82. 塩見岳(しおみだけ)  3,052m  

 
 長野・静岡県境、南アルプス中部

登頂日: 平成10年(1998年)7月18日(土)
天 候:
行 程:
鳥倉林道−三伏峠−塩見小屋(泊)−塩見岳−熊ノ平小屋−
農鳥小屋(泊)−間ノ岳−北岳

7月17日(金)
  6:00. 鳥倉林道駐車場発
  6:25. 豊口登山口着、6:30. 発
  7:30. 10分休憩
  8:40. 水場、  10分休憩
  9:20. 塩川からの合流点
  9:45. 三伏峠着、 10:30. 発
  11:40. 本谷山、 20分休憩
  12:55. 15分休憩
  14:00. 塩見小屋着(泊)
7月18日(土)
  4:50. 塩見小屋発
  6:10. 塩見岳西峰
  6:15. 塩見岳東峰着
  6:30. 山頂発
  7:00. 北俣岳分岐
  7:25. 15分休憩
  8:45. 10分休憩
  9:05. 北荒川岳
  10:10. 15分休憩
  10:40. 新蛇抜岳
  11:15. 10分休憩
  12:10. 熊の平小屋着、12:40. 発
  13:25. 三国平、   5分休憩
  14:25. 大井川源流、5分休憩
  15:40. 農鳥小屋着(泊)
 
7月16日(木)
 塩見岳から農鳥岳、間ノ岳、北岳に縦走する予定。
 18:00. 自宅を車で出発。  20:45. 駒ヶ岳SA着(車中泊)

7月17日(金)
  4:00. 駒ヶ岳SAで軽く食事をしてから出発。大鹿までは順調に来たが、鳥倉林道への入り口が分かりにくい。林道に入ってからも間違えて20分以上ロスした(大河原からの方が分かり易いかもしれない)。
  5:45. 鳥倉林道の車止めに着いた。20台くらいの駐車スペースがある。4〜5台が止まっていた。曇、いまにも雨が降りそうな天気。

  6:00. 林道を歩き始める。ウグイス、コマドリ、ルリビタキ、キセキレイ、メボソムシクイ、シジュウカラの鳴き声が聞こえた。
  6:25. 登山口着。 豊口コースと書いてある。

  6:30. 登山口発。 カラマツ林の中を登る。 7:00. 尾根に出たところに一斗カンがぶら下がっていた。道は尾根の南斜面をトラバース気味に登る。カラマツ林にダケカンバが混ざってくると、2個目の一斗カンがある(7:30)。 10分休憩。休憩後10分ほどで三角点のあるピークに着いた(2,248m地点か)。ここからは尾根の斜面の北側を登る。オオシラビソの林の下に、コイチョウラン、ミヤマフタバランを見つけた。オサバグサが多い。
サワギク

ミヤマフタバラン

コイチョウラン

  8:40. 水場。 ここから上には水場はない。 8:50. 発。
  9:20. 塩川からの登山道と合流。塩川から来たキャンプ泊装備の男性3人組と一緒になった。このグループとは、その後、北岳山荘までときどき顔を合わすことになった。分岐からはかなり急な尾根の登りとなる。
  9:45. 三伏峠小屋着。 新しい小屋と少し離れて古い小屋がある。小屋の前で食事を始めたところ、雨が当たり出したので雨具を着けた。 10:30. 三伏峠発。
 尾根筋の道をとる。風雨に曝されるかと思ったが、ほとんどは樹林帯の中で、雨も気にならない程度だった。3、4ヶ所草付きがあり、マルバダケブキが群落になっていた。その中にシナノキンバイ、ハクサンフウロ、タカネグンナイフウロ、キタザワブシ(ミマトリカブト)が混じり、道端にはトモエシオガマ、エゾシオガマ、ウサギギク、イブキトラノオ、タカネコウリンカ、ミネウスユキソウが咲いていた。

