E99. 小蓮華山(これんげさん)(2)  2,769m

 
 新潟・長野県境、北アルプス北部。 新潟県の最高峰。
 白馬岳の北、白馬大池から白馬岳への登山道の中間に位置する。
 
登頂日: 平成16年(2004年)7月17日(土)
天 候: 霧、強風
行 程: 蓮華温泉=白馬大池=小蓮華山=雪倉避難小屋(往復)

7月16日(金)
  7:15. 蓮華温泉発
  8:05. 標識、  5分休憩
  8:55. 天狗ノ庭、10分休憩
  9:45. 10分休憩
  10:15. 白馬大池山荘着(泊)
7月17日(土)
  5:55. 白馬大池山荘発
  6:40. 船越ノ頭
  6:55. 小さい池、 5分休憩
  7:35. 小蓮華山着
  7:40. 山頂発
  8:10. 三国境、  10分休憩
  8:45. 鉱山道分岐
  9:30. 雪倉岳避難小屋着(泊)
7月18日(日)
  7:05. 雪倉岳避難小屋発
  7:50. 鉱山道分岐、 5分休憩
  8:25. 5分休憩
  8:40. 三国境、   5分休憩
  9:17. 小蓮華山着
  9:30. 山頂発
  10:03. 船越ノ頭
  10:30. 白馬大池山荘着、11:00. 発
  11:50. 天狗ノ庭、 10分休憩
  12:25. 標識
  12:55. 蓮華温泉着

7月16日(金)
 雪倉岳、朝日岳を目指し、できれば栂海新道の踏破も考えて蓮華温泉に向かった。
  5:00. 自宅発(車)。 6:35. 蓮華温泉着。 駐車場には10台位が止まっていた。

  7:15. 蓮華温泉発。 曇、雨は降っていない。ダケカンバ帯を登る。ホトトギス、ウグイス。すぐに3人組と15名位の団体を追い越した。どちらも大池から栂池に降りるという。岩のゴロゴロしている所もあるが、傾斜は強くなく、しっかりとした歩き易い道だ。
  8:05. 標識のある所で5分休憩。 ここまで、クロジ、ミソサザイ、ウソ、メボソムシクイ、ルリビタキ、シジュウカラなど。ダケカンバ帯が続く。ゴゼンタチバナ、マイヅルソウ、ズダヤクシュ、ミヤマオトギリ、クルマバソウなど。
  8:35. コメツガ林になるが、すぐに疎らになって、低木帯となり、しばらくすると天狗ノ庭に着く。
  8:55. 天狗ノ庭着。 1m以下位の低木しかない岩のゴロゴロした所で、風が強く吹き曝している。この附近に花が多い。イワギキョウ、タカネナデシコ、ミヤマシャジン、ハクサンオミナエシ、イブキジャコウソウ、ミヤマシャジン(ヒメシャジン?)、ミヤマウイキョウ、マルバシモツケなど。

  9:05. 天狗の庭発。 低木帯が続く。
  9:45. 10分休憩。
 10:15. 白馬大池山荘着。
 山荘の外に数人、休憩室に数人の登山者のみ。山荘は白馬大池の湖畔にあり、その北側から西側は湿原状のお花畑になっている。立ち入りは禁止。イワイチョウ、ハクサンイチゲ、ハクサンコザクラ、チングルマ、コイワカガミ、ミヤマリンドウ、ハクサンボウフウ、ミヤマキンバイ、コバイケイソウなど。
 上の稜線は風が強く、雨はそれほど強くはないが降ったり止んだりしている。
 11:15. 山荘発。 これ以上待っていると、白馬山荘に着くのが遅くなるので、大池山荘を出発した。天候がひどいようならば引き返すことも考えていた。始めのうちは風も雨も大したことがなかった。2組の下山者に行き逢ったが、小蓮華から上はもっと強風だという。30分くらい登ったところで、雨が強くなってきた。10分くらい待ってみたが小降りにならないので引き返すことにした。
 12:15. 山荘着。
 宿泊の手続きを済ませる。このときには数人しかいなかったが、3時ころまでに次々と入ってきて、40人くらいが宿泊した。夕食は、エビフライ2本の載ったカレーライス。一晩中、雨風の音が続いていた。

