241. アサヨ峰(あさよみね)  2,799m

 
 山梨県、南アルプス北部。
 甲斐駒ヶ岳から鳳凰山へ連なる早川尾根の中間にある。

登頂日: 平成18年(2006年)10月20日(金)
天 候:
行 程:

北沢峠−栗沢山−アサヨ峰−早川尾根小屋(泊)−広河原峠−広河原

 
10月20日(金)
  9:00. 北沢峠発
  9:10. 北沢長衛小屋
  10:00. 5分休憩
  11:05. 栗沢山着、 10分休憩
  12:10. アサヨ峰山頂着
  12:35. 山頂発
  13:05. ミヨシノ頭
  13:38. ピーク、 10分休憩
  14:13. 早川尾根の頭
  14:16. 早川尾根小屋(泊)

10月21日(土)
  6:42. 早川尾根小屋発
  7:07. 広河原峠
  7:30. 10分休憩
  8:20. 広河原峠入口
  8:42. 広河原バス乗り場着


10月19日(木)
 今週末は天気がよいようなので、アサヨ峰に登ることにして早川尾根小屋に電話したところ、先週で営業は終了したとのことだった。しかし、小屋は開放されていて水場もあるということだったので、寝袋やコッフェル、バーナーなどを持って登ることになった。今日の宿泊を「仙流荘」に予約して出発する。
 14:20. 自宅発(車)。 16:25. 伊那IC。 17:05. 「仙流荘」着、宿泊。
 
10月20日(金)
  7:55. 「仙流荘」発(バス)。 マイクロバス1台には乗れない乗客がいて、8時少し前に出発した。乗客は中高年の人たちで登山をする様子の人はいない。途中の紅葉が素晴らしかった。とくにカツラの黄葉がよい。バスの運転手が説明で、鋸岳は少女が寝ている姿に見えるといっていたが、確かにそのように見える。
  8:55. 北沢峠着。
 
  9:00. 北沢峠発。 明るい陽が射している。車道を広河原方向に数分下った後、仙水峠への標識に従って左へ折れる。仙水峠まで行くという3人と一緒になる。
  9:10. 北沢長衛小屋。 北沢長衛小屋の前から橋を渡る。仙水峠へは左に沢に沿って登る。栗沢山へは橋から真直ぐに林の中へ登山道に入る。比較的明るい針葉樹林の中を登る。ほとんど展望は利かない。
  9:55. 少し平坦になったところで初めて樹間から甲斐駒ヶ岳が見えるようになった。
 10:00. 5分休憩。 最近背負ったことのない荷物の重さで歩みが遅くなる。男性2人に追い抜かれる。
鋸岳・甲斐駒ヶ岳

栗沢山から甲斐駒ヶ岳

栗沢山からアサヨ峰

 11:05. 栗沢山着。 薄曇。先程の男性2人と仙水峠から登ってきたという女性2人がいた。北に甲斐駒ヶ岳、西に仙丈岳、南に北岳が見える。アサヨ峰は南東に延びる尾根の先にある。3つ目のピークだ。アサヨ峰の左奥に鳳凰三山の地蔵岳のオベリスクが見える。男性たちは北沢峠からアサヨ峰を往復するという。アサヨ峰に登るのならばその方が短時間で済む。
 11:15. 栗沢山発。 男性たちの後からアサヨ峰に向かって出発する。岩礫の尾根をほぼ水平に進む。 11:40. 最初のピークの登りに掛かる。
 12:00. 最初のピーク。2番目のピークははっきりしないで過ぎた。アサヨ峰への最後の登りが、傾斜は緩いのだがつらかった。
 12:10. アサヨ峰着。 先程の男性たちともう1人の男性がいた。相変わらずの天気で上空は雲に覆われている。鳳凰三山が近付き、その右に富士山が見える。北岳は近付くが甲斐駒ヶ岳は遠のく。昼食を摂って休む。皆、栗沢山の方に下って行った。

