14. 早池峰(はやちね)(1)  1,917m

 
 岩手県盛岡市南東、北上山地

登頂日: 平成10年(1998年)7月11日(土)
天 候: 薄曇
行 程: 河原坊−小田越−早池峰−コウベゴウリ−河原坊

7月11日(土)
  4:45. 河原坊発
  5:20. 小田越、  5分休憩
  7:15. 10分休憩
  7:55. 田代平
  8:25. 早池峰山頂着
 
  9:00. 山頂発
  10:30. コウベゴウリ、 10分休憩
  12:00. 河原坊着
 
7月10日(金)
 梅雨前線が南下傾向にあるので北に行こうと、早池峰、八幡平、蔵王岳を目指した。
 7月11日から、岳から小田越の間はマイカー規制が始まるので、その前に河原坊に着くつもりだった。
 
 13:15. 自宅発(車)。 関越道、磐越道、東北道を経て、18:50. 花巻ICに着いた。
 辺りは薄暗くなっていた。大迫町を経て岳部落へ。道は広くて分かり易い。 岳から道は細くなり、また、ガスが出てきて先がほとんど見えなくなった。幸い、前に車が一台走っていたので、暗闇と霧の中、その後に付いていった。しばらくして、その車が左の細い道に入って行った。おやっと思ったが、そこが河原坊の駐車場だった。
 19:45. 河原坊駐車場着。 駐車場は10〜20台くらいずつ止まれる場所が4か所に分かれてある。夜、着いたときには5、6台だったが、翌朝には30台以上になっていた。
 
 7月11日(土)
 早朝、霧は晴れ、快晴とまではいかないが、早池峰の山頂を望めた。辺りは小鳥の囀りに溢れていた。コマドリ、ホトトギス、ジュウイチ、ウグイス、アカハラ、クロジ、シジュウカラ、他にも分からないのが数種類。
 
  4:45. 河原坊発。 舗装道路を小田越に向かう。途中、ヒガラ、コガラ、ミソサザイ、ルリビタキが啼いていた。
  5:20. 小田越着。
  5:25. 小田越発。 大きな木の鳥居を潜って、登山道に入る。オオシラビソなどの樹林帯を30分くらいで抜けると、大きな岩のごろごろした歩きにくい道になり、ハイマツ、コメツガ、ハクサンシャクナゲの低木帯となる。シャクナゲがあちこちに咲いていた。岩と砂礫の道になると足元に花が見えてくる。この山は花を見にきたのだから、ゆっくりと写真を撮りながら登る。
 ミヤマハンショウヅル、イブキジャコウソウ、タカネスミレ、チシマフウロ、ナンブトウチソウ、ミヤマアズマギク、ミネウスユキソウ、ミヤマ(ヒナ)ウスユキソウ、ハヤチネウスユキソウ、ナンブトラノオ、ミヤマオダマキ、ミヤマアケボノソウなど。
 後ろを振り返ると、小田越辺りの低いところは雲の下だが、その向こうに薬師岳がゆったりと大きく横たわっていた。
 鉄のハシゴを登るとすぐに剣ヶ峰への分岐(田代平)に着く(7:55)。ハイマツの中に小さい湿原が連なり、木道が敷いてある。湿原にはヨツバシオガマ、ハクサンチドリ、バイケイソウ、シラネニンジン、ネバリノギランなどが咲き、チングルマ、コバイケイソウも少ないが咲いていた。
  8:25. 早池峰山頂着。
河原坊から早池峰

ハヤチネウスユキソウ
 
 晴れているのだが、霧が出てきて遠くの眺望が利かない。すぐ目の前に見えるはずの薬師岳さえも見えない。山頂はかなり広く、大きな岩がごろごろしている。山頂の祠の前だけが小さな広場になっている。その一段低くなったところに赤い屋根の避難小屋がある。小田越からの登山者はあまり多くなかったのに、山頂にはすでに45〜50人くらいが着いていた。河原坊から登ってくる人の方が多いようだ。
  9:00. 早池峰山頂発。
 コウベゴウリから河原坊への道をとる。山頂直下から急斜面が続く。
   
   田代平
 

 家族連れ、少人数のグループ、20〜30人の団体など登山者がぞくぞくと登って来る。花はどちらの道もあまり変わりはないようだ。前記のほかに、ナンブイヌナズナ、ハクサンシャジン、ミヤマダイモンジソウ、タカネヒゴダイ、ムシトリスミレ、ハクサンサイコなど。
 10:30. コウベゴウリ着。10分休憩。 高山植物はこの付近までで、ここから下は樹林帯に入る。
 12:00. 河原坊着。 すでに20人以上が下山してきて連絡バスを待っていた。

 今回の登山は、登りも下りも2時間の行程を3時間かけて、ゆっくりと花を楽しんで歩いた。小田越からの方が登り易いと思うが、どちらからにしても河原坊を基点に回るのがよいだろう。

 12:40. 河原坊発(車)。 八幡平に向かう。 16:00. 八幡平温泉(泊)

  12.八幡平(1)に続く。  14. 早池峰(2)
 


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