98. 霧島山(きりしまやま)(1)
        韓国岳(からくにだけ)   1,700m

 
 宮崎・鹿児島県境、霧島連峰。韓国岳が最高峰。

登頂日: 平成14年(1999年)10月23日(土)
天 候:
行 程: えびの高原−韓国岳−獅子戸岳−新燃岳−中岳−高千穂河原

10月23日(土)
  6:00. えびの高原荘発
  6:30. 1合目
  7:05. 5合目、 5分休憩
  7:40. 韓国岳山頂着
 
  8:15. 山頂発
  9:05. 5分休憩
  9:30. 獅子戸岳、  5分休憩
  10:00. 新燃岳北端
  10:15. 新燃岳南端着、10:35. 発
  11:00. 中岳
  11:55. 高千穂河原着
 
 百名山の登頂を目指して、これまでいつも一緒に登ってきた妻は、2ヶ月あまりの闘病の末、8月31日に59歳で他界し、これから残りの24座を一人で登ることになった。

10月22日(金)
 天気がよさそうなので、未だ登っていない百名山で、この時期に登れるのは霧島山くらいかと思い、前に立てておいた計画に従い、出掛けることにした。
 15:35.小松空港発。 17:00.鹿児島空港着。 タクシーでえびの高原へ向かう。
 18:00.「えびの高原荘」着。 すでに薄暗くなっていた。宿は新しく、きれいだった。

10月23日(土)
  6:00. 「えびの高原荘」発。 まだ薄暗い。10分弱で車道から登山道に入る。鹿があちこちで鳴いていたが、突然、1頭が道の前を横切って行った。生暖かい風が吹き、硫黄の臭いもする。
  6:25. 韓国岳登山口からの道と合流する。左手に硫黄山をみて右に進む。
  6:30. 1合目。1合目間の時間は、大体10分くらいだった。
  7:05. 5合目。下がよく見渡せる開けた場所で、ちょうどよい休憩場所になっている。「えびの高原荘」も見える。高い木はなくなる。5分休憩。
  7:38. 韓国岳山頂着。
 上空は曇っていて、太陽は見えない。山頂の北側は、足元に大きな火口が拡がり、その遥か彼方に九重連山、その左手前に阿蘇山が見える。その火口の崖に家内の遺骨の小片を投げる。南側下方には大浪池がある。東の方は雲海で何も見えなかったが、パンとコーヒーを摂って休んでいると、雲が動いて高千穂峰の山頂が雲海の上に浮かんで見えてきた。
韓国岳山頂から高千穂峰

  8:15. 韓国岳山頂発。 火口の縁からの下りはかなりの急坂だ。しばらく下ると笹原に入り、さらに樹林帯となった。ところどころにミヤマキリシマが季節はずれに咲いていた。その他はアザミの仲間やリンドウが少し咲いているだけだった。獅子戸岳への登りは大したことはない。次第に雲は薄くなり、日が差してきた。
  9:30. 獅子戸岳着。 山頂の標柱から少し進むと前方が開けて、新燃岳や高千穂峰が見渡せる。高千穂峰はいつの間にか雲は全くなくなり、全体の姿を現していた。5分休憩。
  9:45. 十字路。

新燃岳から韓国岳

新燃岳から高千穂峰

 10:00. 新燃岳の火口の北端に着いた。火口の底には水を湛えている。左に火口の縁を廻って、10:15. 南端に着く。足元になだらかなススキの原が拡がり、その向こうに高千穂峰が聳えている。少し風が強いが陽が当たり、それほど寒くはない。高千穂峰を眺めながら宿のおにぎりを食べた。
 10:35. 新燃岳南端発。 木の階段を下り、それから緩やかに登る。
 11:00. 中岳着。 高千穂河原からの登山者が多い。中岳からしばらくはかなりの急坂だ。ハイキングの人たちが喘ぎながら登ってくる。急坂を過ぎるとミヤマキリシマの群生地になっているようだが、いまはところどころに狂い咲きの株が見られるだけだった。その他の花は、リンドウ、ヤマラッキョウ、シロバナヨメナ(?)などわずかに咲いているだけ。高千穂河原へは三つのコースがあるようだが、所要時間の一番短いつつじコースをとる。道は石畳が敷かれて整備されている。
 11:55. 高千穂河原着。 大きな駐車場があり、車がたくさん止まっているが、人の姿はあまり多くない。みんな山に登っているのだろうか。
 
 霧島山は、写真などから火山岩のガレ場ばかりと想像していたが、樹高は低いが意外に木々に覆われている。花は時期によるのだろうが、今回は少ししか見られなかった。やはりミヤマキリシマが咲くころがよいのだろう。紅葉にもまだ早く、登山の時期としては標高もあまり高くないので、天気がよければ11月末ころまで登れるのではないかと思われる。
 縦走は、えびの高原からの方が楽のようだ。今回の行程は普通の人でも一日で消化できると思う。
 
  199. 高千穂峰に続く。     98. 霧島山(2)
 

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