85.聖 岳(ひじりだけ)(1)  3,013m 

 
 長野・静岡県境、南アルプス南部

登頂日: 平成14年(2002年)8月24日(土)
天 候:
行 程: 便ヶ島=聖平小屋(泊)=聖岳(往復)

8月23日(金)
  5:00. 便ヶ島登山口発
  5:40. 西沢渡
  6:03. 7分休憩
  7:00. 10分休憩
  7:25. 聖平へ3kmの標識
  8:00. 10分休憩
  9:05. 10分休憩
  9:40. 薊畑分岐着、10:00.発
  10:20. 聖平小屋着(泊)

8月24日(土)
  5:17. 聖平小屋発 
  5:40. 薊畑分岐
  6:17. 13分休憩
  6:35. 小聖岳
  7:35. 聖岳山頂着
  7:50. 山頂発
  8:35. 小聖岳
  8:45. 5分休憩
  9:25. 薊畑分岐
  10:20. 10分休憩
  10:50. 「聖平へ3km」、5分休憩
  11:35. 休憩10分 
  12:10. 西沢渡、 5分休憩
  12:45. 便ヶ島登山口着

 
 週末の天気は下り坂のようだが、土曜日まではなんとか天気が持ちそうなので、午前中の勤務の後に出発した。

8月22日(木)
 13:30.自宅発(車)。 15:30.駒ヶ岳SA、10分休憩。 16:00.飯田IC。
 ナビに従って行ったら、飯田市内で遠回りをしてしまったようだ。国道152号はところどころ狭い部分があるが、かなりよい道路だ。
 17:00.上島トンネル。手前で右に曲がる。光岳・聖岳への案内がある。細い道が続く。いくつかの部落を通り、発電所を過ぎてさらに奥へ進む。沢の左岸に道が続いているので、間違っているのではないかと不安になったが、そのまま進むと橋があって右岸に移り、しばらくして易老渡に着いた。駐車場はコンクリート敷きで30台くらいは駐車できる。
 17:50.便ヶ島駐車場着。 聖光公園として整備の最中。広い駐車場があり、線引きをすれば100台くらいは駐車できそうだ。15台くらいが止まっていたが、ほとんどは登山中らしく、今夜、ここで泊まるのは4組だけのようだ。トイレなど、建物はまだ何もできていない。

 8月23日(金)
 4時ころ、まだ暗いうちに一人が出発して行った。朝食を食べ、お湯を沸かして明るくなるのを待つ。天気は曇のようだ。鳥の声はほとんどしない。アカゲラとアオゲラの声が聞こえたくらい。

  5:00.便ヶ島登山口発。 林道状の平坦な道を進む。
  5:40.西沢渡。 ちょっと渡るのに苦労する。丸太橋でもほしいところだ。ここから薊畑分岐まで、コースタイムでは5時間30分。かなりの急登が続くらしい。どれ位で登れるのだろうかと思う。
 6分で営林署作業小屋。すぐ裏からカラマツ林の中の急登が始まる。なんでこんな急斜面に植林をしたのだろうかと思う。それでも道は九十九折になっていて、それほど歩きにくくはない。
  6:03.カラマツ林からコメツガ・ブナの混生林となり、狭い尾根に出た附近で休憩7分。その後、狭い尾根道の急登が続く。
  7:00.10分休憩。 コメツガ林の中。花はカニコウモリ、セリバシオガマくらい。鳥はメボソムシクイがときどき、ホシガラス、ウソの声がたまに聞こえるだけ。
  7:25.「聖平へ3kmの標識」。しばらく緩い傾斜のところもある。
  8:00.10分休憩。 シラビソ樹林帯となり、倒木が多い。
  8:40.男性登山者と行き会う。聖平小屋を、7:30.に出てきたとのこと。薊畑分岐からは40分で来たことになるので、登りでも1時間あれば着けそうだ。ほっとする。急登が続くが、もう少し頑張って、9:05. 10分休憩。
  9:40.薊畑分岐着。 樹高が低くなり、小さな草付きにトリカブトが咲いていた。そのすぐ先に分岐があった。霧が深く、南西の谷からの風が冷たい。
 10:00.分岐発。 分岐から小屋までは結構お花畑になっている。キタザワブシとキオンやマルバダケブキの群落がすごい。薊畑という割にはアザミ(クロサワアザミ)は少ない。その他、ウメバチソウ、ハクサンフウロ、オヤマリンドウ、タカネコウリンカ、タカネマツムシソウ、トモエシオガマなど。
 10:20.聖平小屋着。 まだ新しいきれいな小屋だ。

