20.吾妻山(あづまやま)(1)
        西吾妻山   2,035m 

 
 山形・福島県境、吾妻連峰(奥羽山脈南部)。

登頂日: 平成12年(2000年)9月23日(土)
天 候:
行 程:
 
白布峠−西大巓−西吾妻山−明月荘(泊)−
東大巓−烏帽子山−家形山−一切経山−浄土平

9月23日(土)
  6:40. 白布峠発
  7:45. 馬場谷地、 15分休憩
  8:55. 標識、5分休憩
  9:30. 西大巓、  10分休憩
  10:10. 西吾妻小屋着、10:30. 発
  10:47. 西吾妻山山頂着
  11:00. 山頂発
  11:40. 中大巓分岐
  11:50. 人形石、 10分休憩
  12:34. 藤十郎
  13:10. 分岐
  13:25. 明月荘着(泊)
9月24日(日)
  6:45. 明月荘発
  7:15. 東大巓
  7:30. 大倉新道分岐
  8:15. 昭元山、 5分休憩
  8:55. 烏帽子山着、9:15. 発
  9:38. ニセ烏帽子山
  9:52. 兵子分岐
  10:35. 家形山
  10:40. 分岐
  11:25. 一切経山着、11:30.発
  12:10. 浄土平着
 
9月22日(金)
 週末の天気は雨の予報だが、吾妻連峰の登山に行くことにした。
 13:30.上越市発(車)。 昨日、「裏磐梯国民宿舎」に宿泊の予約した。
 16:30.「裏磐梯国民宿舎」着。 これまでに泊まった国民宿舎は大きなところばかりだったが、小さくて驚いた。民営の国民宿舎だとのこと。民宿のようなものだ。一泊7,000円。同宿は高齢のご夫婦一組だけだった。
 夕食に日本酒を3本飲んだ。久しぶりの長時間運転のせいか、食後にテレビでオリンピック中継を見ていたら、ものすごく眠くなって8時頃に寝てしまった。しかし、12時ころからはよく眠れなかった。

9月23日(土)
 6時にタクシーを予約しておいて宿を出発した。車は宿に置かせてもらった。
  6:30. 白布峠駐車場着。曇。

  6:40.登山道に入る。10分ほどで東からの道と合流して南に向かう。ブナ林の中、尾根筋の道を進む。ほとんど平坦な道だ。
  7:45.馬場谷地。 小さな休憩所があり、湿地が少し覗き見ることができる。宿で貰ったトウモロコシとパンを食べた。
  8:00.発。 次第にコメツガの林になる。道の傾斜が強くなる。
  8:55.「西大巓まで36/50、西吾妻山まで31/50」の地点で5分休憩。
  9:30.西大巓着。 少し前から人声がときどき聞こえていたが、その声の女性2人とほとんど同時に山頂に着いた。霧で視界が利かない。山頂は東の谷からの風が強い。女性の一人はこの山に詳しいらしく、これからしばらく吹き曝しになるからと、雨具を着けた。私もそれに倣う。
  9:40.女性たちに少し遅れて西大巓を発つ。確かに谷からの風が強い。霧雨が当たる。この時はオヤマリンドウくらいしか咲いていなかったが、春にはお花畑になるのだろう。コバイケイソウの花の名残(実?)があちこちに見られた。水場の分岐で女性たちは水汲みに行った。ここに水があるのならば、登山口から500mlも持ってくれば十分か。水場からは登りになり、風も当たらなくなって、暑くて汗が出て来るので雨具を脱いだ。
 10:10.西吾妻山への分岐、すぐ左手に西吾妻小屋。 誰もいない。きれいに掃除されている。宿のおにぎりを2個食べる。先ほどの女性2人が入ってきた。今日はここに泊まるのだという。随分ゆっくりとした山行のようだ。 10:30.小屋を発つ。
 10:47.西吾妻山山頂着。
 林の中の狭い広場に標柱があるだけだ。眺望はできないとのことだが、それでなくても霧で何も見えない。ちょうど単独行の若い男性と一緒になり、写真を撮り合う。
 11:00.山頂発。 その後は天元台から来たと思われる登山者と行き逢うことが多くなった。
 11:13.梵天岩。大凹のお花畑の手前に水場がある。
 11:40.中大巓分岐。
 11:50.人形石着。 30人くらいのグループがいた。軽食を摂る。
 12:00.人形石発。 ハイマツの中の道と草紅葉の湿原の木道が交互に続く。晴れていれば気持ちがよいだろう。花のあるときにもう一度来てみたいところだ。
 12:34.藤十郎着。同じような湿原の繰り返しで、いつまで続くのかと思う。
 13:10.明月荘への分岐。
 13:25.明月荘着。 なんとか雨に降られずに今晩の宿に着いた。小屋には単独行の男性、男性2人と女性5人のグループがいた。男女のグループは2時すぎに滑川温泉に下って行った。
 水汲みに金明水まで往復した。約20分。
西吾妻山山頂

