152. 針ノ木岳(はりのきだけ)  2,821m

 
 富山・長野県境、後立山連峰南部(北アルプス北部)。
 針ノ木雪渓は日本三大雪渓の一つ。
 
登頂日: 平成19年(2007年)8月11日(土)
天 候:
行 程:
 

針ノ木小屋(泊)−針ノ木岳−スバリ岳−赤沢岳−鳴沢岳−新越山荘−
岩小屋沢岳−種池山荘(泊)−扇沢

 
8月11日(土)
  6:00. 針ノ木小屋発
  6:50. 針ノ木岳山頂着
  7:05. 山頂発
  7:40. スバリ岳、  5分休憩
  8:17. 8分休憩
  9:12. 赤沢岳、   8分休憩
  10:10. 鳴沢岳、   10分休憩
  10:50. 新越山荘着、 11:25. 発
  12:00. 岩小屋沢岳、 5分休憩
  13:10. 種池山荘着(泊)
8月12日(日)
  6:00. 種池山荘発
  7:15. ケルン、  10分休憩
  8:02. 柏原新道登山口着
  8:17. 扇沢駐車場着

  254.蓮華岳からの続き

8月11日(土)
 今日もよい天気だ。
 小屋の前から朝日を浴びた槍ヶ岳、穂高連峰が見える。小屋の北には、今日、これから辿っていく赤沢岳、鳴沢岳、岩小屋沢岳の稜線が見渡せる。その奥に白馬岳が見え、その右に鹿島槍ヶ岳の双児峰が見える。
 
針ノ木小屋前から槍ヶ岳
 

  6:00. 針ノ木小屋発。
  6:50. 針ノ木岳山頂着。
 360度の大展望が待っている。南に、槍・穂高、その左には表銀座の山々、槍の右には、野口五郎、水晶岳、赤牛岳。西には薬師岳、その右に五色ヶ原、立山、剣岳と続く。北には白馬岳から後立山連峰が連なり、岩小屋沢岳のすぐ後ろに鹿島槍ヶ岳が見える。その遠く奥、雲に浮かんで雨飾、火打山・妙高山などが見える。蓮華岳は雲がかかっていて見えない。
  7:05. 針ノ木岳発。 スバリ岳に向かう。砂礫の急坂を下る。所々に花が咲いていて目を楽しませてくれる。
  7:20. 鞍部。 スバリ岳への登りにかかる。

針ノ木岳山頂から槍ヶ岳

針ノ木岳山頂から水晶岳

針ノ木岳山頂から薬師岳

針ノ木岳山頂から立山

針ノ木岳山頂から剣岳

針ノ木岳山頂から白馬岳

針ノ木岳山頂から鹿島槍ヶ岳

  7:40. スバリ岳着。 振り返ると針ノ木岳が大きく見える。
  7:45. スバリ岳発。 山頂から急な砂礫地を下る。新越山荘からと思われる登山者と行き逢うようになる。20分ほど下って鞍部に着く。最低鞍部かと思ったが、まだ下っていく。
  8:17. もう一つ先の鞍部の近くで休憩、8:25. 発。 小さなピークを越してから、赤沢岳への登りにかかる(8:35)。かなり急傾斜の登りだ。しかし、スバリ岳への登りよりは楽だろう。
  9:12. 赤沢岳着。 黒部湖を挟んで対岸に立山が見える。槍は針ノ木岳の陰なのか、見えない。遠くは雲に隠されてきた。このときだけ蓮華岳が雲から姿を現した。立山、剣岳が近くなってくる。軽食を摂って休憩。
  9:30. 赤沢岳発。 鳴沢岳に向かう。15分下って登りになる。
 スバリ岳から針ノ木岳

   赤沢岳から剣岳
 
 10:10. 鳴沢岳着。 新越山荘が見える。 10:20. 発。急坂を下り、山荘近くになると、ハクサンフウロ、ミヤマキンポウゲなどが見られてくる。
 10:50. 新越山荘着。 山荘前の広場には日陰がなく、暑い。山荘でコーヒーを飲んで休憩。昼食を摂る。山荘内は涼しくて気持ちがよい。静かで雰囲気がよいので、ここに泊ろうかとも思ったが、あまりにも時間が早いので、やはり、種池山荘まで行くことにした。
 11:25. 山荘発。 ミヤマキンポウゲなどの小規模なお花畑が見られる。岩小屋沢岳の登りはかなりの傾斜がある。目に見えるピークを目指して登る。しかし、岩小屋沢岳の山頂はさらにその先にだった。
 12:00. 岩小屋沢岳着。 広島から来たテント泊装備の若者2人がいた。朝4時に針ノ木のテント場を出てきたとのこと。種池山荘から男性が登ってきた。山荘から1時間30分だったとのこと。山頂の高いところから種池山荘が見える。
 
 岩小屋沢岳から爺ヶ岳、種池山荘

   ライチョウ

 12:05. 岩小屋沢岳発。 ハイマツ帯をしばらく下って潅木帯に入る。稜線の黒部側の林を下ってから扇沢側に出る。振り返ると岩小屋沢岳は2つのピークの先、ずっと上に見えた。
 12:55. 棒小屋乗越か。池には汚い水が溜まっていた。ここから種池山荘まで緩やかに登る。お花畑のようなところもあるが、あまり花は咲いていなかった。
 13:10. 種池山荘着。 山荘前の広場には大勢の人が休んでいた。宿泊の手続きをしてから、小屋の前でウィスキーを飲んで過ごす。東の爺ヶ岳や西の岩小屋沢岳は見えるが、目の前に見えるはずの蓮華岳や針ノ木岳は雲の中だ。他の山々も見えない。前に来たとき(1995年8月)には、山荘前のお花畑はもっときれいだったように思うが、今回はオニシモツケが多くてあまりきれいでなかった。雌のライチョウと幼鳥3匹が小屋前の広場に出てきた。人を警戒する様子は全くなかった。
 暗くなってから夕立が降った。小屋では寝るスペースは1畳に1人だったが、ほとんど眠れなかった。
 

8月12日(日)
 快晴のようだ。小屋の裏側の窓から朝日を浴びた鹿島槍ヶ岳が素晴らしい。小屋の前からは雲の上に遠く、八ヶ岳と甲斐駒ヶ岳の間に富士山が浮かんでいた。また、今朝は蓮華岳、針ノ木岳がよく見える。
 

種池山荘前から富士山。左は八ヶ岳。右は甲斐駒など

鹿島槍ヶ岳

蓮華岳・針ノ木岳

  6:00. 種池山荘発。 柏原新道を下る。石畳の道を下ってダケカンバ帯に入る。
  6:28. 石ベンチ。 6:34. 水平道。 6:39. 石畳。 6:52. 一枚岩。
  7:15. ケルン着。 大勢の人が登ってくる。
  7:25. ケルン発。 その後も登山者が続々と登ってくる。今日はどこの山小屋も超満員になるだろう。
  8:02. 柏原新道登山口着。 これから登る人も20人くらいはいた。車道は登る車で渋滞していた。
  8:17. 扇沢駐車場着。

  8:30. 駐車場発(車)。 大町麻績インター線を通ってみる。
 10:15. 麻績IC。 車の通りは少ないが、19号線を横切ってから麻績川沿いの道が狭く時間がかかる。中野ICから飯山豊田ICまでが大渋滞していた。飯山を通り、長沢でソバを食べて帰宅した。
 12:30. 帰宅。
 


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