01. 利尻山(りしりざん) 1,721m
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北海道最北部、利尻島。礼文島。 |
登頂日: | 平成15年(2003年)8月1日(金) |
天 候: | 濃霧、小雨 |
行 程: | 見返台登山口−三眺山−利尻山−長官山−利尻北麓野営場−鴛泊 |
8月1日(金) 4:25. 見返台園地登山口発 5:15. 五葉の坂、 10分休憩 5:50. 避難小屋、 20分休憩 6:35. 駒犬の坂 6:40. 夜明しの坂 7:10. 8合目、 5分休憩 7:35. 5分休憩 8:05. 三眺山、 5分休憩 9:10. 沓形分岐、 10分休憩 9:40. 利尻山山頂着、 9:50. 発 10:05. 沓形分岐 10:45. 利尻山避難小屋着、11:10. 発 12:00. 7合目、 10分休憩 12:55. 4合目(野鳥の森) 13:15. 甘露泉、 15分休憩 13:40. 利尻北麓野営場着、13:50.発 14:30. 鴛泊、旅館大関着 |
8月2日(土) 11:10. 礼文岳内路登山口発 11:55. 分岐(案内板) 12:45. 礼文岳山頂着 12:55. 山頂発 13:25. 分岐(案内板) 14:10. 登山口着 14:30. 登山口発(タクシー) 14:50. 桃岩展望台着、14:55. 発 15:55. 元地灯台 16:20. 知床着 |
いよいよ今回の利尻山の登頂で百名山完登となる。利尻山には平成4年7月に登山に来たが、フェリーの時間の都合で長官山までで引き返した。今回は遅くなってもよいように登山後に利尻島にもう一泊することにした。それから礼文島の花を見る予定だ。 稚内地方は金曜日には晴れる予報なので期待して出発した。 7月31日(木) 11:30.新潟空港発。 12:45.千歳空港着。 13:35.千歳空港発。 14:25.利尻空港着。 15:00.沓形、「中原旅館」着。 新潟空港を出るときには非常に蒸し暑かったが、利尻空港に着いたときには肌寒いくらいだった。「中原旅館」の出迎えの車で沓形の宿に着いた。利尻山登山の3人のグループと一緒だった。 夕食前に旅館の周りの港やフェリー乗り場などを少し歩いてみたが、小さな町だった。天気はよく、明日の天気も期待できた。 翌日は、同宿のグループと一緒に4時に宿の車で登山口まで送ってもらうことになった。 8月1日(金) 午前4時、まだ暗い。旅館の前に出てみると小雨がぱらついていた。昨夜の天気予報では曇か晴で次第によくなるということだったのだが。 4:20.見返台園地の登山口着。 やはり小雨が降っている。雨具を着る。 4:25.見返り台園地登山口発。 コマドリが鳴く。道端にはシラネニンジン、ミヤマアキノキリンソウ、ヤマハハコ、マイヅルソウ、アザミ類、ヨツバヒヨドリなど。 5:15.五葉の坂(6合目)。おにぎりを一個食べる。 5:50.避難小屋(7合目)着。 6坪くらいの広さで寝泊りはできない本当の避難小屋だ。 6:10.避難小屋発。 相変わらずの霧、小雨で天気のよくなる気配はない。視界は30mくらいで遠くは全く見えない。 6:35.駒犬の坂。礼文岩は気付かずに過ぎた。 6:40.夜明しの坂。地図には8合目に夜明しの坂とあるので、小屋から30分で着いたかとよろこんだが違っていた。ここ辺りから狭い尾根道となって傾斜は急になる。ハイマツなどの低い潅木だけで風に吹き曝されるようになってきた。 7:10.見晴台着。 ここが8合目。地図のコースタイム通り小屋から1時間かかっている。5分休憩。さらに急登が続く。 8:05.三眺山(9合目)着。 少し広い広場になっている。晴れていれば眼前に山頂部の峨々とした絶壁が見えるのだろうが、いまは全く見えない。 8:10.三眺山発。 ここから鴛泊コースの合流点までは斜面のトラバースだと思っていたが、急傾斜の昇降がある険しいコースだった。危ない地点にはロープが設置されているので慎重に行動すれば危険はない。植物のほとんどないガレ場もあるが、草付きはお花畑になっていてかなりたくさんの花が咲いていた。地形の関係で風が弱まったので、写真を撮りながらゆっくりと登る。 |
崖のような急斜面をロープに掴まって喘ぎながらやっと登ると、鴛泊コースとの合流点だった。 9:10.沓形分岐着。10分休憩。 9:20.分岐発。 急傾斜の火山礫の歩きにくい道が続く。足を上げて一歩登っても、半歩くらい下がってしまう。それでも15分くらい我慢して登ると、傾斜は緩くなり、歩き易くなる。そうするとすぐに頂上だった。 花はイブキトラノオ、バイケイソウ、チシマフウロ、ミソガワソウ、オニシモツケ、リシリトウチソウ、ハイオトギリ、シベリアシオガマ、ミヤマアズマギク、リシリオウギ、イワギキョウ、コウメバチソウなど。 |
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リシリトウチソウ |
