07. 十勝岳(とかちだけ) 2,077m |
北海道中央高地、石狩山地(十勝連峰)。 |
登頂日: | 平成15年(2003年)6月21日(土) |
天 候: | 霧 |
行 程: |
十勝岳温泉-富良野岳-三峰山-上富良野岳-上ホロカメツトク山- 上ホロ避難小屋(泊)-十勝岳-美瑛岳-望岳台-白銀温泉 |
6月20日(金) 4:00. 十勝岳温泉発 4:16. 三段山分岐 4:55. 上ホロ分岐、 5分休憩 5:50. 15分休憩 6:25. 富良野岳分岐、 15分休憩 7:10. 富良野岳山頂着、7:15. 発 7:35. 富良野岳分岐、 8:00. 発 8:30. 5分休憩 8:55. 三峰山、 10分休憩 9:40. 上富良野岳山頂、5分休憩 10:00. 上ホロカメットク山着 10:10. 発 10:20. 小屋への分岐 10:21. 上ホロ避難小屋着(泊) |
6月21日(土) 5:40. 上ホロ避難小屋発 5:55. 大砲岩 6:35. 十勝岳山頂着 6:50. 山頂発 7:35. 最低鞍部、 15分休憩 8:40. 10分休憩 9:10. 美瑛岳山頂着 9:15. 山頂発 10:05. 美瑛岳分岐、5分休憩 10:40. 15分休憩 11:50. 雲の平分岐、15分休憩 12:40. 望岳台着、 12:55. 発 13:40. 第一展望台 14:00. 白金温泉着 |
6月19日(木) 上越を出るときも蒸し暑かったが、旭川に着いても同じようだった。旭川空港から「ラベンダー号」に乗る。2時過ぎ上富良野に着いて駅に行く。十勝岳温泉行きのバスは駅前から発車する。出発まで近くのスーパーなどでガスボンベや食料を買い、町を散歩して過ごした。薄曇りで町から十勝岳は見えなかった。 16:31.十勝岳温泉行きのバスに乗る。途中の白銀荘前からは十勝岳山頂が見られた。 |
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白銀荘から十勝岳 |
凌雲閣前から上ホロ山 |
17:10.十勝岳温泉、「凌雲閣」の前にバスが着く。上ホロ山から三峰山までの稜線は見えるが、富良野岳の山頂には雲がかかっていた。 6時から夕食。十勝ワインを1本飲んだ。今日の宿泊客は15人くらいだった。 6月20日(金) 4:00. 「凌雲閣」発。 下の方は晴れているが上は雲が多い。富良野岳は見えない。 4:16.三段山分岐。ウグイス、ミソサザイ。 4:30.沢を渡ったところで5分休憩。 4:55.上ホロ分岐着。5分休憩。 イソツツジ、ウコンウツギ、ミツバオウレン。 数ヶ所、道が残雪に覆われているところもあるが、迷うようなところはない。 5:50.15分休憩。 花はサンカヨウ、コイワカガミ、ウラジロナナカマドなど。鳥はウグイス、カッコウ、ミソサザイ。 6:25.富良野岳分岐着。 思ったより早く着いた。傾斜は強くなく、比較的楽に登れた。霧が深くて何も見えない。風も少し強く、寒く感じる。上下とも雨具を着てザックを置き、カメラだけ持って富良野岳に向かった。 |
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6:40.富良野岳分岐発。 最初は歩きにくい急なザレ道が続くが、そのうちに道の周囲に花が現れてくる。イワウメ、ミネズオウ、コメバツガザクラ、エゾノツガザクラ、キバナシャクナゲ、エゾコザクラ、チングルマ、メアカンキンバイ、エゾノハクサンイチゲ。とくにハクサンイチゲは斜面一面に群生している。 7:10.富良野岳山頂着。 濃い霧に覆われている。 7:15.山頂発。 7:35.富良野岳分岐着。 この頃に薄日が差して下の方も見えるようになってきた。凌雲閣もよく見えた。 |
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富良野岳山頂 |
8:00.分岐発。 三峰山に向かう。稜線上の道からはほとんどずっと凌雲閣が見える。エゾノツガザクラ、キバナシャクナゲ、ミネズオウ、チングルマなどが咲いていた。 |
6月21日(土) 4時頃から明るくなってきていたが、天気はあまり期待していなかったので、外を見ないでいた。5時ころ外を見ると、霧が晴れて上ホロ山や十勝岳がくっきりと見えていた。台風から変わった温帯低気圧が去った後、天気は次第によくなる予想なので、今日はよい山行ができると喜んだ。ラーメンなど朝食を食べて小屋を出る。 5:40.上ホロ避難小屋発。 青空も見える。小屋近くの雪渓は上ホロ山の山頂直下まで続いていた。昨日は霧が深くて分岐から小屋はまったく見えなかったが、分岐のすぐ近くに小屋がある。 5:55.大砲岩。十勝岳に近付くにつれて植物が少なくなってくる。先程まで見えていた山頂は雲に隠れてしまった。登るにつれて霧が深くなってくる。急なザレ道が続く。傾斜が緩やかになるとすぐに山頂だった。 6:35.十勝岳山頂着。 予定よりも早く着いた。霧で周囲は何も見えない。 6:50.山頂発。 美瑛岳に向かう。霧が深く視界は30~50mくらいだろう。20m毎くらいに高さ1mくらいの標柱が立っている。それを探しながら進む。まったく植物はない。2つほど小さな雪渓を横切った後、鋸岳の東斜面と思われる所で大きな雪渓に出た。雪渓の先も見えないし、下も見えない。足跡もはっきりしない。 |
