55. 穂高岳(ほたかだけ)(2)  3,190m

 
 長野・岐阜県境。槍・穂高連峰(北アルプス南部)

登頂日: 平成20年(2008年)7月27日(日)
天 候:
行 程:
 

上高地−横尾山荘(泊)−涸沢小屋−穂高岳山荘(泊)−
奥穂高岳−前穂高岳−重太郎新道−上高地


7月25日(金)
  12:20. 上高地、バスターミナル発
  13:05. 明神館、 10分休憩
  14:00. 徳澤園、 15分休憩
  15:10. 横尾山荘着(泊)
7月26日(土)
  6:12. 横尾山荘発
  7:15. 本谷橋、 10分休憩
  7:55. 5分休憩
  8:35. 雪渓、  5分休憩
  9:00. 涸沢ヒュッテ分岐
  9:17. 涸沢小屋着、 10:00. 発
     途中、休憩3回20分
  12:00. 穂高岳山荘まで20分、10分休憩
  12:30. 穂高岳山荘着(泊)

7月27日(日)
  5:30. 穂高岳山荘発
  6:15. 奥穂高岳山頂着
  6:25. 山頂発
  7:15. 10分休憩
  8:00. 紀美子平、 10分休憩
  8:40. 前穂高岳山頂着、9:00. 発
  9:25. 紀美子平、 10分休憩
  10:15. 岳沢パノラマ、5分休憩
  11:05. 5分休憩
  11:45. 岳沢着、  12:10. 発
  13:00. 10分休憩
  13:35. 風穴
  14:00. 5分休憩
  14:17. 岳沢登山路入口
  14:33. 河童橋
  14:37. バスターミナル着


 登山仲間8人で穂高岳に登る。
 

7月26日(土)
  6:12. 横尾山荘発。 朝霧が立ち込める中、横尾大橋を渡って横尾谷に入る。今にも雨が降り出しそうな雰囲気だ。
  7:15. 本谷橋着。 河原で大勢が休んでいる。皆、横尾山荘から来たとは思えない。徳沢園などもっと下から登ってきているのだろう。小雨が降ってきたが、しばらくして止んだ。
  7:25. 発。 道の傾斜が強くなる。横尾谷の右岸を登っていくが、沢から離れて山腹を斜めに登っていく。沢はかなり下に見える。
  7:55. 急なところを登りきったところで5分休憩。針葉樹林から樹高の低い落葉樹に代わってくる。

 
横尾大橋から出発

  8:35. 雪渓に出る。 5分休憩。雪渓の上を進む。
  9:00. 雪渓上に分岐がある。右に折れて涸沢小屋を目指す。雪渓から離れて灌木の間の道を登って行く。ガレ場のテント場の上部に涸沢小屋が見える。
  9:17. 涸沢小屋着。 霧は晴れてときどき日が差してくる。涸沢カール越しに前穂高岳からの北尾根の岩峰が望める。ゆっくりと休む。 
涸沢小屋から前穂高岳
 

10:00. 涸沢小屋発。 小屋の左手から灌木帯の中に切られた道を登る。ガレ場に出て、涸沢ヒュッテからの道(パノラマコース)と合流する。 10:30. 5分休憩。
 涸沢岳の山腹をトラバースするようにザイテングラートに向かう。
 11:00. ザイテングラート取り付き。背後に常念岳が見える。5分休憩。 岩の重なり合う急傾斜の岩尾根を登る。 11:30. 10分休憩。
 12:00. 「穂高岳山荘まで20分」の標識で10分休憩。
 12:30. 穂高岳山荘着。 涸沢小屋から2時間30分、休憩時間を含めてコースタイムと同じだった。小屋付近には日差しがあり、奥穂高岳方向はよく見えるが、涸沢岳の山頂部は霧で見え隠れしていた。前穂高岳の山頂部もほとんど霧が懸っていた。夕食まで小屋前でアルコールを飲んだりしながら過ごす。メンバーの一人が涸沢岳を往復してきた。やはり霧で何も見えなかったと。
 寝るスペースは一畳に2人くらい。登山の最盛期なので仕方がないが、まだ空いている部屋があった。どうして空き部屋を使って登山者が少しでも楽に眠れるようにしてくれないのだろう。

