172. 七面山(しちめんざん)  1,989m

 
 山梨県、身延山地
 日蓮宗の総本山、久遠寺のある身延山の背後に位置する。日蓮宗の霊場。
 
登頂日: 平成17年(2005年)4月9日(土)
天 候:
行 程:
羽衣−(表参道)−敬慎院=七面山(往復)−奥之院−(裏参道)−
角瀬

4月9日(土)
  6:15. 羽衣、表参道登山口発
  6:55. 肝心坊、 5分休憩
  7:25. 中適坊、 10分休憩
  8:15. 晴雲坊、 5分休憩
  9:00. 和光門
  9:05. 吉祥門
  9:07. 随身門
  9:10. 広場、  5分休憩
  10:10. 七面山山頂着
 
  10:50. 山頂発
  10:20. 敬信院、 10分休憩
  11:35. 二の池
  11:40. 奥之院、 5分休憩
  12:05. 明浄坊
  12:30. 二十一丁目、15分休憩
  12:50. 安住坊
  13:25. 休憩所
  13:40. 鳥居
  13:45. 神通坊(角瀬)着

4月8日(金)
 この週末は天気がよさそうなので、日蓮宗総本山である身延山久遠寺と七面山の登山に行くことにした。

  9:35. 自宅発(車)。 12時ころ身延町に着いて久遠寺に向かったが、総門の手前から渋滞していてなかなか進まない。このままだと身延山に行って久遠寺をみていると、角瀬に着くのが遅くなって、宿を探せないと思い、14時ころに諦めて角瀬に向かった。
 角瀬では、すぐに「たわら屋」という旅館に宿泊の予約ができた。時間があるので、もう一度久遠寺に向かった。今度は先程よりはよかったが、やはり駐車場に入るまで時間がかかり、16時にやっとロープウェーに乗ることができた。街中から駐車場付近までの桜は満開になっていた。
 ロープウェー奥之院駅脇の展望台から富士山が春霞に霞んで見えていた。北側の展望台からは左手に七面山が大きく見えている。南アルプスの山々は霞んでいて見えなかった。思親閣に参拝してロープウェーで下山した。
久遠寺本堂

久遠寺

 久遠寺の広い境内には大きな枝垂桜が何本かあり、満開になっていた。この桜は、「全国シダレザクラ10選」にあげられているという。5時過ぎに久遠寺を出て、角瀬の宿に向かった。
 この「たわら屋」には明朝6時に六百人の団体が入るという。その人たちは敬慎院まで登るのだという。これからが参拝の季節になるのだろう。明日は、この団体の前に出発しなければならない。

4月9日(金)
 5時半ころ宿を出て、車で羽衣の表参道の登山口に向かう。10分くらいで着いた。数台の車が止まっていただけだった。朝食に即席うどんを食べる。
 
  6:15. 登山口発。 敬慎院まで五十丁目の標石が付けられているという。木の古い山門を通って階段状に整備された道を登る。すぐに神力坊に出る。スギ林の中をひたすら登り続ける。道は2、3mの幅があり、大勢で登ってもそれほど不都合はないかもしれない。
  6:55. 肝心坊着。 13丁目。長袖シャツを脱ぐ。これまでに、ヒヨドリ、シジュウカラ、カケス、キジバト、アオゲラ、カラス。 7:00. 発。
  7:26. 中適坊着。 下りの若い女性4人に会う。 7:35. 発。ウグイス。スギの木が少し疎らになってくる。
  8:15. 晴雲坊着。5分休憩。 道の傾斜が少し緩やかになる。スギは少なくなり、コメツガが現れてくる。コルリ、アオバト、アオゲラ、ヤマガラ。
  9:00. 和光門。 ヒノキ並木の広い参道が続く。
  9:05. 吉祥門。 門を通らずに、広い道を左に曲がる。

