27. 巻機山(まきはたやま) 1,967m |
群馬・新潟県境、越後山脈南部・三国山脈。 |
登頂日: | 平成8年(1996年)8月11日(日) |
天 候: | 晴 |
行 程: |
桜坂駐車場−(井戸尾根コース)−前巻機−御巻屋−割引岳−牛ヶ岳 −前巻機−桜坂駐車場 |
8月11日(日) 4:40. 桜坂駐車場発 8:00. 前巻機着、 8:15. 発 8:50. 御巻機 9:15. 割引岳山頂着、 9:30. 発 |
10:30. 牛ヶ岳山頂着、10:45. 発 11:25. 避難小屋着、 11:40. 発 12:30. 展望台(6合目) 13:35. 桜坂駐車場着 |
8月10日(土) 15:00. 薄曇の中、自宅を車で出発。 清水の部落から左に入り、しばらくするとキャンプ場の管理棟と駐車場がある。道なりにさらに進むと沢の橋を越えたところに、かなり大きな駐車場がある(その前にも駐車スペースがいくつかあり、橋の手前にはトイレ、水道がある)。車は5、6台止まっていた。 17:10. 桜坂駐車場着。 翌日の登山をヌクビ沢コースにするか井戸尾根コースか決めかねていた。ガイドブックには(登山口の案内板にも)沢コースは危険とは書いてないようだったので、できれば沢を登り、尾根を下ってくるつもりだった。午後6時ころ、中年の夫婦がズボンや上着を汚し、かなり疲れた様子で下山してきたので山の様子を聞いてみた。 「ヌクビ沢を登るつもりでいたが、途中で滝を巻いて登っているうちに、上にも横にも下にも行けない状態になり、必死の思いで上に登った。途中、他の沢を登っていた若い3人組も立往生して、1人が5、6m滑り落ちたのを見た。幸い怪我はなかったようだった。ひどい藪漕ぎをして出たところが避難小屋の裏だった。それでも時間があったので、頂上まで行って来た」と。この御夫婦は、事前に沢や滝の様子を調べて、細かくノートに書いてきていたほどなのに、コースを間違えてしまったのだ。これを聞いて私たちは尾根道を登ることにした。 駐車場で車中泊。 8月11日(日) 4:40. 登山口発。 晴。すぐに道は左右に分かれ、左は沢コースへ、右が井戸尾根コースへの道だ。しばらく樹林帯を進み、次第に急な登りになる。 |
6合目(展望台)。ヌクビ沢が見下ろせたが、雪渓が半分くらい断続的に残っていて、これでは沢を登るのはたいへんだろうと思った。 8:00. 前(ニセ)巻機(9合目)着。 ハイマツなどの低木帯となる。少し雲が出ているが、ほぼ快晴。前方(北)に巻機山(どこが頂上なのか)、左に割引岳、右に牛ヶ岳が緑の山肌にところどころ残雪を抱いて広がっている。ここからはなだらかな散歩道だ。左に少し下ると避難小屋がある。タテヤマリンドウ、キンコウカ。小屋からは登りになる。ニッコウキスゲが少し咲いていた。湿地にモウセンゴケ。 |
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前巻機から割引山 |
8:50. 御機屋。 巻機山山頂の標柱が立っている。割引岳へ向かう。 |
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割引山山頂 |
巻機山山頂 |
牛ヶ岳山頂 |
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10:30. 牛ヶ岳山頂着。 八海山・中岳・越後駒ヶ岳が雲に霞んで見えた。 10:45. 牛ヶ岳発。 オヤマリンドウ、ハクサンフウロ、イワショウブ。 11:25. 避難小屋着。 小屋の前の沢に残雪があり、残雪を下れば冷たい水が得られる。食事を摂る。 11:40. 避難小屋発。 13:35. 桜坂駐車場着。 13:50. 駐車場発(車)。 16:20. 帰宅。 |
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ワタスゲ |
巻機山ではときどき遭難があるが、尾根道は全く危険はない。沢コースは時期によってはかなり危険なのではないか。雪が沢全体を覆っていれば、コースを間違えることはないだろう。また、雪が全くなければ目印しが見えるのかもしれない。雪が断続的に残っているときが一番危険なのではないか。遭難騒ぎにならなくても危ない思いをした人はかなり多いと思われる。危険な時期には注意を呼びかけることが必要だろうと思う。しかし、全く問題なく登ってくる人がいるというのは、登山者の力量の問題なのだろうか。 山頂附近の高山植物は期待したほどではなかった。 |
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