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上ホロ小屋 |
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十勝岳山頂 |
幸い、雪渓の上端が見えたので、上端に沿っていけば道に出ると思って雪渓の端に沿って進む。しばらくすると反対側のザレ場に道が見えてきた。下るにつれて霧が晴れてきて、遠くまで見渡せるようになってきた。もう少し早く晴れてくれれば、道がよく見えて安心して歩けたのにと思う。十勝岳と美瑛岳の間の最低鞍部が見える。目の前をキタキツネが一匹横切って行った。 7:35.最低鞍部着。 美瑛岳方向の稜線は見えるが美瑛岳は見えない。カッコウが目の前を飛んで行った。上空でヒバリが一羽長々と囀っていた。 7:50.食事をしてから美瑛岳の登りに付く。そしてまた霧の中に入る。エゾノツガザクラ、キバナシャクナゲ、エゾコザクラ、イワヒゲ、イワブクロなどが現れる。 何回か雪渓の上を歩く。 8:53.一組の夫婦に会う。 9:00.分岐。 |
9:10.美瑛岳山頂着。 やはり霧。 9:15.山頂発。 山頂部の岩の重なる道から火山礫の道となって、30分位でハイマツ帯になってくる。霧に濡れたハイマツが道に覆い被さり、その中を歩くのでしっかりと濡れてしまう。ハイマツ帯から低木林になってくるが、それらの木々はまだ芽吹き前だった。そのうちに右手に雪渓が現れ、その左岸に沿って道があるが、ところどころ残雪に覆われている。雪の薄いところではズボッと踏み抜いて歩きにくい。道が雪渓から離れないか気を付けながら雪渓の左端を下っていくと標識があって美瑛岳分岐に着いた(10:05)。 |
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美瑛岳山頂 |
10:10.美瑛岳分岐発。 道は左へ潅木林の中に入る。急斜面を下った後、トラバース気味になってすぐ細い雪渓に出た。幅は5、6mしかないのだが、急な傾斜でまっすぐには横切れない。幸い上部がすぐに見えていたので雪渓の端に沿って登り、雪渓の上のブッシュに摑まってやっと渡った(10:30)。 10:40.雪渓と水の流れている部分がある広い沢に出た。ポンピ沢だろう。対岸の道は少し上流の方にある。渡ったところで休憩、軽食を摂る。 10:55.発。 ここからはずっと山の裾をトラバースして行く。大小の雪渓を10回以上横切る。100m以上の幅のある雪渓も1ヶ所あった(函状の沢か)。下がってくると、雪渓と雪渓の間の融雪地に、エゾコザクラ、エゾイソツツジ、イワブクロ、マルバシモツケなどが咲いていた。 11時半ころから霧が薄くなり、下の方が見渡せるようになって望岳台や白金温泉が見えてきた。5、6名の登山者に行き逢った。 11:50.雲の平分岐着。 地図のコースタイムでは、美瑛岳分岐から1時間だが、1時間25分かかった。雪渓が多かったせいなのか。 12:05.分岐発。 下るにつれて日が差してきた。 |
12:12.吹上温泉への分岐。 12:40.望岳台駐車場着。 山は見えないが晴れている。レストハウスで白金温泉の宿泊施設の状況を聞いたところ、「ほしの灯家」という民宿がよいと教えてくれた。 12:55.探勝路を白金温泉に向かう。雛を連れたエゾライチョウの雌がいた。その他にはエゾムシクイ、コルリ、キビタキ、シジュウカラなど。 14:00.「ほしの灯家」着。 林道入口のすぐ近くだった。幸い宿泊できるという。 宿泊客は20名くらいだった。 |
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エゾライチョウ |
6月22日(日) 快晴。出発まで時間があるので近くを散歩した。宿の少し下方の美瑛川に架かる橋の上から十勝連峰の峰々が山頂まで全部見渡せた。一日早く晴れてくれればよかったのにと思う。 |
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10:20.白金温泉発(バス)。 乗客は私一人だけ。シラカバ林の中の道を走る。美瑛の町に近付いてから次第に乗客は多くなり、座席はほぼ満席になった。皆、旭川の中心街で降りた。 11:45.旭川駅前着。 13:00.旭川駅発(電車)。 15:01.新千歳空港着。 16:15.新千歳空港発。 17:25.新潟空港着。 17:40.新潟空港発(バス)。 18:00.新潟駅前着。 18:40.新潟駅前発(バス)。 20:50.高田駅前着。 |
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白金温泉から美瑛岳・十勝岳 |
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