 私より早く小屋に着いているのは2人だけ。11時過ぎころから少しずつ登山者が到着するようになってきた。はじめは百間洞からの登山者が5、6人。皆、単独行者のようだったが、昨日の小屋で顔馴染みになっているらしく、親しそうに話をしていた。13時過ぎからは続々と登山者が到着してきた。便ヶ島からの登山者は少なく、茶臼小屋や椹島からの登山者が多いようだ。結局、一間に3人の割りで、小屋はほぼ満員の状態になった。午後からも霧は晴れることはなく、小雨も降ったり止んだりしていた。
 夕食はカレーライス、あまりおいしくなかった。ここの夕食はカレーライスに決まっているとのこと。
 夜間も雨の音がずっと続いていた。

8月24日(土)
 4時15分ころに朝食。ご飯が不味い。
 時間に余裕がありそうなのでゆっくりと出ようと思っていたが、皆、次々に出ていくので出発した。ごく僅かな小雨が降っている。

  5:17. 聖平小屋発。 昨日通ったお花畑を見ながら登る。 5:40. 薊畑分岐。
  6:17.樹林帯から砂礫地帯になったところで休憩。これから上は吹き曝しのザレ場のようなので雨具を着用。 6:30.発。

タカネビランジ

ミネウスユキソウ

トウヤクリンドウ

  6:35.少し登るとすぐに小聖岳。10分くらい痩せ尾根を進むが、それからはザレ場の登りが続く。霧で周囲が見えないのが、よいのか、悪いのか。とにかく足元ばかりを見て登る。花はタカネヒゴダイ、トウヤクリンドウ、イワツメクサ、ミネウスユキソウ、ミヤマコゴメグサ、イワインチン、イワオトギリなど。
  7:35.聖岳山頂着。
 やはり、周囲の展望は全くない。山頂には3人だけ。途中ですれ違ったのは5人くらい。
  7:50.山頂発。 その後、続々と登ってきた。皆、かなり辛そうだ。
 ザレ場が終わるところに、タカネビランジが咲いていた。 8:35.小聖岳。
  8:45.タケカンバの樹林帯に入ったところで休憩、食事を摂る。 樹林帯となって風が当たらなくなったので雨具を脱ぐ。 9:00.発。
  9:25.薊畑分岐。休まずにそのまま稜線から下る。
  9:41.登りで最後に休んだ場所。
聖岳山頂

 10:20.10分休憩。 10:50.聖平へ3kmの標識、5分休憩。
 11:35.10分休憩。 細い尾根の終わり辺り。それからすぐにカラマツ林の広い尾根の道になる。
 12:10.西沢渡、5分休憩。 平坦な道を気合を入れて歩く。
 12:45.便ヶ島登山口着。

 お湯を沸かしてラーメンを食べていると、男性登山者が下りて来た。昨日、易老渡から光岳に登って、茶臼小屋まで行ってテントを張り、今日、聖岳に登って下りて来たとのこと。すごい人もいるものだと感心した。

 13:30.便ヶ島駐車場発(車)。 先程の男性を易老渡まで乗せた。
 14:20.国道152号に出る。 15:15.飯田IC。 16:10.梓川SA。 16:30.発。
 17:40.自宅着。

  85.聖岳(2)
 

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