和光門

随身門

遥拝台からの富士山

  9:07. 随身門。 その前の遥拝台という広場から視界が大きく開けていて、富士山が素晴らしくきれいに浮かんでいた。
 荷物用リフトの小屋の近くに明るい広場がある。そこから七面山の山頂部が見える。
  9:10. 広場着。5分休憩。 ここから上は一部の日の当たるところを除いて、20〜30cmの積雪があった。登山道がはっきりとしないところもあったが、踏み跡が残っていて、不安なく登ることができた。赤いテープの目印も付いている。カラマツとコメツガの樹林となっている。脚が雪に埋まって歩きにくい。

七面山山頂

山頂から笊ヶ岳・荒川三山

 10:10. 七面山山頂着。 山頂も20cmくらいの雪に覆われている。男性が一人先着していた。山頂はカラマツ林に囲まれていて、北東部の一部しか眺望ができない。笊ヶ岳とその右に荒川三山、左に赤石岳が見えるだけだった。しばらくしてもう一人男性が登ってきた。日差しが暖かく、風もなく、のんびりと食事をして休んだ。
 1,989mの最高点まで行こうとしたが、最高点と思われる方向とは違い、途中で道は左に下って行くようなので止めて戻った。ルリビタキ、ヒガラ。
 10:50. 山頂発。 登山道がナナイタガレの縁に近付くところが一ヶ所ある。そこから見てみると、富士山が遥拝台から見たのと同じようにきれいに見えた。

 11:20. 随身門着。 門を通って階段を下り、敬慎院の前に出る。五十丁目の標石がある。広い境内にいくつかの伽藍があるが、千人も泊まられるようには見えない。
 伽藍前の広場から七面山の山頂部が見える。
 11:30. 敬慎院発。 裏参道を下ることにする。車の通れる広い道が付いている。
 11:35. 二の池。左手に見える。ミソサザイ。
 11:40. 奥之院着。 右手に影嚮石という大きな岩が祭られている。7、8人の参拝者がいた。
 11:45. 奥之院発。 四十丁目。奥之院の右から下っていく。急に登山道のような細い道になった。

敬慎院、後ろは七面山

 12:05. 明浄坊。 明るい広葉樹林の尾根道を下る。そのうちに右足の小指の外側が痛むようになってきた。それから左足の小指の外側、両足の親指の外側が痛み出してきた。右足の親指の外側の痛みがひどくなってきた。新しく買った靴を始めて履いてきたのだが、馴染んでいないのだろう。我慢して歩く。半分の二十丁目まで歩こうと思っていたが、二十一丁目のところで休憩をとる。 12:30. 休憩。 12:45. 発。
 12:50. 二十丁目のすぐ下に「大トチノキ」、安住坊の休憩所があった。スギやヒノキが多くなってくる。 13:25. 休憩所。
 足指の痛みが続き、膝の痛みも出てきた。気を引き締めて歩く。一丁目が約3分かかった。

 13:40. 赤い鳥居に着く。裏参道の登山口になっている。真直ぐに墓地を通ると、2分くらいで神通坊に着く。無事下山のお参りをした。
 「たわら屋」の前のタクシーに乗って、羽衣の登山口まで車を取りに戻った。
 登山口の春木川の対岸にある白糸の滝を見る。
 14:15. 登山口発(車)。 角瀬で食事。
 早川沿いの桜が満開になっている。パンフレットにあった下部温泉の案内所に電話して、「おおしま荘」を紹介してもらう。
 15:00. 角瀬発。
 15:40. 下部温泉、「おおしま荘」着。
 こじんまりしたよい旅館だ。

早川沿いの桜

 
 翌日は毛無山に登る予定で下部温泉に宿を取った。しかし、右足の親指には大きな水泡ができ、親指や小指にも豆ができていて、今回無理をすると来週以降の山登りができなくなるかもしれないので取り止めようと思った。天気予報も下り坂のようなので、登らずに帰ることにした。
 下部温泉には多くの旅館があり、駅前の案内所に行けば、泊まるところを紹介してくれるようだ。

4月10日(日)
  6:00. 「おおしま荘」発(車)。あちこちで休憩。  12:00. 帰宅。
 


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