穂高岳山荘前から奥穂高岳へ

穂高岳山荘前から涸沢岳

山荘前から常念岳


山荘前から前穂高岳。北尾根


7月27日(日)
 朝の食事は先着順。廊下にずっと並んで待つ。4時半ころには食事ができた。
 5時、すでに日の出は過ぎて山荘前には朝日が眩しく照らしている。しかし、奥穂高岳の山頂部には薄いガスが懸っていた。
 
  5:30. 穂高岳山荘発。 すぐにハシゴ、鎖場などの難所がある。登る人が多いが下る人はいないので、ゆっくりしたペースだが順調に登って行けた。
  6:15. 奥穂高岳山頂着。
 霧が深くなってきて眺望があまり利かない。それでも霧の晴れ間に北穂高岳から槍ヶ岳までの稜線が見渡せた。ジャンダルムはよく見えた。前穂高岳も少しの間だけしか見えなかった。登山者が次々に登ってくるので、前穂高岳に向けて出発する。
  6:25. 奥穂高岳山頂発。
 10分ほど下ったころに霧が晴れてきて、前穂高岳から北尾根が見えるようになり、また、後方に槍ヶ岳がときどき雲の間から姿を見せるようになってきた。
奥穂高岳山頂
 
奥穂高から槍ヶ岳・北穂高岳

奥穂高から前穂高岳

 吊尾根の岩の間には、ミヤマダイコンソウ、キバナノコマノツメ、タカネヤハズハハコ、ツガザクラ、イワヒゲ、ヨツバシオガマ、ハクサンイチゲ、シナノキンバイなどが見られた。 7:15. 10分休憩。
  8:00. 紀美子平着。 荷物を置いて前穂高岳を目指す。
  8:10. 発。 山頂部は薄いガスに包まれている。ペンキマークを頼りに岩の重なる急斜面を登る。
  8:40. 前穂高岳山頂着。
 上空は晴れているのだが、周囲の谷から雲が湧き上がってくる。奥穂高岳から北穂高岳までは見えるが、その先は雲に隠されて槍ヶ岳は見えなかった。
前穂高岳山頂

 雲の上に富士山がときどき頭を出す。常念岳もときどき見えるだけだった。
  9:00. 前穂高岳山頂発。
  9:25. 紀美子平着。 9:35. 発。
 岳沢を目指して重太郎新道を下る。急な岩場の道が続き、慎重に下る。ハイマツ帯に入って下って行くと、岳沢パノラマの地点に着く。
 10:15. 岳沢パノラマ着。 足元に岳沢が拡がり、河原に数人の登山者が見えたが、ときどき薄い霧に包まれる。5分休憩。
 ハイマツ帯からダケカンバ帯に入っても急傾斜が続く。 11:05. 5分休憩。
 急傾斜の道からジグザグに切られた道になると傾斜は緩くなり、岳沢の河原がすぐそこに見えるようになる。
 11:45. 岳沢着。 河原にいた若い単独行の男性が途中で足を捻挫した様子だった。テープで固定してやり、歩き始めたがかなり痛むようだった。ストックを持っていなかったので、仲間のストックを貸してあげた。やはりストックがあると痛みは少ないようで何とか歩けるようだった。ここからはあまり急なところがないので何とか一人で下っていけるだろう。
 河原で食事を摂って休憩していると、雨がポツポツと当たり出してきたが、本降りにならずにしばらくして止んだ。 12:10. 発。
 5分ほどで岳沢ヒュッテの跡に着く。 岳沢ヒュッテは2006年に雪崩によって破壊されて営業ができなくなり、現在は整地されて、建物はまったくない。ヒュッテ跡から少し右岸を下ってから、左岸に渡り、後は岳沢の左岸に沿って下っていく。
 13:00. 10分休憩。 針葉樹林帯に入る。長い単調な道が続く。
 13:35. 風穴。冷たい風が吹き出てくる。 14:00. 5分休憩。
 14:17. 岳沢登山口。 河童橋までの途中から雨が降り出して傘を差して歩いた。
 14:33. 河童橋。 14:37. バスターミナル着。

 14;50. 上高地発(タクシー)。 ちょうどタクシーに乗った後に土砂降りの雨になり、車道は川のように水が流れる状況になった。この雨に遭わずによかった。だが、釜トンネルを抜けると小降りの雨になっていた。
 捻挫した男性からきた礼状では、雨に遭ったが無事に上高地に着けたと感謝していた。

 沢渡の「上高地ホテル」で入浴し、近くの食堂で食事を摂ってから帰宅の途についた。
 
  55. 穂高岳(1)
 


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