163. 戸隠山(とがくしやま)(1)  1,904m

 
 長野県北部、戸隠連峰。
 険しい岩山で「蟻の戸渡り」の難所が有名。天ノ岩戸の神話で知られる。
 飯縄山、黒姫山、妙高山、斑尾山と北信五岳と呼ばれる。
 
登頂日: 平成15年(2003年)10月17日(金)
天 候:
行 程: 戸隠牧場−奥社−八方睨−戸隠山−九頭龍山−一不動−戸隠牧場

10月17日(金)
  7:40. 戸隠牧場発
  8:20. 随神門
  8:35. 奥社着、  8:50. 発
  9:35. 五十間長屋、5分休憩
  9:50. 西窟
  10:15. 胸突き岩、蟻ノ戸渡り
  10:30. 八方睨着、 10:40. 発
  10:47. 戸隠山山頂着
 
  11:05. 山頂発
  11:45. 九頭龍山、10分休憩
  12:40. 一不動着、13:00. 発
  13:10. 氷清水
  13:53. 牧場の柵
  14:05. 牧場入口着

10月17日(金)
 今日は全国的に秋晴れという予報なので、戸隠山に登ることにした。
  6:30.自宅発(車)。 妙高山、火打山には部分的に雲が懸り、山頂部は白く雪化粧をしていた。
  7:30.戸隠牧場着。 戸隠山の上部は雲に隠れていた。

  7:40.戸隠牧場入口の手前から左に、「ささやきの径」に入る。日は差しているが、肌寒く、手が冷たい。ハルニレ、ブナ、シラビソ、シラカバなどの落葉の道を歩く。その後、トチノキ、ミズナラ、シナノキなども混ざってくる。
  8:10.頃からカラマツ林となり、8:20.随神門。 大木の杉並木の参道を歩く。

  8:35.奥社着。 お参りをする。山頂部はやはり雲の中だ。
  8:50.奥社発。 社務所の下から左へ入る。すぐに急登が始まる。
  9:10.尾根に出る。ブナ、カエデなどの生えた痩せ尾根となる。急登が続く。
  9:23.一本の鎖場がある。さらに、痩せ尾根を登る。
  9:35.岩壁の直下に着く。五十間長屋だ。5分休憩。
  9:40.五十間長屋発。 岩壁の下を左の方に巻いて行く。2分で百間長屋。
  9:50.西窟。 ここから鎖場の急登が続く。長短、8、9本の鎖がある。息が上がる。ときどき立ち止まって息を整えながら登った。

戸隠奥社

 10:15.岩のピークに着く(胸突き岩)。 蟻ノ戸渡りが始まる。両側が切れ落ちた細い岩稜が続く。幅が40〜50cmくらいで、立って渡れるところもあるが、30cmくらいしかなくて、這ったり跨いで進んだりして渡る(剣の刃渡り)。また、一部は鎖に従って下に巻いて進んだ箇所もある。10分くらいで渡り終わる。岩場をもうひと登りすると八方睨だった。
 10:30.八方睨着。 天気は次第によくなり、頂上部に霧が少し懸かっているが、高妻山や飯綱山が見えた。また、西岳の右手遠くに、新雪を冠した白馬鑓、杓子、白馬岳が遠望できた。 10:40.八方睨発。

戸隠山山頂、後方は高妻山

戸隠山から西岳

 10:47.戸隠山山頂着。
 軽食を摂る。さらに、天気はよくなってきた。
 11:05.山頂発。 細い稜線の東側は絶壁状に切れ落ちていて、戸隠神社の奥社がほとんど真下に見える。その周囲の紅葉がきれいだ。稜線の西側の道になると湿っていて、うっすらと霜のように雪が残っている。数十メートルの登り下りがあるが、大したことはない。
 11:30.小ピーク。1,869mのピークと思われる。
 11:45.九頭龍山着。 稜線からずっと見えていた奥社は、ここからは見えない。妙高山が中腹以上は雲に隠れて見える。 11:55.発。

稜線から奥社を見下ろす

1,869mピークから白馬岳

九頭竜山手前の岩壁

1,888mピークから高妻山

一不動分岐

 九頭龍山から一旦下り、クサリ場の急坂を登るとピークに着く。
 12:16.ピーク(1,888m)。 ここから急な下りが始まる。一気に一不動まで下る。
 12:40.一不動着。 五地蔵山が眼前に聳え、その左手に葉の落ちた木々の梢の間から高妻山が大きく見える。おにぎりを食べてゆっくりと休んだ。陽が当たって気持ちがよい。高妻山から戻ってきた3人の登山者に会った。 13:00.発。
 13:10.氷清水。 一不動から涸沢を下って10分、道の右手から清水が湧いている。その水が沢状の道を流れ下って、不動滝となって落ちる。滝口の右手から岩をトラバースする(帯岩)。しっかりとした鎖が設置されている。慎重に下る。その後は数回沢を渡りながら、沢に沿って下る。傾斜も強くなく、紅葉がきれいで本当に気持ちよく歩けた。

戸隠牧場から戸隠山

戸隠牧場から五地蔵山

 13:53.牧場の柵。  14:05.牧場入口着。

 14:20.牧場発(車)。 15:15.帰宅。

 戸隠山は、西窟から八方睨までの岩場が険しく、ある程度岩場に慣れた人でないと登れない。怖がりの人には登れない山だ。一不動の方から往復すれば危険はない。
 
  163. 戸隠山(2)
 


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