158. 餓鬼岳(がきだけ)   2,647m

 
 長野県大町市。北アルプス南部。燕岳の北、常念山脈の北端に位置する。
   
登頂日: 平成18年(2006年)9月2日(土)
天 候:
行 程:
 

中房温泉−燕山荘(泊)−燕岳−東沢乗越−東沢岳−餓鬼岳小屋(泊)
=餓鬼岳(往復)−大凪山−白沢登山口


9月2日(土)
  6:05. 燕山荘発
  6:30. 燕岳山頂着、 6:40. 発
  6:48. 北燕岳分岐
  6:53. 10分休憩
  7:25. 尾根から右に下る。
  7:53. 10分休憩
  8:15. 東沢乗越、  5分休憩
  9:10. 東沢岳山頂、 15分休憩
  10:05. 10分休憩
  10:37. 最低鞍部
  11:10. 20分休憩
  11:40. 岩尾根に出る。
  12:00. 5分休憩
  12:35. 餓鬼岳小屋着、 12:50. 発
  12:56. 餓鬼岳山頂着、 13:10. 発
  13:13. 餓鬼岳小屋着(泊)
9月3日(日)
  6:00. 餓鬼岳小屋発
  6:40. 5分休憩
  7:20. 大凪山、 10分休憩
  8:00. 5分休憩
  8:25. 最後の水場、 10分休憩
  8:53. 魚止めの滝
  9:12. 紅葉の滝
  9:36. 白沢登山口
  9:43. 駐車場着

  159. 燕岳(2)からの続き

9月2日(土)
  6:05. 燕山荘発。
  6:30. 燕岳山頂着。 360度の展望を楽しむ。
  6:40. 山頂発。 花崗岩の砂礫地にコマクサがたくさん咲いている。
  6:48. 北燕岳分岐。 北燕岳の山頂の東側を巻いて尾根から右へ逸れる。山腹はお花畑になっているが、いま咲いているのはほとんどトリカブトだけ。
  6:53. 休憩、7:00. 発。
  7:15. 少し登り返して再び尾根に出る。燕岳、燕山荘がよく見える。気持ちのよい尾根歩きは10分ほどで東沢乗越への標識があり、右へ尾根から下る。真直ぐに東沢尾根が続き、そちらへの踏跡もある。ここで裏銀座の山々とはお別れになる。東沢岳から餓鬼岳への岩尾根が目の前に見える。
餓鬼岳

  7:25. 尾根から右に下るとチングルマの大群落がある。斜面一面がチングルマの穂に覆われている。その中にミヤマリンドウがところどころに咲いていた。
  7:43. ダケカンバ帯に入って休憩。
  7:50. 発。 下るとシラビソ帯に入る。  8:15. 東沢乗越着。 尾根からここまで500mの標高差がある。東沢岳までは250mの登り、軽食を摂って休憩する。
  8:30. 東沢乗越発。 樹林帯を抜けると、左へ行く道もあるが、真直ぐに山頂に向かう道もあったので、そちらに進む。

東沢乗越

東沢岳から燕岳

東沢岳から烏帽子岳、
高瀬ダム
東沢岳から餓鬼岳

  9:10. 東沢岳山頂着。 山頂からの眺望はよい。南には雲の上に富士山、南アルプスの山々。西には裏銀座の山々。北は針ノ木から剣、立山。足元には高瀬ダムの水面が見える。ゆっくりと休む。
  9:25. 山頂発。 山頂から北への道がないかと探すと、すぐ10mほど下に標識が見えた。痩せ尾根上の岩を乗り越えて進む。大きな岩は左や右に巻いて行く。
 10:05. 大きな岩峰を西に巻く斜面で10分休憩。 しばらく岩礫地を進む。コケモモやクロマメノキが実を付けている。10分くらい歩くと目の前に餓鬼岳へと続く岩峰が迫り、下りになる。約100m下る。シラビソ樹林帯に入る。 10:37. 最低鞍部。
 しばらくは山腹をトラバースするように比較的緩やかに登るが、道が右に曲がってからは急登となる。
 11:10. 樹林帯の途中で休憩。軽食を摂る。 11:30. 発。

