95. 九重山(くじゅうさん)(1)
        中 岳(なかだけ)   1,791m

 
 大分県、九重連峰。

登頂日: 平成12年(2000年)5月27日(土)
天 候: 風雨
行 程:
長者原−すがもり越−北千里−久住山−中岳−法華院温泉(泊)
−雨ヶ池−長者原

5月27日(土)
  6:25. 星生ホテル発
  6:53. 林道から分岐
  7:17. 林道と合流
  7:50. すがもり越着、 8:10. 発
  9:00. 尾根に出る
  9:35. 久住山山頂着
  9:55. 山頂発
  10:15. 池ノ小屋着、 10:50. 発
  11:00. 中岳山頂着、すぐに出発
  11:15. 分岐
     途中、10分休憩
  12:15. 法華院温泉山荘着(泊)
5月28日(日)
  7:30. 法華院温泉山荘発
  8:45. 雨ヶ池越
  9:50. 長者原駐車場着
 
5月26日(金)
 登っていない百名山でこの時期に登ることができるのは、九重山だけのようだ。
 1週間前に、阿蘇山のミヤマキリシマが最盛期との報道があったので、九重山ではまだ早いのだろうが、登山者が少ないだろうと思って計画していた。ところが、前線が九州に近付いてきて、登山する予定の27日は最悪の天候との予報だった。朝、今日宿泊予定の国民宿舎コスモス荘にキャンセルの電話をしてしまったが、午前6時、家を出る直前まで迷って、行くだけは行ってみようと思い、家を出た。

  6:21. 南高田駅発(電車)。7:43. 長野着。 7:50. 長野発。 9:18. 東京着。
 10:30. 羽田空港着。 11:50. 羽田空港発(ANA)。 13:20. 大分空港着。
 14:15. 別府北浜着(タクシー)
 14:20. 北浜発(バス)。  15:55. 九重登山口着。
 16:20. 九重星生ホテル着(泊)。

 15:55. 九重登山口(長者原)に着いた。小雨が降っていた。
 九重星生ホテルに宿泊を依頼したら、OKだった。少し雨の中を歩いて、10分くらいでホテルに着いた(16:20.)。 空いていて静かで、料理もまずまずだった。
 夜中、雨風がかなり強かった。

5月27日(土)
 5時ころから空模様をみていた。ときどき風は強くなるが、雨は強くはない。新潟よりも夜明けが遅い。6時ころに大分明るくなったので、とにかく法華院温泉まででも行こうと思った。
 
