165. 鋸 岳(のこぎりだけ)  2,685m

 
 山梨・長野県境、南アルプス北部。 二百名山最難関の山の一つ

登頂日: 平成22年(2010年)9月4日(土)
天 候:
行 程:
 

北沢峠−甲斐駒ヶ岳−6合目石室(泊)−三ツ頭−中ノ川乗越−
第2高点−鹿ノ窓−鋸岳−角兵衛のコル−角兵衛沢出合−戸台大橋


 
9月4日(土)
  5:00. 6合目石室発
  5:40. 三ツ頭、  5分休憩
  6:15. 5分休憩
  6:45. 中ノ川乗越、10分休憩
  7:25. 5分休憩
  7:45. 第2高点、 10分休憩
  8:25. 5分休憩
  8:50. 鹿ノ窓、  5分休憩
  9:25. 鋸岳山頂着
 
  9:50. 山頂発
  10:05. 角兵衛のコル
  10:30. 5分休憩
  11:20. 岩小屋、  10分休憩
  12:30. 15分休憩
  12:50. 角兵衛沢
  13:00. 角兵衛沢出合着、13:10. 発
  14:00. 堰堤、 10分休憩
  14:55. 堰堤
  15:08. ゲート
  15:20. 駐車場着
 
 南アルプス林道から鋸岳(平成18年10月)

  77.甲斐駒ヶ岳(2)からの続き

9月4日(土)
 今回の登山の目的は鋸岳の登頂だ。昨日は甲斐駒ヶ岳に登り、6合目石室に泊まった。夕方から深い霧に閉ざされていたが、明け方には霧は晴れ、快晴のようだ。同宿の男性は5分ほど前に出発していった。
 
  5:00. 6合目石室発。 針葉樹林の中を下っていく。
  5:15. 鞍部に着く。左へ下る道は閉鎖されている。何回か登降をしながら登っていくが、急坂の連続だ。落葉樹林帯になってくる。
  5:40. 三ツ頭着。 岩峰の頂に古い木の柱が立っている。素晴らしい眺望だ。
  5:45. 発。 急坂を下る。 6:00. 鞍部。
  6:15. すごい急坂を登り切ったところで5分休憩。 そこから15分ほど緩やかに登降してから中ノ川乗越への下りに入る。乗越の先には第1高点へのすごい登りが見える。
  6:45. 中ノ川乗越着。 120m下った。ガレ場になっている。 6:55. 発。
 急な登りに我慢できずに、7:25. 5分休憩。
  7:45. 第2高点着。 ここも木の柱が立っているだけ。先行していた男性と昨日ビバークしたという男性がいた。ここも素晴らしい眺望。鋸岳の山頂に数人立っているのが見える。
  7:55. 発。 山頂から南側に下り、ガレた沢状の斜面を下って左手の林に入る。この付近に目印が少なく分かりにくい。さらに下っていくと、右手の稜線からの涸沢状のところに出る。その対岸に先行している男性の姿が見えて安心する。
  8:15. 涸沢を渡り、対岸に取り付く。ガレ場の急斜面を登っていく。
  8:25. 鹿ノ窓が見えるところで5分休憩。 8:40. 長いクサリの下。
  8:50. 鹿ノ窓を抜ける。
  8:55. 発。 樹林の中を下って最後に10mくらいの崖をクサリに掴まって下って鞍部に着く(9:10)。鞍部から再びクサリで崖をよじ登る。その先も急な岩場が山頂まで続く。
  9:25. 鋸岳山頂着。
 山頂には4人がいた。登ってきた第1高点の先に甲斐駒ヶ岳、その右に北岳、その右奥に塩見などの南アルプスの山々、さらに右に仙丈ヶ岳。西に中央アルプス、その右奥に御嶽山。その右奥、北西に遠く槍・穂高など。北に八ヶ岳など、360度の展望が得られた。山頂にいた人(奥村氏)にお願いして、山頂からの写真をメールで送って貰うことができた。
  9:50. 山頂発。 急傾斜の道だが周囲は木が生えているので、危険なことはない。 
 
   鋸岳山頂

山頂から甲斐駒ヶ岳

北岳・間ノ岳・塩見岳

仙丈ヶ岳

八ヶ岳

 10:05. 角兵衛のコル。 左に折れて角兵衛沢を下る。大きな石の堆積した斜面からザレ場に変わっていく。足元の砂礫がズルズルと動く。直径30〜40cmくらいの石もズルッと動く。落石になって落ちることはないが、2mくらい動くこともある。下ってくると道は沢の左岸に沿うようになる。
 10:30. 5分休憩。 11:00. 5分休憩。
 11:20. 大岩下ノ岩小屋。 左岸の大きな絶壁の下を下ってくると左に向かう道がある。小屋といえるようなところはない。数張りのテントが張れる草地があり、絶壁の下の岩から5、6筋の水が出ている。 11:30. 発。
 ここから下は右手の樹林の中を下っていく。やはり急な傾斜の道が続く。
 11:55. 5分休憩。
 12:30. 15分休憩。 気温の上昇と足の疲れで休憩が多くなる。山頂からここまで標高差1,200m、直線距離は約2.5km。ここからは傾斜がぐっと緩くなる。
 12:50. 角兵衛沢。 涸沢を横切る。
 13:00. 角兵衛沢出合着。 戸台川を渡渉する。身体を拭いて休む。 13:10. 発。
 戸台川の左岸を進む。樹林の中は日陰でよいが、河原は陽射しが強く、暑い。
 最初の堰堤が見えてきた適当なところで右岸に渡る。
 14:00. 堰堤。右岸の端に階段がある。その先の木陰で休憩。 14:10. 発。
 右岸の林道状の道を進むが、そのうちに林道はなくなる。ほとんど日陰はない。広い河原を適当に歩く。
 14:40. 前方に堰堤が見えてきたところの日陰で10分休憩。
 14:55. 堰堤。炎天下の中、林道を歩く。
 15:08. ゲート。 小さな小屋がある。広い駐車場に車は3台止まっていた。戸台大橋への近道は駐車場の先にある。車道は右に大きく迂回している。
 15:21. 駐車場着。 ゲートから約12分で駐車してあった車に着いた。

 トイレで身体を拭き、汗臭いシャツなどを着替える。
 15:40. 駐車場(戸台大橋)発(車)。 18:30. 帰宅。

 やはり鋸岳はきつかった。中ノ川乗越から鋸岳の山頂までが厳しいが、とくに鹿ノ窓へのクサリ場、鹿ノ窓と鋸岳の鞍部付近のクサリ場は足場が少なく、やっと登った。しかし、不安を感ずるほどではなかった。
 甲斐駒ヶ岳から鋸岳への縦走は一般登山者にとっては最難関のルートだと思う。
 鋸岳への一番安全なルートは角兵衛沢からの往復だと思う。危険なところは全くない。角兵衛沢出合あるいは大岩下にテントを張り、鋸岳を往復する。急坂だが軽装で行けるのでコースタイム以内で登れるだろう。
 


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