弥兵衛平湿原から東大巓

 14:30.明月湖へ行ってみることにした。小屋を出たときには東大巓が見えていたのにすぐに霧に隠れた。湿原の木道を行く。湿原は草黄葉だが、花は何も咲いていない。15分ほどで明月湖に着いた。あまり大きくはないが、水のきれいな湖のようだ。帰りに少し雨が当たってきたので、大急ぎで小屋に戻った(15:00)。持参のウイスキーを飲み始める。次第に雨が強くなってきた。
 15:45.男女2人連れが来た。 16:30頃、若い男性一人がきた。
 今夜の明月荘の宿泊者は4名。みんな早く食事をして6時ころには就寝。
 夜中、寒いのでセーターを着たが、まだ寒かった。薄いセーターしか持ってこなかったのは失敗だった。寒さと雨風の音が気になってよく眠れなかった。

9月24日(日)
 夜中ずっと雨だった。同宿者みんな大体6時ころに食事を摂った。

  6:45.雨の様子をみていたが、それほどは強くはないので出発した。今日の行程は私が一番長いようだ。バスに乗るためには浄土平に行かなければならないが、状況によっては谷地平から浄土平に行くことを考えていた。
  7:15.東大巓。 7:30.東大巓分岐。ここから大倉新道を下ると谷地平湿原を経て浄土平に行けるのだが、尾根を縦走しても1時間くらいしか違わないし、沢道は雨で増水していて水浸しになっているかもしれない。また、尾根道といっても樹木があって、あまり吹き曝しにならないようなので、最初の計画どおりに縦走をすることにした。
  8:15.昭元山着。三角点がある。 5分休憩。烏帽子山へ向かう。明月荘で同宿の人が烏帽子山への登りは少しきついが、後は大した登りはないといっていた。岩石帯になってからがやはり少しきつかった。
  8:55.烏帽子山着。 山頂に松の枝で覆われた祠のようなところがあった。雨宿りにちょうどよい。少し空腹感を覚えたのでパンとコーヒーを摂った。雨が強くなってきた。
  9:15.烏帽子山発。 登ってきた山頂西側の岩石帯とは違って、山頂の東側の下りはハイマツの林になり、そのうちに樹高の高い樹林帯に入った。道の狭いところは川のようになり、平坦なところは泥濘となっていた。初めは少しでも濡れないようにと歩いていたが、とてもそれどころではなくなり、水の中をジャブジャブと歩いた。
  9:38.ニセ烏帽子山。
  9:52.兵子分岐。周りの景色を眺めることもなく、ただ足元だけを見て歩いた。雨は一時よりは小降りになってきた。滑川温泉への分岐からは木が少なくなって明るくなり、すぐに家形山に着いた(10:35)。
 家形山山頂は広い広場になっている。北側には林があるが、東、南側には樹木はなく、晴れていればよい眺望ができるのだろうが、今は何も見えない。足元に見えるはずの五色沼も見えなかった。

  一切経山へ向かう。5分で分岐。草木のない砂礫の道を行く。気が付くと左手に五色沼が見えていた。登りにかかるころから低い樹木の中に入るが、登るにつれて再び草木はなくなり、砂礫だけとなる。ときどき一息入れながら登った。
 11:25.一切経山着。
 吹き曝しだが雨も風もそれほど強くない。写真を撮って早々に下山(11:30)。ペンキの目印を探しながら下りる。東吾妻山まで行こうかと思ったが、身体が濡れて少し寒さも感じてきたので、断念して浄土平へ向かった。
 12:10.浄土平着。
一切経山山頂

 
 今朝、明月荘を出てから、浄土平に着くまで一人の登山者にも会わなかった。
 レストハウス2階の無料休憩所で着替えをさせて貰った。ビール1本と昼食を摂ってから、椅子の上に横になって少しまどろんだ。

 14:50.発のバスに乗る。乗客は高齢の夫婦と私だけ。夫婦は横向温泉で下りた。雨はほとんど上がっていた。
 16:00.五色沼入り口着。 「裏磐梯国民宿舎」に戻る。
 16:10.裏磐梯発(車)。
 19:10.帰宅。
 
  20. 吾妻山(2)
 

トップページ