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9:40.利尻山山頂着。 小雨、深い霧で視界は10mくらいか。周囲は全く見えない。勿論、ローソク岩も見えない。分岐から頂上まで10名くらいの登山者と行き逢ったが、いまは誰もいない。男性4人グループが到着したので写真を撮ってもらう。 9:50.利尻山頂発。 10:05. 沓形分岐。鴛泊コースへ下る。 9合目まではかなりの急傾斜だが、その後はそれほどの傾斜ではない。悪天候の中、かなりの人たちが登ってくる。 9合目附近から山頂部にかけて花が多いといわれているが、時期的に遅いのか、あまり咲いていなかった。リシリリンドウ、リシリゲンゲ、リシリヒナゲシ、ボタンキンバイ、エゾタカネヤナギなどは見付けられなかった。 |
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利尻山山頂 |
10:45.利尻山避難小屋着。 粗末だが20人くらいは泊まることができそうだ。3人先客がいたが、その後、10人くらいが入れ替わりに出入りしていた。ほとんどはこれから登る人のようだ。パンなどを食べてゆっくりと休む。沓形コースで追い越していったグループが入ってきた。山頂にはいなかったので、南峰まで行ってきたのだろうか。 |
8月2日(土) 夜間、窓の戸を開けて寝ていたが、寒くはなかった。 10:05.発のフェリーに乗って、礼文島、香深に向かう。曇ってはいるが、鴛泊港から利尻山が山頂部まで見ることができた。天気は昨日よりはよいようだ。 10:45.香深港着。 10:50. タクシー乗車。 11:05. 内路着。 下船してすぐにタクシーで礼文岳登山口のある内路に向かった。運転手の話では、結構、礼文岳に登る人がいるとのことだ。 |
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鴛泊港(船上)から利尻山 |
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礼文岳 |
礼文岳山頂 |
11:10.登山口発。 民家の裏から笹原の中をジグザグに登る。すぐに緩やかな道となる。前方に礼文岳が見える。笹原を過ぎるとトドマツの林に入る。 11:55.起登臼コース(閉鎖中)分岐。山頂まで70分とある。 12:30.400mピーク。ここから山頂まで少し傾斜が強い。 12:45.礼文岳山頂着。 海岸部までは見えるが、利尻島の方は霧が湧いてきていて見えない。 12:55.山頂発。 14:10.登山口着。 花はほとんど咲いていなかった。カンチコウゾリナ、ヨツバヒヨドリ、トウゲブキ、ヒメアカバナ(ミヤマアカバナ?)、エゾムカシヨモギ(?)、ゴゼンタチバナの実、ウメガサソウ(初めて見る)など。 行き帰りで20名くらいの登山者と行き逢った。タクシーを呼び、食事をして待つ。 14:30.内路発(タクシー)。 14:50.桃岩展望台駐車場着。 |
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桃岩から知床まで歩くことにした。 食事は美味しいという評判だったが、まずまずかな。8畳に4人の相部屋。夕食後、宿泊者全員が集まって自己紹介などの時間があった。今日の宿泊者は、13名。 |
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レブンウスユキソウ |
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民宿「なぎさ」前から利尻山 |
8月3日(日) 夜は雨が降っていた。朝は霧で、外に出ると服が少し濡れるくらいだった。勿論、利尻山は見えない。4人が6時に宿の車でスコトン岬の方に出発していった。 8:45.発のフェリーに乗るのは私と若い男性の2人だけだが、他の人たちも一緒に8時に宿の車でフェリー乗り場まで来た。そのまま別れるのかと思っていたが、皆さんはなかなか帰らない。我々が出航するのを見送ってくれるのだという。乗船してデッキで見送りを受ける。礼文島の歌を歌って見送りしてくれた。こういうことが宿の評判をよくするのだろう。もう一回来ようという気にさせられる。 10:40.稚内港着。 土産を買ったりして稚内で時間を過ごす。昼食にウニ丼を食べた。美味しかった。2,800円。11年前は2,300円だった。 8:45.香深発(フェリー)。 10:40.稚内着。 12:40.稚内駅発(バス)。 13:05.稚内空港着。 14:00.稚内空港発。 14:50.千歳空港着。 16:30.千歳空港発。 17:40.新潟空港着。 今回の登山は、100名山最後の登山だというのに、天候に恵まれずに残念だった。帰ってきて利尻山の紹介の写真を見ていると、晴れているときに、そして、もう少し早い時期に登りたいという気が強くなった。 利尻山登山は6月下旬から7月がよいと思うが、礼文島の花は5月下旬から6月上旬がよいという。 |
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