アサヨ峰から鳳凰三山・富士山

アサヨ峰から北岳

アサヨ峰から仙丈岳

 12:35. アサヨ峰発。 ハイマツ帯の急坂を下る。
 12:53. 小さいピーク。
 13:05. ミヨシノ頭。 ここからの傾斜も強い。急坂を下り、50mほど登り返して再びピークに出る。
 13:38. ピークで10分休憩。 足元に早川尾根小屋の赤い屋根が見えてくる。樹林帯に入り展望がなくなる。
 14:13. 早川尾根の頭。 ピークとはいえないが、三角点がある。
 14:16. 早川尾根小屋着。
 誰もいない。入口の戸を開けて中に入る。窓は板張りしてあって、入口からしか光が入らない。戸を閉めると真っ暗になる。水場は小屋の右下の樹林の中にあった。
 その後も誰も来なくて一人で一晩過すことになった。
 4時半ころから食事。5時半には寝袋に入った。小屋の土間の裏側の押入れにマットレスが10枚くらい、毛布が20枚くらい仕舞ってあったので、マットレスを借用した。夜になると気温が下がり、ヤッケを着ても寒くなったので、毛布も使わせてもらった。
 夜、外に出てみると、北岳の山頂の下に灯りが見えた。肩の小屋の灯りだろうか。

ミヨシノ頭からアサヨ峰

早川尾根小屋

10月21日(土)
 5時半、明るくなってきたので起床。ラーメンを食べる。6時15分を過ぎてやっと北岳やアサヨ峰が朝日に照らされて赤く染まってきた。

  6:40. 早川尾根小屋発。 針葉樹林の中に朝日が射し込んでくる。緩やかな下りを気持ちよく歩く。樹間から北岳が見える。広河原峠に近付くと急坂になる。
  7:05. 広河原峠。 稜線から右に折れる。地図上の道は急傾斜のようだが、九十九折になっていてそれほどではないのかもしれない。以前に鳳凰三山に登り、白鳳峠から下ったときには、上部は北岳が正面によく見えたが、こちらの道は最初から樹林の中であまり見えない。
  7:30. 10分休憩。 約1時間歩いたので休憩。下り始めたところで単独行の男性と行き逢った。紅葉した広葉樹が多くなってくると車道は近い。

早川尾根小屋から北岳

早川尾根小屋からアサヨ峰(左のピーク)

広河原吊橋付近から北岳

  8:20. 広河原峠入口。 広河原に向かう。対岸の山腹の紅葉がきれいだ。広河原山荘への吊橋付近から北岳がよく見える。近くの谷の紅葉も素晴らしい。
  8:40. 広河原バス乗り場着。
 バス乗り場は以前よりも数百m先になり、広いバス乗り場になっている。
 早川尾根小屋から2時間で着いた。これならば昨日の明るいうちに広河原まで下りられた。ということは、北沢峠から広河原まで一日で十分に早川尾根を歩けるのだ。

  9:00. 広河原発(バス)。 9:25. 北沢峠着。 途中の紅葉がよかった。
 バスの発車まで時間があったので大平山荘前の北アルプスが見えるところまで行ってみたが、北アルプスは見えなかった。
 10:00. 北沢峠発(バス)。 10:50. 「仙流荘」着。昼食を摂る。
 
 11:40. 「仙流荘」発(車)。
 明日は経ヶ岳に登る予定で伊那の羽広に向かう。「羽広荘」に電話したが満室だった。
 12:25. 「みはらしファーム」着。 仲仙寺に行ってみる。手前の羽広公民館の裏に広い駐車場がある。経ヶ岳の登山口は羽広観音堂から右に入る。
 公民館にいた人に近くの宿を尋ねたら、「愛和の森ホテル」を教えてくれた。
 夕食は洋食で美味しかった。

  173. 経ヶ岳に続く。
 


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