80. 北 岳(きただけ)(3)  3,193m 

 
 山梨県、白根三山(南アルプス北部)。

登頂日: 平成19年(2007年)7月22日(日)
天 候: 曇、晴
行 程: 広河原=大樺沢二俣=右俣コース=肩ノ小屋(泊)=北岳(往復)

7月21日(土)
  8:50. 広河原山荘発
  9:08. 白根御池分岐、7分休憩
   9:37. 右岸へ
  10:00. 10分休憩
  10:55. 5分休憩
  11:10. 二俣着、 11:30. 発
     途中、3回休憩18分
  13:17. 草すべり分岐
  13:30. 8分休憩
  13:41. 小太郎尾根分岐
  14:10. 4分休憩
  14:22. 肩ノ小屋着(泊)
7月22日(日)
  5:50. 肩ノ小屋発
  6:40. 北岳山頂着
  6:45. 山頂発
  6:55. キタダケソウ植生地
  7:00.    〃    発
  7:13. 北岳山頂着、 7:25. 発
  7:50. 肩ノ小屋着、 8:10. 発
  8:20. 小太郎尾根分岐
  8:45. 草すべり分岐
  9:35. 二俣着、  9:55. 発
  10:30. 5分休憩
  11:25. 広河原山荘着

7月20日(金)
 この週末は、職場の仲間8人(男3人、女5人)で北岳に登ることにしていた。当初の計画では芦安に泊って、翌日早く広河原に入る予定だったが、芦安の宿からの連絡では芦安から広河原までの林道が通行止めで、この週末には開通しないという。急遽、戸台口から入ることにした。幸い「仙流荘」に宿が取れた。

7月21日(土)
 雨は降っていないが、雲が厚く山を包んでいる。
  6:05. 仙流荘バス停発。 7:00. 北沢峠着。 すでに大勢の人が広河原行きのバスを待っていた。 7:25. 発のバスは2台しか来なくて、我々は乗れなかった。運転手が2人しかいないのだという。ピストンしてくるから待ってくれという。片道25分だから、50分待つことになる。
  8:10. 北沢峠発。 8:35. 広河原着。 吊橋のところで降ろしてくれた。吊橋を渡って広河原山荘で登山届を出す。

  8:50. 広河原山荘発。
  9:08. 白根御池小屋への分岐。 雨具を着て登ってきたが、雨は当らず、暑いので雨具を脱ぐ。
  9:15. 発。 大樺沢コースに入る。左岸に沿って登る。大樺沢の水量がすごい。沢を渡るところがどうなっているか、心配になる。
  9:37. 右岸へ。きちんとした橋があり、問題なく渡れた。その前のガレ場の流れを渡るときの方が危なかった。霧が深いが服が濡れるほどではないので助かる。
 10:00. 10分休憩。 花は咲いていないし、景色も見えないので、皆、黙々として歩く。
 10:26. 左岸へ。鉄製のしっかりした橋がある。
 10:55. 雪渓の手前で5分休憩。 風が冷たい。雪渓を少し登って、草付きをしばらく登ると二俣に着いた。早く着いてほっとする。
二俣から左俣雪渓

大樺沢二俣

 11:10. 大樺沢二俣着。 以前2回に来たとき(1991年7月29日、1998年7月20日)には、二俣付近にはまったく雪がなかったが、今回は二俣の下から左俣はずっと雪渓が続いている。雪渓の上部の傾斜は非常に強いように見える。当初の予定では、左俣を登って北岳山荘に泊る予定だったが、危険と思われたので、右俣コースをとって肩ノ小屋に行くことにした。前に来たときには、この付近にはミヤマハナシノブがたくさん咲いていたのだが、今は数株しか咲いていない。軽く腹拵えをしてから出発する。
 11:30. 二俣発。 右俣にも雪渓が残っている。左岸の草付きを登り、ダケカンバなどの林に入る。
 12:00. 5分休憩。 樹林の途中で休憩。
 12:33. 5分休憩。 樹林を抜けた広場で休憩。低木帯となる。
 13:00. 8分休憩。 霧が深く、写真も撮れないので、ひたすら登る。しかし、20分くらいで休憩になってしまう。日差しがなく、暑くないのがよい。
 13:17. 草すべり分岐。 13:30. 休憩8分。
 13:41. 小太郎尾根。尾根に出ると西からの風が冷たく、雨具を着る。
 14:10. 4分休憩。
 14:22. 肩ノ小屋着。 深い霧に包まれた肩ノ小屋に着いた。ちょうどコースタイムの5時間半で登ることができた。北岳山荘に行かずにこちらに来る人が多いと思われるが、それほど混雑はしていなかった。
 小屋で一緒になった人からキタダケソウが咲いているという情報を聞く。山頂から10分くらい南に下ったところだという。また、北岳山荘へのトラバース道には群生して咲いているという。この時期に咲いているというのは、今年は雪解けが非常に遅かったのだろう。明日はキタダケソウを見れることを楽しみにする。

7月22日(日)
  5:50. 肩ノ小屋発。 上空は晴れてきているが、まだうっすらと霧がかかっている。道端の高山植物を見ながら登る。稜線の西側にはハクサンイチゲのお花畑が拡がっている。北岳山頂の北にあるピークにチョウノスケソウが咲いていた。 
  6:40. 北岳山頂着。 霧が晴れてきて、富士山の山頂部が見える。
  6:45. 山頂発。 キタダケソウを見に北岳山荘の方に下る。北岳に詳しい人に案内して貰うことができた。

キタダケソウ

ハクサンイチゲ

  6:55. キタダケソウ植生地。ハクサンイチゲと一緒に5、6株が花を付けていた。皆で写真を撮らせて貰う。
  7:00. 発。 山頂に戻る。
  7:13. 北岳山頂着。 段々と天気がよくなり、霧がさらに晴れてきた。野呂川の谷を挟んで鳳凰三山が大きく横たわっている。北には甲斐駒ヶ岳がはっきりと見える。
  7:25. 山頂発。

北岳山頂

北岳山頂から富士山

北岳山頂から甲斐駒ヶ岳

北岳山頂から鳳凰三山

  7:50. 肩ノ小屋着。
  8:10. 小屋発。 日差しが出てきて、花を見たり、周囲の山を見たりしながら気持ちよく下る。
  8:20. 小太郎尾根分岐。
  8:45. 草すべり分岐。
 シナノキンバイの群落がすごい。その中にハクサンチドリ、クロユリなどが咲いている。しかし、前に来たときよりも花の種類が少ない感じがする。雪解けが遅く、まだ少し時期が早かったのかもしれない。

肩ノ小屋

草すべり分岐付近から北岳

  9:35. 二俣着。 食事を摂る。  9:55. 発。
 10:30. 沢のところで休憩5分。 10:50. 左岸へ。 11:08. 白根御池分岐。
 11:25. 広河原山荘着。

 12:20. 広河原発(バス)。 12:45. 北沢峠着。
 13:00. 北沢峠発(バス)。 13:50. 仙流荘着。
 14:00. 仙流荘発(車)。
 14:25. 高遠、「さくらの湯」着。 入浴、休憩をしてから帰路に着いた。

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