84. 赤石岳(あかいしだけ) 3,121m |
長野・静岡県境。赤石山脈。南アルプス南部。 |
登頂日: | 平成15年(2003年)7月18日(金) |
天 候: | 晴 |
行 程: |
椹島−赤石小屋(泊)−赤石岳−小赤石岳−荒川小屋−前岳−中岳− 中岳避難小屋(泊)− |
7月17日(木) 9:25. 椹島発 10:25. 小ピーク、5分休憩 11:15. 林道跡、 10分休憩 11:50. 標柱、 10分休憩 12:30. 15分休憩 13:15. 5分休憩 13:27. 小ピーク 13:50. 赤石小屋着(泊) |
7月18日(金) 5:40. 赤石小屋発 6:15. 富士見平、10分休憩 7:00. 水場、 10分休憩 7:47. 5分休憩 8:15. 稜線(分岐)、15分休憩 8:50. 赤石岳山頂着 9:05. 山頂発 9:20. 分岐、 5分休憩 9:40. 小赤石岳、5分休憩 10:28. 14分休憩 10:55. 大聖寺平分岐 11:25. 荒川小屋着、 12:15. 発 12:35. 水場、 5分休憩 13:10. 5分休憩 13:40. 稜線、 5分休憩 13:50. 荒川前岳 14:03. 荒川中岳 14:08. 中岳避難小屋着(泊) |
7月16日(水) 椹島から赤石岳、悪沢岳に登り、椹島に下る予定。 午後3時半、自宅を車で出発。 夕暮れの中、車を走らせる。山の中でのガス欠が心配なので富士市で30g給油した。 7時半、富士川SA着。 ここで車中泊。8時ころに就寝。比較的よく眠れた。 7月17日(木) 5:00.富士川SA発。 カーナビに従って順調に進む。落合から先、井川ダムまでの道は狭い。 6:40.井川ダム。 7:20.畑薙第1ダム着。 朝食を摂ってバスを待つ。 8:10.東海フォレストのバスで畑薙第1ダムを発つ。バスの正式な乗車場所はダムから1.5kmくらい下の駐車場なのだという。乗客は4人だけ。 9:00.椹島着。 登山届を出し、着替え一式をロッカーに預ける。 9:25.椹島発。 陽が射している。林道から鉄製のハシゴを登って赤石岳への登山道に入る。いきなりツゲ、カラマツなどの混じる桧の植林地の中の急登が始まる。30分程で広葉樹が多くなると尾根に出る(10:00)。広い尾根上の道でツガの混ざるミズナラの樹林が続く。ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ。 10:25.小ピーク(標高1,495m)で5分休憩。 10:55.林道跡に出る。 11:15.小さい広場に出る。ここが中間点の林道跡のようだ(標高1,810m)。 11:25. 発 。ここからはずっとシラビソの樹林帯となる。 11:50.新しい標柱がある(標高1,995m)。「赤石小屋まで3時間、椹島まで1時間30分」と書いてある。中間点を過ぎているのに変だと思ったが、赤石小屋で聞いたところやはり間違っていた。ヘリで降ろすときに中間点と間違えて降ろしてしまったらしいとのことだった。 12:00. 発。 12:30. 標高、2,210m。休憩、食事。 12:45. 発。 13:15. 標高、2,350m。5分休憩。 次第に曇ってきて陽が射さなくなる。 13:27. 小ピーク(標高2,400m)。ずっとシラビソの樹林が続く。鳥はコマドリ、メボソムシクイ、エゾムシクイ、ルリビタキなど。 13:50. 赤石小屋着(標高2,560m)。 シラビソ・ダケカンバ帯の尾根上に建っている。曇っていて周囲の山は見えない。ルリビタキが盛んに啼いていた。 宿泊者は、夫婦1組、4人グループ、男性単独行1名と私の8人だけだった。 7月18日(金) 夜、トイレに起きたときには霧だったが、朝には窓から明るく陽が射していた。小屋の前に出て山々を眺める。小屋の前からは小赤石岳、赤石岳、聖岳、上河内岳など西から南の方角しか見えない。小屋の裏からは悪沢岳、千枚岳が見えた。快晴だ。 |
