104. カムイエクウチカウシ山    1,979m

 
 北海道中央南部、日高山脈中部。

登頂日: 平成20年(2008年)8月23日(土)
天 候:
行 程:
 
道道111号線ゲート=七ノ沢出合=八ノ沢出合(テント泊)=
八ノ沢カール=カムイエクテカウシ山(往復)


設定ミスで軌跡の一部が記録されなかった。

8月22日(金)
  12:05. ゲート発
  13:25. 七ノ沢出合着、 13:40. 発
  14:35. 10分休憩
  15:15. 八ノ沢出合着(テント泊)
8月23日(土)
  4:55. 八ノ沢出合発
  5:55. 5分休憩
  6:50. 三段の滝の下、 10分休憩
  7:45. 5分休憩
  8:25. 5分休憩
  9:00. 八ノ沢カール着、 9:25. 発
  9:50. 稜線、 5分休憩
  10:55. カムイエクウチカウシ山頂着
 
  11:15. 山頂発
  12:15. 八ノ沢カール、10分休憩
  12:50. 5分休憩
  13:30. 5分休憩
  15:05. 八ノ沢出合着(テント泊)
8月24日(日)
  5:05. 八ノ沢出合発
  5:50. 仲ノ沢出合、 5分休憩
  6:35. 七ノ沢出合、 5分休憩
  8:00. ゲート着

8月21日(木)
 17:00. 新潟空港発。 18:15. 新千歳空港着。「ホテルコムズ新千歳空港」に宿泊。

8月22日(金)
  7:33. 南千歳発(スーパーおおぞら1号)。 9:19. 帯広着。
 レンタカーを借りる。

  9:50. 帯広発(レンタカー)。 10:40. 札内川園地着。
 日高山脈山岳センターで登山の支度をする。「レストランぴよろ」は11時開店。
 食事をしてから出発する。園地からゲートまで車で、9km、10分弱で着く。
 12:00. ゲート着。 6、7台が駐車してあった。

 12:05. ゲート発。 道道111号線(静内中札内線)の広い道を歩く。晴れていて陽射しが強い。
 13:00. ゲート。広い駐車スペースもある。ここまでは道幅も広く車の通行に何の支障もない道だ。以前はここまで車が入れたようだ。
 13:25. 七ノ沢出合着。 広い河原に出る。車道は左に折れて上がっていく。登山靴を沢シューズに履き替えていると、男女の登山者が後ろから到着した。ベテランらしいのでルートについて聞いた。しばらくは右岸の方を行った方がよいという。

 13:40. 七ノ沢出合発。 上流に向かって左側、川の右岸の方が広い河原になっている。右岸をしばらく進んでから、最初の徒渉の後、河畔林に入る。インターネットでは河畔林の中の道の方が歩き易いという記載があったのでできるだけ河畔林の中の道を探して進んだ。道はササが覆い被さっていて分かりにくいが、道を見失うこともない程度の道だ。河原に出たり、徒渉する地点には大体ケルンや赤テープの目印が着いている。
 14:35. 10分休憩。
 15:15. 八ノ沢出合着。 河原が狭くなってきたところで、ふと左を見るとテントが見えた。思っていたよりも早く着いてほっとする。ここまでの徒渉は5、6回で膝まで水に浸かることはなかった。水量が少なかったのだろう。
 八ノ沢の方に少し入ると岩の間にテントを張るのによい平らなところがあちこちにある。ここにテントを張った先人たちの苦労が、私たちにこのようなよい場所を提供してくれている。手前に一張り、奥の林の中に大きなテントが2張りあって、その奥の方では焚火をしていた。
 テントを張り、休んでいると、七ノ沢で会った男女が到着してきて、私のテントの近くにテントを張った。その後もいくつかのグループが到着して、テントは全部で10張りくらいになった。
 夜中、南の空に半月が明るく照っていた。

七ノ沢出合

八ノ沢出合、テント場
 

 
8月23日(土)
 4時を過ぎても薄暗かったが、段々と明るくなってきた。4時半ころに軽く朝食を摂って出発することにした。数組はすでに出て行ったようだが、まだ大半の人は出発していなかった。

  4:55. 八ノ沢出合発。
 林の中に張ってあったテントのすぐ上で、沢から右の林に入る。その後、右岸に渡ってしばらく林の中を登る。長袖シャツを着ていたが、暑くなってシャツを脱ぐ。このときに5人が追い越して行った。
  5:55. 休憩(1)地点。 沢の上方に緑の稜線が見えた。山頂はその稜線の右なのだろうか。ルートはとにかく沢を登ればよいのだが、沢の左岸の草付きに道が出来ているところが多い。 6:00. 発。
  6:50. 休憩(2)地点。 滝の下。広く開けたところに着く。7月までは残雪があるようだが、今はまったくない。三股といわれる地点か。正面と左に滝が見える。
  7:00. 発。 ここから道は急傾斜となる。昨日の男女が追い越して行った。
  7:45. 休憩(3)地点。5分休憩。 沢の左岸あるいは左岸の草付きを登る。はっきりとした目印がある以外は、沢から離れない方がよいようだ。
  8:25. 休憩(4)地点。 2段の小さな滝の下。この手前のロープのところでそのまま真直ぐに上へ進み、間違った沢に入り込んでウロウロして20分くらいを費やしてしまった。戻ってみれば何で間違ってしまったのか、不思議に思うようなところだ。
 ここからも急な坂が続く。大きな岩の重なる狭いカラ沢のようなところを登る。登り切ると広いカールに出る。