  6:25. ホテル発。 数分で登山道に出る。木立の中で風も強くない。小雨が続く。ウグイス、カッコーの声が聞かれた。アセビが多い。ミヤマキリシマが林道脇に少し咲いていた。
  6:53. 林道から分岐して少し登ると笹原の台地に出た。高い木はない。笹原の中にところどころにミヤマキリシマが咲いていた。
  7:17. 再び林道に出る。小休止。少し風雨が強いが、地形のためなのか、時間的に強くなるのか分からない。そこから数分で林道から左に分かれる。カラ沢に少し下ってから、しばらく登りが続く。ガレ場で草木はない。
  7:50. すがもり越着。 建設中の避難小屋があった。建物の陰で風雨を避けて軽食を摂った。
  8:10. 発。 5分で北千里への分岐。くぼ地のせいか、風はなく雨もほとんどない。稜線に出れば風雨は強いだろうとは思ったが、まだ時間が早いので久住山を目指すことにした。平らな北千里浜は気持ちよく歩ける。それから稜線までは登り。
  9:00. 久住分れ。やはり風雨は強くなったが、それ程ではなかった。
  9:35. 久住山頂着。 風雨はそれほど強くないので休んでいたら、だんだんと強くなってきた。写真を撮ろうとしたが、風雨が強くてカメラの操作がよくできなく、写真が撮れたかどうかはっきりしない状況だった。
  9:50. 久住山頂発。 もとの道に戻り、御池の縁を廻って行く。
 10:15. 中岳への分岐に着いた。空腹感を感じていたので池ノ小屋で休むことにした。ガスでよく見えなかったが分岐から1分くらいだろう。石室とあるように風は避けられるが、雨漏りがあり、腰を下ろして休めるところはない。それでも風雨は凌げて助かる。パンとコーヒーを摂ってゆっくり休んだ。その間、雨が強くなったり弱くなったり、また、ときどき雷が鳴って不安だった。
 10:50. 池ノ小屋発。 それでもここまで来たのだからと中岳へ向かった。風雨は強いが寒くなかった。
 11:00. 中岳山頂着。 風雨は一段と強くなり、写真を撮ることもできない。雷もときどき鳴っているので早々に下山する。かなりの急勾配の道だった。雷に急がされて懸命に下った。
 11:15. 分岐。 雷が鳴っているので早く下ろうと、白口谷を下ることにした。ここもかなりの傾斜の道だ。誰一人会わないので少し不安になる。急いで下ってきたためか、足はガクガク、ヨタヨタしてきた。そのうちに沢を渉ったり、沢の中を歩かなければならないところも出てきた。雨のために沢の水量が増していた。
 11:45. 坊ガツルが見えてきたところで安心して休憩。 それからは、少し疲れを感じていたし、また、時間は早いのでゆっくりと雨の山道を楽しむ気持ちになった。急傾斜の道は終わり、やっとしっかりした登山道に出て、法華院温泉へ向かったところで、一人の女性と行き会った。鉾立峠から下山するという。多分この女性は登山口まで誰にも会わない山行をすることだろう。
 12:15. 法華院温泉着。
 とにかく着替えをして、濡れたものを乾かす。お風呂に入り一息をついて、ビールを飲んだり、持参のウイスキーを飲んでゆっくりと過ごす。
 かなりの雨なのに宿泊者が結構登ってくる。長者原からここまでならば、多少の雨でも問題ないのだろう。今はまだミヤマキリシマの最盛期ではないので、宿はそれほど混んではいなかった。
 
坊ガツル

法華院温泉山荘


5月28日(日)
 天気予報では次第に天気は回復し、雨は降らないとのことだが、霧が立ち込めていて上の方は雲に覆われていた。山は今日もあまりよい天気ではないようだ。今日、久住山の登頂を目指す人が多いようだったが、私は長者原に下るだけ。
 長者原発、10:54.のバスに間に合えばよいので、ゆっくり宿を出るつもり。
 

  7:30. 法華院温泉発。
 カッコー、ウグイス、ルリビタキくらいしか啼いていない。花もミヤマキリシマがところどころに咲いているのと、アセビの花、コイワカガミが咲いているだけ。大船山も平治岳も山頂は見えない。勿論、中岳も見えない。大船山への道を右に分けるとすぐに、林道を左に分岐して雨ヶ池越に向かう。分岐してしばらくすると林の中に入る。道は雨でぬかるんでいる。遠くにカッコー、ホトトギスの声が聞こえた。マイヅルソウ、クサボケなどが咲いているだけ。ゆっくり歩き過ぎたのだろうか、コースタイムを大幅に超過した。
  8:45. 雨ヶ池越着。 長者原を見渡せる場所に着く。小休止。
 雨ヶ池と思われる湿地を過ぎると下り坂になる。次第に樹高の高い樹林帯に入る。ヒガラ、シジュウカラ、ミソサザイ、キビタキ、オオルリの囀りが聞かれた。天気はよくないのに行き逢う登山者はかなり多い。法華院温泉までの日帰りなのだろうか。
  9:50. 長者原駐車場着。 薄曇りで蒸し暑く感じた。駐車場はほとんど満車のようだった。ビジターセンターをゆっくり見学して、長者原ヘルスセンターで土産を買い、ラーメンを食べて、バス時間を待った。
ミヤマキリシマ

ツクシドウタン

 10:55. 長者原発(バス)。 大学ワンゲル部の30人くらいも乗車してほとんど満員。
 12:55. 別府北浜着。 13:10. 北浜発(空港バス)。 13:50. 大分空港着。
 14:15. 大分空港発。 15:45. 羽田空港着。
 16:48. 東京駅発。 20:13. 南高田着。
 

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