岩峰

餓鬼岳山頂部

餓鬼岳小屋

 10:40. 休憩後10分ほどで樹林を抜けて岩尾根に出た。比較的近くに餓鬼岳の山頂が見えた。しかし、岩尾根の大きな岩をハシゴで登ったり、桟道で巻いたりするので思ったよりも時間がかかる。30分くらいで小屋に着けるかと思ったが、約1時間かかった。
 12:00. 5分休憩。 岩尾根はハイマツ帯だが、少し下がると針葉樹林帯になり、尾根はほとんど森林限界にある。標高差50mくらいの鞍部を通過して緩やかに登り返すと餓鬼岳小屋に着く。
 12:35. 餓鬼岳小屋着。 小屋の西側は針葉樹林になっている。宿泊の申し込みをしてから荷物を置いて餓鬼岳山頂に向かう。
 12:50. 小屋発。 すぐに樹林を抜けて岩礫帯に出る。
 12:56. 餓鬼岳山頂着。 誰もいない。晴れているが、高瀬ダムの方から雲が湧き上がってくる。針ノ木岳、蓮華岳が谷の対岸に見える。右奥に鹿島槍。左奥に剣岳、その左に立山が見える。南には槍の穂先だけが燕岳の尾根の後ろに見えた。

餓鬼岳山頂

餓鬼岳から鹿島槍ヶ岳

 
 餓鬼岳から立山・剣岳・針ノ木岳

 13:10. 山頂発。 13:13. 餓鬼岳小屋着。
 小屋の裏の小高いところのベンチで周囲の山々を見ながらウイスキーを飲んで過ごす。東の足元に安曇野が広がっている。南東の少し低いところに有明山が見える。
 若い男性2人組は白沢から小屋まで5時間半かかったと。また、中房川を登ってきた夫婦は、道はまったく問題なく、中房温泉から東沢乗越まで3時間くらいだったとのことだった。
 夕食は5時から。その少し前に11名のグループが到着。午前6時過ぎに燕山荘を出てきたという。ずい分とゆっくりして来たものだ。夕食はおでん風で美味しく食べられた。部屋は3×4間の一部屋だけ。食事後、テーブルを片付けてから一面に布団を敷いて寝る。今夜の宿泊者は19名で1畳に1人、ゆっくりと眠れた。
 

9月3日(日)
 5時、朝食。布団を片付けてテーブルを置いて朝食を摂る。
  5:20. 雲海の上に日の出。小屋の地図では、大凪山まで2時間、それから登山口まで2時間とあったので、3時間半くらいで下れるかと思い、登山口に9時半にタクシーを予約して出発する。

     
   餓鬼岳小屋前から槍ヶ岳
 
 

  6:00. 餓鬼岳小屋発。 10分ほど前に若い男性2人が下山していった。ダケカンバ林の中の急坂を下る。道は下刈りされていた。30分ほどで崩壊地の縁に出る。ここからはコメツガ林の尾根を緩やかに下る。
  6:40. 5分休憩。 ここから道の傾斜がやや強くなる。小さなピークを登り、大凪山かと思ったが標識がない。そこからしばらく下ったところに標識があった。
  7:20. 大凪山着、7:30. 発。 ここからの急坂がすごい。初めはコメツガ林の尾根状のところを下り、尾根から左に折れるとガレ場の急坂となる。
  8:00. ダケカンバ、ブナ林で5分休憩。 沢の水音が聞える。さらに急坂を下る。
  8:25. 最後の水場着。 先行していた2人の男性が休んでいた。身体を拭いて休む。5分ほど前に男性たちは出発していった。
  8:35. 最後の水場発。
  8:53. 魚止めの滝。
  9:12. 紅葉の滝。
 沢に沿って道が付けられているが、小さな橋で何回か沢を渡ったり、足場の悪い沢の縁を歩いたり、沢の斜面を高巻きしたりする。この登山道の橋や桟道は餓鬼岳小屋の人が整備したというが、大変な苦労だったと思われる。維持していくのも大変だろう。9時半に登山口に着くのはむつかしくなった。平坦になったところで男性たちを追い越して早足で歩く。

大凪山

最後の水場
  

  9:36. 白沢登山口着。 広い道をタクシーの待つところまで歩く。
  9:43. 駐車場着。 車が5、6台駐車してあった。
 
  9:45. タクシーに乗車。 10:15. 「しゃくなげ荘」着。 10:30. 発(車)。
 姥捨SAで昼食。
 13:00. 帰宅。
 


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