休憩(2)、三股、標高1,000m地点

休憩(4)地点

  9:00. 八ノ沢カール(遭難碑)着。
 残雪はまったく見られない。小さな水の流れはある。
 西の山頂方向に道のように見えるところに赤いザックの人が登っているように見えた(見間違えか)。そこが登山道なのだと思い込んでしまい、10分休憩して、そちらに向かって登り始めた。どこへ行っても道らしきところがないので変だと思っていたところ、後から来た団体のガイドさんに間違いを指摘された。遭難碑のところまで戻って正しい道を登り始めた。
  9:25. 遭難碑発。15分間無駄にした。遭難碑の右から奥の方へ南東方向、ピラミッド峰の方の緩やかな斜面にちゃんと道がある。

八ノ沢カール、遭難碑
 この碑の裏から左の方に進む

 分岐があり、左右に分かれる。左の道をとる。こちらの方が歩き易い。帰りに下った右の道は非常に急傾斜だった。
  9:50. 稜線着。5分休憩。 薄い雲のかかった山頂がやっと見えた。稜線の右側(北側)の道は草地で歩き易いが、南側になるとハイマツが足元に絡み歩きにくい。また、稜線の上は狭い岩場のところもあり、注意がいる。この最後の登りも急だが山頂が近いので頑張ることができる。この稜線で4、5人の登山者とすれ違った。
稜線からカムイエク山頂

10:55. カムイエクウチカウシ山頂着。
 三角点はあるが、山頂の標識はない。登って行った正面の方向に幌尻岳、戸蔦別岳が見える。右奥遠く雲海の上に見えるのは十勝岳だろうか。振り返ると手前に均整のとれた三角錐のピラミッド峰が見える。しかし、その奥に見えるはずのペテガリ岳などは雲に隠されていた。山頂には昨日の男女ともう一組の夫婦と3人組が一組の7人が先着していた。パンなど軽食を摂って休憩する。10人くらいの団体が到着したので、入れ替わりに山頂を後にした。

カムイエクウチカウシ山頂

幌尻岳、戸蔦別岳

ピラミッド峰

 11:15. 山頂発。 ハイマツ帯を過ぎてカールへの分岐近くになると何種類かの花が咲いていた。ウメバチソウ、エゾオヤマリンドウ、ミヤマリンドウ、イワギキョウ、ヨツバシオガマ、トカチフウロ、トリカブトなど。
 12:15. 八ノ沢カール、10分休憩。 カールの斜面にたくさん咲いている白い花はハクサンボウフウか。
 12:50. 休憩(4)地点、5分休憩。
 13:30. 休憩(2)地点付近、5分休憩。 ここから下は草付きの中に入ったり、沢を下ったりする。一人だとルートを探すのに苦労する。ちょうど山頂で会ったご夫婦が下りて来たので一緒になって下る。
 15:05. 八ノ沢出合着。 そのご夫婦はそのまま下って行った。私はもう一晩ここにテントに泊まる。4時過ぎに下って来てもそのまま七ノ沢へ下って行く人もいる。
 夕方から曇ってきていて雨が心配だった。ちょうど0時ころからポツポツと雨が降り出した。大雨にならないかと心配しながら寝ていたが、朝までほんの小雨程度が降ったり止んだりしていた。

8月24日(日)
 明るくなってきたので、テントを畳んで出発する。ほとんど雨は止んでいた。食糧は少なくなっているのだが、テントが重くなっていて、荷物の重量は減っていない。

  5:05. 八ノ沢出合発。 沢の水量はやはり一昨日よりは増えていた。できるだけ河畔林の中の道を探して歩く。適当な渡渉地点を探すのにやはり苦労する。
  5:50. 仲ノ沢出合、5分休憩。 これから下流はしばらく左岸の河畔林に道がある。七ノ沢に近づくと主に右岸の河床を歩く。
  6:35. 七ノ沢出合、5分休憩。 沢シューズのままで広い道道を歩く。雨が少し強くなってきたので傘を差して歩く。手が冷たく感じられる。道端には、ハンゴンソウ、トリカブト、ヨツバヒヨドリ、ゴマナなどが咲いていた。
  8:00. ゲート着。
 車は5台駐車してあった。八ノ沢からここまで誰にも会わなかった。

  8:10. ゲート発(車)。 8:20. 札内川園地着。 休憩所は開いていなかった。園地のトイレで着替え、荷物の整理をする。山岳センターに下山届を出して、帯広に向かう。

  9:15. 園地発。 10:20. 帯広駅着。レンタカーを返す。
 前回、ニペソツ、石狩岳登山のときに食べて美味しかったので、今回も帯広駅内の「ぶたはげ」で豚丼を食べる。

 12:52. 帯広発(スーパーおおぞら8号)。 14:43. 南千歳着。
 16:10. 新千歳空港発。 17:20. 新潟空港着。
 17:40. 新潟空港発(車)。 19:30. 帰宅。

 難関の山の一つ、カムイエクウチカウシを無事に登ることができた。残雪もなく、沢の水量も少なかったので、ほとんど危険を感じることはなかったが、単独行はルートを見付けるのに時間がかかるので、数人のグループの方がよいだろう。
 


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