169. 大無間山(だいむげんさん)  2,330m

 
 静岡県、南アルプス深南部。光岳の南東、井川湖の西に位置する。
 山中一泊が必要で、途中に水場はなく、小無間山まで鋸歯と呼ばれる険しい尾根があり、二百名山の最難関の山のひとつ。
 
登頂日: 平成21年(2009年)6月27日(土)
天 候:
行 程: 田代=小無間小屋(泊)=小無間山=大無間山(往復)

6月26日(金)
  11:22. 諏訪神社鳥居発
  12:15. 5分休憩
  13:00. 稜線に出る
  13:15. 5分休憩
  14:10. 10分休憩
  14:42. 小無間小屋着(泊)

6月27日(土)
  4:15. 小無間小屋発
  4:45. P3、 5分休憩
  5:15. P2、 5分休憩
  5:35. P1
  6:25. 小無間山着、 6:35. 発
  6:50. 唐松薙ノ頭
  7:15. 中無間山
  7:30. 10分休憩
  8:20. 大無間山山頂着
  8:35. 山頂発
  9:25. 中無間山、 5分休憩
  9:55. 唐松薙ノ頭
  10:10. 小無間山、 5分休憩
  10:50. P1
  11:05. P2、 5分休憩
  11:30. P3、 5分休憩
  11:57. 小無間小屋着、12:30. 発
  13:15. 5分休憩
  14:05. 諏訪神社鳥居着

 今週の金、土は、関東地方が晴の予報なので、二百名山の最難関の一つである大無間山に登ることにした。昨年の5月の連休に来たときには小無間山までで引き返している。

 早川町から山伏峠を通って井川に通ずる林道井川雨畑線が通れると聞いて通ってみた。早川町から井川まで約2時間かかった。狭い道が続くが全線舗装されている。静岡まで出て北上するよりはよいだろう。

6月26日(金)
  5:10. 上越高田IC発(車)。
 梓川SAで休憩。
 身延町のコンビニで食糧を買う。
  8:30. 身延町発。
  9:50. 山伏峠。
 10:40. 田代の駐車場(てしゃまんくの里)着。
 食事を摂り、登山の準備をする。

山伏峠から大無間山

 11:10. 駐車場発。 約4分で諏訪神社の鳥居に着く。鳥居の左手前に水場がある。
 山中には水場はないので3Lの水を汲んで背負う。お茶やウィスキーをいれると水だけで4Lになる。
 11:22. 諏訪神社鳥居発。 11:36. 登山届の小屋。入山届を出して、11:38. 発。
 杉の植林地の中を進む。 11:56. 鉄塔。再び杉林に入る。
 12:06. 杉林から広葉樹林になってすぐに左に折れて尾根の登りとなる(前回はここでまっすぐに進んでしまった)。少し傾斜が強くなる。
 12:15. 5分休憩。 天気はよく、時間もあるので、ゆっくりと登ることにする。平坦なところから右に折れると傾斜が緩くなる。その後、やや強い傾斜の尾根道を登ってから、尾根から左に山腹をトラバースするように登って行く。ブナなどの広葉樹林で気持ちよい。数回九十九折りに曲がって登ると稜線に出る(13:00)。
 しばらくは緩やかな登りで左側(南側)はスギやヒノキの植林地、北側は広葉樹の自然林になっている。
 13:15. 5分休憩。 植林地からブナやダケカンバなどの自然林になると道の傾斜は強くなる。急傾斜の道を重い荷物にあえぎながら登る。
 14:10. 10分休憩。 相変わらず急傾斜が続く。左からの支稜線を合わせると小屋までは近い(15分くらい)。シラビソの木が現れてくるともうすぐそこだ。大きな岩の下を通り、岩の右手に出ると明るく開けたP4の頂上に着く。

 14:42. P4着。
 小無間小屋は三角点のすぐ奥、シラビソ林の中にある。小屋には男性一人(愛知県の人)が先着していた。小屋は2×3間の大きさ。夕食や寝る支度、明日の登山の準備をしてから三角点近くの明るい広場でウィスキーを飲んで過ごす。広場は南から西の方角が開けていて大無間山がよく見える。以後、だれも登って来なかった。
 7時就寝。11時ころに目が覚めて外に出てみると星が瞬いていた。それからはよく眠れなかった。

