79.鳳凰山(ほうおうざん) (2)
        観音岳(かんのんだけ)  2,841m

 
 山梨県甲府盆地の西。南アルプス主脈の東端。

登頂日: 平成19年(2007年)10月14日(土)
天 候:
行 程:

夜叉神峠登山口−杖立峠−苺平−南御室小屋−薬師岳小屋(泊)
−薬師岳−観音岳−地蔵岳−白鳳峠−広河原

  
10月13日(土)
  6:35.夜叉神峠登山口発
   7:35.夜叉神峠小屋、15分休憩
   8:40.10分休憩
   9:35.杖立峠、 10分休憩
  10:20.10分休憩
  10:50.苺平、  5分休憩
  11:20.南御室小屋着、11:50.発
  12:30. ガマの岩、 10分休憩
  12:55.砂払山
  13:10. 薬師岳小屋着
     薬師岳往復
     薬師岳小屋(泊)
10月14日(日)
   5:55.薬師岳小屋発
   6:05.薬師岳山頂、  6:10. 発
   6:35.観音岳山頂着、 6:50. 発
    7:10. 青木鉱泉への分岐
   7:25.10分休憩
   7:55.赤抜沢ノ頭
      地蔵岳往復
   8:40.分岐
   9:15.高嶺、  15分休憩
  10:15.白鳳峠、 5分休憩
  10:50.10分休憩
  11:35.5分休憩
  12:20. 白鳳峠入口
  12:32.広河原着

10月12日(金)
 仲間7人(男性3人、女性4人)で登山。
 13:40.道の駅「あらい」発(車)。 16:40.芦安温泉「白雲荘」着。

10月13日(土)
  6:05. 「白雲荘」発(車)。
  6:20. 夜叉神峠東登山口着。 すでに20台以上の車があった。

  6:35.夜叉神峠東登山口発。 10年前に来たときに、夜叉神峠まではかなり急坂だった記憶があるので、意識してゆっくりと登る。しかし、最初が少し急だったが、その後はそれ程ではなかった。
  7:35.夜叉神峠小屋着。 小屋は閉まっていて誰もいないようだった。農鳥岳は山頂部が見えたが、間ノ岳、北岳は雲の切れ間に僅かに見えるだけだった。
  7:50.夜叉神峠小屋発。 7、8分ほど下った後、急な登りとなる。しかし、20分ほど登れば傾斜はやや緩くなる。シラビソ樹林の中を登る。
  8:40.10分休憩。
  9:12. 杖立峠の標識の鉄骨のヤグラがある。ここから山腹をトラバースするように緩やかに10分ほど下る。登りになってから15分くらいで針葉樹林を抜けて小さな広場に着く。文字の消えた標識があるが、ここが本来の杖立峠だろう。休憩する。
  9:35.杖立峠着。 9:45. 発。明るい尾根道を登る。
火事場跡付近から農鳥・間ノ岳・北岳

 山火事跡付近からは晴れて姿を現した白峰三山が左手ときどき見え隠れする。傾斜がやや強くなる。
  10:20.10分休憩。 傾斜が緩くなってくると苺平に着く。
  10:50.苺平着。 シラビソと落葉樹の混合樹林の中の広場で、落葉樹の紅葉がきれいになってきている。 10:55. 発。シラビソ樹林の中を緩やかに下って行く。
  11:20.南御室小屋着。 明るく日が差している。昼食を摂ってゆっくりと休憩。今日の薬師岳小屋は満員で、予約以外は泊れないと案内が出ていた。
  11:50.南御室小屋発。 小屋の左裏からシラビソ樹林の中に入る。しばらく急な坂が続く。シラビソが疎らになり、タケカンバが多くなってくると大きな岩のところに出る。ガマの岩と標識がある。
  12:30. ガマの岩。 12:40. 発。すぐに白い花崗岩の砂地の上に巨石が積み重なっているところに出る。巨石の間を登ってピークに着く。

砂払山から薬師岳

薬師岳小屋前

  12:55.砂払山着。 薬師岳の山頂部の巨石をダケカンバの黄葉とハイマツの緑が取り囲んでいる。左下に薬師岳小屋が見える。
  13:10. 薬師岳小屋着。 小屋周囲の紅葉もきれいだ。天気がよいので薬師岳まで行ってみることにした。

