55.穂高岳(ほたかだけ)(1) 3,190m |
長野・岐阜県境。槍・穂高連峰(北アルプス南部)。 |
登頂日: | 平成6年(1994年)7月26日(火)、27日(水) |
天 候: | 晴 |
行 程: |
槍ヶ岳山荘(泊)−大キレット−北穂高岳−涸沢岳−穂高岳山荘(泊) −奥穂高岳−前穂高岳−岳沢ヒュッテ(泊)−上高地 |
7月26日(火) 4:20. 槍ヶ岳山荘発 4:55. 大喰岳 5:45. 中岳 7:10. 南岳 7:20. 南岳小屋着、 7:40. 発 8:20. キレット最低コル着 8:45. 発 途中、休憩2回20分 11:30. 北穂高小屋着 12:30. 小屋発 12:55. 最低鞍部(?) 15:15. 涸沢岳 15:40. 穂高岳山荘着(泊) |
7月27日(水) 4:20. 穂高岳山荘発 5:10. 奥穂高岳山頂着 5:30. 山頂発 7:10. 紀美子平、 20分休憩 8:05. 前穂高岳山頂着 8:30. 山頂発 9:00. 紀美子平、 20分休憩 10:10. 岳沢パノラマ、15分休憩 12:20. 岳沢ヒュッテ着(泊) 7月28日(木) 5:00. 岳沢ヒュッテ発 7:00. 上高地着 |
54. 槍ヶ岳(1)からの続き 7月26日(火) 4:20. 槍ヶ岳山荘発。 4:46. 常念岳の左肩から日の出。雲海の上は快晴。今朝は遠くまで見渡せる。南に北岳、甲斐駒ヶ岳、富士山、八ヶ岳。西には笠ヶ岳の後に白山が見えた。 大喰岳から中岳へ向かう。道側にヨツバシオガマ、タカネヤハズハハコ、ウサギギク、ミヤマクワガタ。 |
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南岳山頂から槍ヶ岳 |
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5:45. 中岳着。 振り返ると槍ヶ岳が朝日に映えてすばらしい。 7:20. 南岳小屋着。 軽食を摂る。 7:40. いよいよ大キレットへ。見下ろすと本当に真下に下るように見える。しかし、鎖やハシゴがしっかりと整備されているし、晴れていて重装備ではないのでゆっくりと慎重に下り、それほどの危険は感じなかった。 |
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8:20. キレット最低鞍部着。 なぜか25分も休んで、8:45. 北穂高岳への登りにかかった。この登りは岩が脆くて崩れ易く、危険を感じた。雨が降っていたら、ここを下るのは私たちには無理だろう。そして、この登りがつらい。北穂高小屋まで<あと400m>の標識からが長かった。一歩登っては休むようにして登った。 11:30. やっと北穂高小屋にた辿り着いた。小屋は、よくこんな所に、と思うような狭い場所に建てられている。テラス状の休憩所で、いま登ってきた絶壁を見下ろしながら昼食を食べた。上空は晴れているが、周囲の山々は雲に隠されていて、遠望は利かない。 12:30.北穂高小屋発。 小屋のすぐ裏に北穂高岳の山頂がある。ここからの下りもすごい急傾斜だ。東側の上高地の方は晴れているが、西側の滝谷から霧が吹き上げてくる。 12:55.最低鞍部に着く。イワヒバリがすぐ近くまで寄ってくる。今度は急傾斜の登りが始まる。岩の隙間に高山植物がへばり付いて咲いている。 15:15.やっとの思いで涸沢岳に着いた。 曇っていて周囲は見えない。 15:40.穂高岳山荘に辿り着く。 小屋前から足元に涸沢のカールが見渡せて、中央に赤い屋根の涸沢ヒュッテがあり、その周りにたくさんの色とりどりのテントが張られていた。また、その向こうに前穂高、明神岳が聳えている。 |
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大キレット |
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北穂高小屋 |
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涸沢キレット最低鞍部 |
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奥穂高岳山頂から槍ヶ岳 |
4:20.穂高岳山荘発。 |
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前穂高岳山頂 |
8:30.山頂発。 9:00.紀美子平着。 9:20.紀美子平発。 岳沢に重太郎新道を下る。この道がものすごく急な道だった。下るのも大変だったが、登るのはもっと大変だろう。そこを登ってくる人にも何人か出会った。 12:20.岳沢ヒュッテ着。 林の中にあるのだが、沢の下流の方は開けていて気持ちのよい小屋だ。6畳くらいの部屋に夫婦3組で、ゆっくりと休めた。 |
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岳沢ヒュッテ |
7月28日(木) 5:00.岳沢ヒュッテ発。 朝のすがすがしい空気の中を上高地まであまり急でない道を気持ちよく歩く。西穂高の峰々に朝日が射し始めて明るく輝いてくる。樹林帯に入ると木々の間から陽が射してくる。あちこちでコマドリが盛んに囀っていた。 7:00.梓川の河原が広々と広がり、川の水には朝日が降り注いで輝いている。今日は快晴の天気のようだ。平坦な道を上高地までのんびりと歩く。 7:50. 「上高地高原ホテル」着。 ここで入浴、汗を流した。 8:20. ホテルを出て、上高地を散策。 11:05. 上高地発のバスに乗り、11:45. 沢渡着。 12:00. 沢渡発(車)。 15:20. 帰宅。 大キレットは急で大変だったが、鎖やハシゴが整備されていて、慎重に行動すれば、問題なく通過できる。しかし、槍ヶ岳山荘から穂高岳山荘までは、登り下りが多いので、体力を消耗する。私たちは11時間20分もかかってしまった。だが、この槍・穂高を縦走することにより、山登りに自信を持つことができた。 55. 穂高岳(2)へ |
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