小無間小屋

P4から大無間山

6月27日(土)
 2人とも3時過ぎに起きた。朝食に昨日のうちに作っておいた五目ご飯を食べる。美味しくないが無理に飲み込んで食べる。

  4:15. 小無間小屋発。 足元がはっきりと分かる明るさになってから出発する。私の方が先に出た。下って行くと木々の梢の間からP3が高く聳えているのが見える。
  4:22. 鞍部。男性が追い越して行った。 4:32. 小さなピーク。
  4:45. P3着。5分休憩。 樹間にP2が見える。急坂を下る。
  5:00. 鞍部。急傾斜の道を登る。
  5:15. P2着。5分休憩。 5:25. 鞍部。P2からP1の間の傾斜は緩い。
  5:35. P1。 ピークから急傾斜を下る。小無間山の山頂が大きく目の前に聳える。
  5:42. 鞍部。 右側が崩壊している尾根の縁を登り、樹林に入る。この鞍部から小無間山の山頂まで急な登りが続いている。
  6:25. 小無間山山頂着。 シラビソ樹林の中で展望は利かない。
  6:35. 小無間山山頂発。 明るい樹林の中を緩やかに下る。少し登り返すと南側が崩落したピークに出る。

P1の下りから小無間山山頂

小無間山山頂

  6:50. 唐松谷ノ頭。 ピークの南側斜面が崩壊している(唐松薙)。右手に大無間山の山頂が見える。崩壊地の縁を下り、展望の利かない平坦な樹林の中を進む。
  7:15. 中無間山。登山道は左に折れる。5分ほど緩やかに下った後、登りになる。しかし、傾斜は強くない。
  7:30. 小さなピークで10分休憩。 少し傾斜が強くなり前方のピークが山頂かと思うが、道はさらに先に続いている。
  8:12. 先行していた男性と行き逢う。
  8:20. 大無間山山頂着。
 広々とした平坦な山頂だが針葉樹に囲まれていて展望は利かない。
  8:35. 山頂発。 山頂から7、8分下ったところに北西方向の展望の開けたところがある。光岳から荒川三山まで見えるということだが、山の同定はよくできなかった。その後は展望の利かない樹林の中を歩く。針葉樹が陽射しを遮ってくれているので、気持ちよく歩ける。
  9:25. 中無間山、9:30. 発。
  9:55. 唐松谷ノ頭。
 10:10. 小無間山着。 ここから小屋までは急傾斜の下りがあるので気を付けていかなければならない。
 10:15. 小無間山発。
 急な坂を慎重に下る。 10:45. 鞍部。

唐松谷ノ頭から大無間山

大無間山山頂

 10:50. P1。
 11:05. P2、 11:10. 発。
 11:20. 鞍部。 P2からP3の間の傾斜がきつく、登り返しが辛い。
 11:30. P3、5分休憩。
 11:50. 鞍部。P3から小屋まではあまり傾斜が強くなく、楽に着いた。
 11:57. 小無間小屋着。 食事をとって休憩。寝袋などをザックに詰めて出発する。登りに比べて水や食べ物など3kgほど軽くなっているのだが、荷物はまだかなり重い。

 12:30. 小屋発。 30分くらいは急傾斜の道を下る。登ってくるときには、ほとんど周囲を見ずに登ってきたが、周りを見ながら下るとブナ林がきれいだ。南斜面に植林された尾根から右に折れるところで休憩。 13:15. 5分休憩。
 13:57. 下山届を出す。大分足が疲労したようで、最後のスギ林の中では足が思うように前に出なくなってきていた。
 14:05. 諏訪神社鳥居着。 水で身体を拭いて休む。

 自宅までは、身延町まで山道を2時間、その後、高速を3時間くらい。まだ早いので、このまま帰ろうかと思ったが、かなり疲れているようなので、昨年の5月にきたときに泊まった民宿の「ふるさと」に泊まることにした。

6月28日(日)
  8:00. 田代、民宿「ふるさと」発(車)。
  8:40. 山伏峠。 10:00. 早川町。 10:30. 高速道に入る。
 12:00. 姥捨SA、食事。 13:30. 帰宅。

 大無間山は、ほとんど樹林帯の中、特に小無間小屋から先はシラビソやコメツガの針葉樹林あるいはダケカンバなど混合樹林の原生林の中を歩く。小無間山までは傾斜のある厳しい登降があるが、小無間山から大無間山までは緩やかで気持ちよく歩くことができる。
 今回の登山で2日目は約10時間歩いた。今年は何回か10時間くらい歩いていて、筋肉痛はほとんどなかったが、やはり今回が一番きつく、数日間、筋肉痛が続いた。

  小無間山へ
 


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