 13:30. 小屋発。
 13:38. 薬師岳の標識のある広場に着く。晴れてはいるのだが、北岳の山頂部は雲で見えない。観音岳もときどき雲に覆われる。東に見える一番高いと思われるピークに行ってみる。東側の山腹のダケカンバの黄葉がすばらしい。広場に戻ってみると、富士山が雲の間から見えたが、すぐに見えなくなってしまった。
 14:17. 山頂発。
 14:21. 小屋着。
 小屋前のテーブルで宴会を開く。日が差しているときはよいが、陰ると寒く感ずる。

薬師岳から観音岳
 
 17:30. 夕食。おかずはおでんで美味しく食べられた。夕方、短時間だが霰が降った。しかし、夜の冷え込みはそれ程ではなかったようだ。寝るスペースは1畳に2人で、よく眠れなかった。


10月14日(日) 
 小屋の朝食は6時から。ほとんどの人は食事を摂らずに出て行く。私たちも各自パンなどを食べて出発する。

   5:55.薬師岳小屋発。 雲海の上に朝日が昇ってきた。
  6:05.薬師岳山頂着。 野呂川の谷は雲に埋まっている。その先に北岳、間ノ岳、農鳥岳がよく見える。南東には雲海の上に富士山が浮かんでいた。北には八ヶ岳連峰が見える。
   6:10.薬師岳山頂発。 観音岳に向かう。白砂の稜線を緩やかに登る。
  6:35.観音岳山頂着。 360度の展望。薬師岳の左上に富士山が浮かんでいる。北岳、間ノ岳、農鳥岳。仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳。地蔵岳のオベリスクがダケカンバの黄葉の先にすっきりと聳えている。オベリスクの頂上に2人の姿が見えた。
  6:50.観音岳発。 北へ緩やかな尾根道を進んでから、左に折れて急な山腹を下る。
観音岳から富士山

観音岳から北岳

観音岳から仙丈ヶ岳

観音岳から甲斐駒ヶ岳

  7:10. 青木鉱泉への分岐。さらに急坂を下って行く。
  7:25.赤抜沢ノ頭への登りにかかる鞍部で休憩、軽食を摂る。 7:35. 発。
  7:55.赤抜沢ノ頭。ピークより少し先に進んだところに地蔵岳への分岐がある。
  8:00. 分岐発。
  8:05. 賽の河原着。
 荷物を置いてオベリスクに向かう。
 先端に聳える2つの岩の下まで登った。先端の岩の間にロープが設置されていて登ることはできそうだが自重して登らずに下る。
賽の河原から地蔵岳オベリスク

  8:30. 賽の河原発。
  8:40.分岐。高嶺へ痩せた岩尾根を下り、高嶺まで登り返す。
  9:15.高嶺の手前のピークで休憩、軽食を摂る。 陽が陰ってきた。野呂川の雲もだんだん上がってきた。
  9:30. 発。
  9:35. 高嶺。高嶺からの下りの傾斜が物凄い。ハイマツ帯のガレ場、ザレ場の急坂が続く。ザレ場で道が分かりにくいところがある。シラビソ樹林に入るとすぐに白鳳峠に着く。
 高嶺から地蔵岳
 
 10:15.白鳳峠着。 10:20. 発。すぐにシラビソ樹林を抜けてガレ場に出る。正面に北岳が大きく見える。振り返るとダケカンバの黄葉がシラビソの緑に入り交ざってきれいだ。
 10:45. 樹林帯に入る。急坂が続く。 10:50.10分休憩。 さらに急坂が続く。
 11:22. 左に折れて横に進む。大きな岩の下を通り、ロープの張ってある3本丸太の橋を渡る(11:25)。再び急傾斜の道を下る。
 11:35.5分休憩。
 12:20. 白鳳峠入口着。 白鳳峠から林道まで、途中の5分程のトラバース道以外はずっと急傾斜の下りだった。
 12:32.広河原(林道ゲート)着。
 ちょうど来ていたタクシーに夜叉神峠まで乗せて貰った。

 夜叉神峠付近の紅葉にはまだ早かったが、山頂部の紅葉はちょうどよい時期だった。ダケカンバの黄葉はよいが、ナナカマドなどの赤い色が少ないので今ひとつ物足りない。まずまずの天気で、よい山行ができた。しかし、高嶺から白鳳峠入口までの急な傾斜の下りはひどかった。

 12:40. 広河原発(タクシー)。 13:10. 夜叉神峠口着。 13:15. 発(車)。
 13:30. 芦安温泉、入浴施設着。 14:45. 発。
 17:45. 妙高市着。 18:10. 帰宅。

  79.鳳凰山(1)
 

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