白馬大池山荘前

白馬大池

7月17日(土)
  5:30. 朝食。昨日よりは風雨は弱いようなので出発。
 
  5:55. 白馬大池山荘発。 上に行くのは私が最初のようだ。風は強いが雨は降らず、まずまずの天気だった。
  6:40. 船越ノ頭。
  6:55. 二重山稜の窪地に小さい池があり、花がたくさん咲いている。5分休憩。

コバイケイソウ

シナノキンバイ・ハクサンイチゲ

  7:35. 小蓮華山山頂着。
 南側、大雪渓の方からの風が強い。下りの登山者が10名くらいいた。5分休憩。 三国境までの稜線では強風が吹き付けてくる。
  8:10. 三国境着。 アンパンを食べながら、これからどちらに向かうかを考えた。白馬岳に向かうよりは、下の方が風は弱いだろうと思い、雪倉岳の避難小屋まで行ってみることにした。この間、誰も上から下りて来なかった。
  8:20. 三国境発。 急傾斜のガレ坂を下る。これを登るのは辛いだろうと思う。やはり風は強い。しかし、5分くらいで歩き易い道となる。花の終わったウルップソウ。
  8:45. 鉱山道への分岐。
  8:50. 稜線から右へ、鉢ヶ岳の東斜面に入る。やはり風は弱くなる。雪渓を3本渡る。真ん中の雪渓は細いので、遅くなれば消えてしまうだろう。3本目、一番北の雪渓の南端に水流があるので、水を確保できる。ところどころにハクサンイチゲ、シナノキンバイ、ハクサンコザクラなどのお花畑が見られる。
 稜線に出ると物凄い風が吹き付けてきて、眼鏡と頭に巻いていた手拭があっという間に飛んでいってしまった。傾斜の緩い砂礫地だったので数m追いかけたが、眼鏡はさらに遠くへ飛んで行き、眼鏡なしの私には見付けられないと諦めた。この辺りは屈んでいても、身体が飛ばされそうになるくらいだった。

小蓮華山山頂

三国境

  9:30. 雪倉岳避難小屋着。 小屋には2人の男性。いずれも今日の登山は諦めて、ここに停滞するという。私も泊まることにする。水を少ししか持ってこなかったことが心配だったが、汲みに外に出る気にはならなかった。
 強風、雨の中、午後2時ころからポツポツと登山者が入ってきて、最終的には13名が宿泊した。小屋は、2.5×3.5間の大きさで、これ以上は無理という感じだった。
 こちらの山域に何回も来ている人もいた。栂海新道は黒岩平まではよいが、その先はただ忍耐だけの歩きだという。しかもピークがいくつもあり、白馬岳から親不知までに45のピークがあるのだという。水の心配はいらないようだ。
 天気予報では、福井、石川、富山に大雨警報が出ていて、翌日の天気も期待できない予報だった。 夜中、強風が吹き荒れ、雨もときどき強く吹き付けていた。小屋も悲鳴を挙げているようだった。朝方になって、風は少し弱まってきた。

7月18日(日)
 昨日よりは風は弱くなっているが、まだかなり強い。雨は降っていない。雪倉岳の方に向かう人もいるが、今日も明日も天気はよくないようなので、今回は諦めて引き返すことにした。

  7:05. 雪倉岳避難小屋発。 やはり鉢ヶ岳の東斜面に入るまでの数分間は強風が吹いていた。稜線から分かれると気持ちよく歩ける。
  7:50. 鉱山道分岐、5分休憩。
  8:25. ハイマツ帯が終わる前の凹地で5分休憩。 これからガレ地の急登が始まる。しかし、しばらく辛抱して登っていると、三国境から登山道沿いに張ってある青いロープが現れた。ロープは数十mしか張ってないので、ほっとする。
  8:40. 三国境。 白馬岳からの登山者が大勢いる。5分休憩。
  9:17. 小蓮華山着。 ここも登山者が多い。下から登ってくる人も多い。
  9:30. 小蓮華山発。 10:03. 船越ノ頭。 
 10:30. 白馬大池山荘着。 昨日はほとんどいなかった登山者が、今日は小屋前の広場に大勢休んでいた。 11:00. 山荘発。
 11:50. 天狗ノ庭着。 晴れてきたので、雨具を脱ぐ。10分休憩。天狗ノ庭の上方でも東側の斜面から何本もの沢の水が流れているので、水の心配はない。白馬大池から上には水場はない。
 12:25. 標識。
 12:55. 蓮華温泉着。 駐車場は満車になっていた。入浴(800円)。

 14:30. 蓮華温泉発(車)。 16:30. 帰宅。
 


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