96.祖母山(そぼさん)(1) 1,756m |
大分・宮崎県境、祖母・傾山地(九州山地)。 |
登頂日: | 平成11年(1999年)5月3日(月) |
天 候: | 晴 |
行 程: |
北谷登山口−国観峠−祖母山−あけぼの荘−国観峠−5合目小屋− 1合目の滝登山口 |
5月3日(月) 6:20. 北谷登山口発 7:25. 千間平、 10分休憩 8:10. 国観峠、 20分休憩 9:15. 祖母山山頂着 |
9:35. 山頂発 9:50. あけぼの荘、 10分休憩 10:25. 国観峠着、 11:00. 発 11:55. 15分休憩 12:30. 5合目小屋着、13:00. 発 13:30. 1合目の滝登山口駐車場着 |
97.阿蘇山(1)からの続き 5月3日(月) 昨夜は、内の牧温泉「ホテル角満」に泊まった。 5時にタクシーを予約しておいたが、少し早く出てみるとすでにタクシーは来ていた。旅館の前の24時間営業の店で食料を買って、タクシーに乗車した。 夜明け前の薄暗い空に横たわる阿蘇山の黒い山容は、まさに釈迦の寝姿に見えた。 6:00. 北谷登山口着。 途中で夜は明け、明るくなっていた。登山口の駐車場はすでに一杯だった。軽く朝食を摂る。ウグイス、クロツグミ、シジュウカラが啼いていた。 6:20. 北谷登山口を出発。 スギやヒノキの林の中の緩い傾斜の道を登る。 7:05. 稜線に出る。ここで一の鳥居からの道と合流する。 7:25. 千間平着。10分休憩。 昭文社の地図のコースタイムの1時間30分は多く見過ぎている。木々はまだ芽吹き前で明るい木立の中の歩き易い道が続く。 7:50. 三国境。アセビの木でトンネルのようになっているところがある。 8:10. 国観峠着。 国観峠はちょっとした広場になっていて、梢の間から祖母山が大きく見える。 8:30. 荷物を置いて国観峠発。 道は急で荒れていて歩きにくい。 9:15. 祖母山山頂着。 山頂には大勢の人がいた。傾山はすぐ近くに見えたが、九重山、阿蘇山は遠くに霞んでいた。 |
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祖母山山頂 |
祖母山から傾山 |
9:35. 山頂発。 小人数のグループから20〜30人のグループが続々と登ってくる。山頂が人で溢れてしまいそうだ。途中で右に分かれ、平成8年に改築されて風力発電装置もあるという9合目の「あけぼの荘」に寄ってみた(9:50.
着)。きれいで立派だった。しかし、途中の道はスズダケの根が張り、しかも急坂で歩きにくい。 |
10:25. 国観峠着。 ゆっくりと食事をして休憩。日差しは柔らかく、風もさわやかだ。 11:00. 国観峠発。 神原へ向かう。すぐに急坂が始まる。下り始めて5〜10分くらいの間だけアケボノツツジのピンクの花が咲いていた。どこまでも急坂が続く。北谷からの登山道に比べて、こちらの方がずっと険しい。しかし、下るにつれてブナなどの新緑がきれいで気持ちがよい。どうも家内の調子が悪くて遅れがちになる。 11:55. 林の中で休憩。 休みたくて仕方がなかったのだという。 12:10. 発。 12:20. 沢を渡る。水は流れていなかった。スギ林の中の階段道を下るとすぐに小屋に着く。 |
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アケボノツツジ |
12:30. 5合目小屋着。 ブナやケヤキなどの広葉樹林の中の静かなところだ。小屋の裏には清流が流れている。休んでいるうちにだんだんと登山者が下りてきた。赤十字の腕章を着けた中年の男性の話では、今日が祖母山の山開きなのだという。それで登山者が多かったのか。新潟から来たことを知って、山開き記念の濃いオレンジ色のハンカチを分けてくれた。 13:00. 5合目小屋発。 いろいろな種類の木々の林の中の渓流に沿った気持ちのよい道だ。 13:30. 林道に出た。予定より早く着いたので携帯電話でタクシーにすぐ来てくれるように連絡して駐車場で待った。 14:15. タクシーに乗車。 牧ノ戸温泉に向かう。途中、久住高原では久住山が間近かに見えて、花公園のあるところがあり、多くの車が来ていた。瀬ノ本の交差点の信号の手前で、2、3km渋滞していて時間がかかり、16:15. 「九重観光ホテル」に着いた。 祖母山は、緑の森に覆われた山で、好ましい印象を受けた。 花はまだ時期が早いせいか少なく、スミレの仲間とリンドウ(フデリンドウと思う)、その他、下に来てから低山の植物が少し咲いているだけだった。 野鳥は、朝のタクシーの中からコジュケイの姿を見た。山に入ってからは、ウグイス、クロツグミ、ヒガラ、シジュウカラ、オオルリ、コマドリ、キビタキ、ミソサザイなどの鳴き声を聞いた。 夕食時、家内は食欲がないという。夜、寒気がしてふらふらするというので、体温を測ってみたら、38.3℃あった。日中、山で調子が悪かったのもこのためだったのか。 明日4日の天気予報は雨。前線が通過するとのことだ。夜中から雨が降り出した。 5月4日(火) 九重山に登る予定だが、雨でときどき風も強く、山の方はガスで見えない。家内の熱は37℃になっていた。7時に宿の車で牧ノ戸峠まで送ってくれることになっていたが、登山するかどうか迷っていた。9時まで待って、取敢えず牧ノ戸峠まで送ってもらった。 牧ノ戸峠でも雨は降り続いていて、こんな状況の中で登っても周囲は全く見えず、ずぶ濡れになって、ただ登っただけという登山になってしまうのが明らかなので、家内の具合がよくないこともあり、九重山の登山を断念した。 遠く九州まで来て勿体ない気持ちはするが、九重山はやはりミヤマキリシマの咲くころに訪れることを楽しみに取って置くことにした。 |
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10:10. 牧ノ戸峠発(バス)。 11:20. 由布院駅着。 今日の宿は湯平温泉、「志美津旅館」。 14:00. 由布院駅発(タクシー)。 14:30. 旅館着。 湯平温泉は渓流沿いの小さな温泉街で、旅館の数は30軒もあるが、従業員を雇っているのは、3軒だけとのこと。一本だけある温泉街の通りは石畳が敷いてある。ここは山頭火が気に入ってしばらく滞在していたとかで、「しぐれ館」という小さな俳句館がある。 「志美津旅館」は、落ち着いていて料理もおいしく、お奨めの宿だ。 |
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しぐれ館 |
5月5日(水) 8:54. 湯平駅発。 電車で博多へ。平野部に出てから、カササギの姿が見られた。飛ぶときの羽はハクセキレイのように白が目立つ。番でいたり、何羽か群れになっていたりして、カラス並の数がいるようだ。電柱に作られた巣も見られた。 11:13. 博多駅着。 駅の名店街でお土産を買って、地下鉄で福岡空港へ。 空港の店で博多ラーメンを食べた。豚骨ラーメンと同じだ。 13:05. 福岡空港発。 14:30. 富山空港着。バスで富山駅へ。 15:27. 富山発。 16:39. 直江津着。 96. 祖母山(2)へ |
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