高くなってくる。
 7:22. 休憩。 7:27. 発。雨が降り始める。

 7:38. 「最後の水場」の標識のある沢。この辺りからやっと道の傾斜が弱くなってくる。飛騨沢の左岸をトラバースするように下っていく。雨が少し強くなってきた。ようやく広い河原に出たところの先に槍平小屋がある。
 8:15. 槍平小屋着。食事を摂ってゆっくりと休む。
 8:50. 槍平小屋発。出発するときには雨は上がっていたが、しばらくしてまた降り出してきた。道の傾斜は強くないが大きな石が重なって続き、目の遠近感のよくない私には非常に歩き難い。

 9:36. 滝谷。小屋は登山道の少し上にある。古くて汚そうだ。 9:43. 発。
 10:50. 白出沢。滝谷からかなりがんばって歩いたが、1時間以上掛った。
 11:00. 発。ここからは林道歩きとなる。陽が射してきた。

 11:38. 穂高平小屋、11:47. 発。林道を下ったが、近道があるようだ。
 12:30. 新穂高温泉バス停。急に雨が降り出してきた。
 12:41. 駐車場着。すぐ前の深山荘で入浴しようとしたが、混んでいるようなので、少し下った「ひがくの湯」で入浴、食事を摂った。

 14:30. 「ひがくの湯」発。 16:00. 松本IC。 17:40. 妙高市(新井)着。
 
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