 11:40. 本谷山着。 12:00. 発。
 尾根の東側斜面のオオシラビソの林の中を下る。40分ほどで登りになる。
 12:55. 15分休憩。 樹林帯を抜け、稜線に出てハイマツなどの低木帯となると塩見小屋は近い。
 14:00. 塩見小屋着。 小屋は2棟並んでいて、右側の新しい棟は宿泊用で、左の棟は食堂などのスペースになっている。夕方になって霧が晴れてきて、小屋の後方に塩見岳が姿を見せた。手前に天狗岩のピーク、その後ろに円錐形の塩見岳が聳えている。この夜の宿泊者は30人くらいか、敷きふとん一枚に一人でゆっくりと眠れた。
塩見小屋から塩見岳


7月18日(土)
  4:50. 塩見小屋発。 晴。
  5:30. 天狗岩。少し下ってから、いよいよ塩見岳本峰への登りにかかる。ザレ場、岩場の急登だが30分くらいで西峰に着き、東峰まではそこから5分だ。途中にチシマギキョウ、タカネシオガマ、イワベンケイ、ミヤマダイコンソウ、タカネツメクサ、イワツメクサ、シコタンソウなど。
  6:15. 塩見岳東峰着。 快晴。眼前に農鳥岳、間ノ岳、北岳と並び、その左に甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳。遠くに槍、穂高が浮かぶ。西に中央アルプス、南には荒川岳、赤石岳。もちろん富士山も見られた。展望を満喫して頂上を去る。 6:30. 山頂発。
塩見岳山頂から甲斐駒・北岳など

塩見岳山頂から富士山

  7:00. 北俣岳分岐。 さらに少し下った稜線上の広場で塩見岳を眺めながら、休憩、軽食を摂る(7:25−7:40)。稜線の西側が崩落していて、道は尾根の東側を下る。ところどころマルバダケブキが群落する斜面がある。ウサギギクも多い。小さな小屋(キャンプ管理小屋?)から稜線へ出るが、その稜線の砂礫地にイブキジャコウソウが島状に群生して咲いていた。タカネビランジがその中に混じって咲いている。また、タカネビランジだけの小さい株の集合がいくつか見られた。
  9:05. 北荒川岳。 タカネビランジはこの北荒川岳の南側の稜線にだけ見られた。
タカネビランジ

 道はほとんど稜線の東側を進む。シラビソの倒木が目立つ。途中15分休憩。
 10:40. 新蛇抜岳。 眺望がよい。間ノ岳、農鳥岳が近づいてきた。再び樹林帯に入り、あまり変化のない単調な道を進む。ヨツバシオガマ、ミネウスユキソウ、ツマトリソウ、ゴゼンタチバナ、タカネヤハズハハコ、イブキトラノオ、ウサギギク、シナノキンバイなどが咲いていた。途中10分休憩。
 12:10. 熊の平小屋着。 新しくきれいな小屋だ。昼食を摂る。最初の計画ではここに泊まって農鳥岳に登らない予定だったが、先着していた3人グループ(塩川分岐で一緒になった)に励まされ、農鳥小屋に向かうことにした。熊の平小屋は静かな木立の中で、水は豊富、のんびりと泊まってみたい小屋だ。
 12:40. 熊の平小屋発。 農鳥岳、間ノ岳の山頂に雲がかかってきた。
 13:25. 三国平着。 5分休憩。間ノ岳南斜面の標高2,700〜2,800mくらいをトラバースするのだが、ゴーロ状の石があってかなり歩きにくいところもある。
 14:15. 大井川源流に着く。 まだかなりの水量があった。南、遥か彼方に塩見岳と今日辿ってきた尾根が見渡せた。
 14:20. 発。 農鳥小屋の立つ稜線が間近に見えてやれやれと思うと急な下り坂となり、100mほど下って稜線まで急斜面を登り返すことになる。喘ぎながらも我慢して登れば20分で稜線に出る。
 15:40. 農鳥小屋着。 ゆっくりとビールを飲む。6時近くまで北岳山荘が超満員なので、ここまで来たという人がいた。それでも敷き布団2枚に3人で充分よく眠れた。
大井川源流から塩見岳

 明日は、農鳥岳の往復後、間ノ岳から北岳山荘まで行く予定。

  166.農鳥岳に続く。
 

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