5:40.赤石小屋発。 登るにつれてシラビソ・ダケカンバ帯からハイマツ帯に変ってくる。 6:15.富士見平着。 背の低いハイマツに囲まれたピークで眺望がよい。眼前に赤石岳、小赤石岳が聳え、その左に聖岳、上河内岳、さらにその左、東には雲海の上に富士山が浮かんで見える。北には荒川岳の前岳、中岳、東岳に千枚岳も見える。 6:25.富士見平発。 一旦下り、再びシラビソ・ダケカンバ帯に入って、山腹の斜面をトラバースするように緩やかに登る。ホシガラスの写真を撮る。 ミヤマハンノキなど樹高の低い木だけになってくると道端に花が現れる。ハクサンイチゲ、シナノキンバイ、タカネグンナイフウロ、ミネウスユキソウなど。 7:00.水場着。 水の流れている最初の沢。 7:10.発。 5分ほど先に行くと先ほどの沢より広々とした沢に出た。水量はそれほど変わりない。時間的にみると地図上の水場はここをいうのだろう。 沢の右側の斜面はお花畑になっている。その中をジグザグに登る。お花畑の花はハクサンイチゲ、シナノキンバイ、ヨツバシオガマ、コイワカガミ、ハクサンチドリ、クロユリ、タカネヤハズハハコ、ハクサンフウロ、タカネグンナイフウロ、ツガザクラ、アオノツガザクラなど。 |
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赤石小屋裏から悪沢岳 |
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富士見平から赤石岳 |
7:25.最後の水場。 水の流れのある最上部で大きなポリタンクに水を汲んでいる青年がいた。赤石避難小屋の人だろう。ここ附近から稜線までが一番辛い。足元の花を見たり、上を眺めたりしながら、ゆっくりと登っても休まずには登れない。 |
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8:50.赤石岳山頂着。 上空は晴れているのだが、周囲はすでに雲が沸き上がってきていて遠くの山々は見えない。富士山は勿論、近くの聖岳や悪沢岳も雲の中だ。山頂の南側直下に赤石避難小屋がある。 9:05.山頂発。 イワツメクサ、ミヤマツメクサ、ミヤマキンバイ、ミヤマダイコンソウなど。 9:20.分岐着。 9:25.分岐発。 小赤石岳に向かう。 9:40.小赤石岳着。 すでに完全に霧の中。 9:45.小赤石岳発。 小赤石岳からの下り斜面は素晴らしいお花畑になっている。 チングルマ、コイワカガミ、ミヤマキンバイ、ハクサンイチゲ、タカネヤハズハハコなどや、ハイマツの間にはアオノツガザクラ、ミネズオウ、イワウメ、クロマメノキ、ウラジロナナカマド、キバナシャクナゲ、オンタデなどが咲いていた。 10:28.急なガレ場を下りきったところで休憩。 10:42.発。 10:55.大聖寺平の分岐。低いハイマツに囲まれている。ここから荒川小屋まで緩やかな斜面をトラバースして下っていく。 |
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赤石岳山頂 |
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中岳避難小屋 |
11:25.荒川小屋着。 ミヤマハンノキなどの潅木に囲まれた小綺麗な小屋だ。計画ではここに宿泊する予定であったが、予想以上に早く着いてしまった。小屋の人の話では中岳の避難小屋まで2時間あれば充分に行けるとのこと。寝具も借りられるというので、ゆっくりと休憩してから中岳まで行くことにした。昼食を摂る。 12:15.荒川小屋発。 避難小屋では水は充分でないという。 12:35.水場。 小屋から20分くらい登ると水場があると聞いていた。 水を汲んで12:40.発。 12:50.「中岳避難小屋まで1時間」の標柱。周りにお花畑が広がってくる。ハクサンイチゲやシナノキンバイの群落だ。傾斜が次第にきつくなる。 13:10.5分休憩。 下ってきた登山者が雷鳥を見つけた。 13:25.支稜線の上に出る。稜線に着いたかと思ったが、その上にまだきつい登りがあった。 13:40.主稜線に出る。荷物を置いて前岳に向かう。 13:50.前岳山頂着。 霧で何も見えない。 13:55.分岐に戻る。 14:03.中岳山頂着。 14:08.中岳避難小屋着。 若い管理人が入っていた。宿泊者は千枚小屋からきた男性3人グループと赤石小屋からほとんど一緒だった4人グループだけだった。ラーメンや牛丼なども食べられるし、水も貯めてある雨水を自由に使うことができた。 夕方、管理人が富士山が見えると教えてくれた。雲の合間にわずかに山頂部が見えた。悪沢岳もたまに雲の切れ間に姿を現した。しかし、すぐに見えなくなってしまった。夜も霧が深かったし、風の音も強かった。 83.悪沢岳に続く。 |
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