39.武尊山(ほたかやま)  2,158m 

 
 群馬県利根郡、武尊山地

登頂日: 平成11年(1999年)6月13日(日)
天 候:
行 程:
 
東俣駐車場−高山平−武尊山−高山平−田代湿原−花咲湿原−
東俣駐車場

6月13日(日)
  4:35. 東俣駐車場発
  5:00. 三合平分岐
  5:25. 10分休憩
  5:45. 田代湿原への分岐
  6:10. 武尊避難小屋(高山平)
  6:40. 10分休憩
  8:00. 中ノ岳分岐、 5分休憩
  8:35. 武尊山山頂着
 
  9:15. 山頂発
  9:40. 中ノ岳分岐
  10:40. セビオス岳、 10分休憩
  12:20. 高山平、   10分休憩
  13:35. 田代湿原着、 13:50. 発
  14:10. 花咲湿原
  15:20. 東俣駐車場
 
6月12日(土)
 皇海山に登る予定で、10:15. 自宅を車で出発。 沼田ICから吹割の滝に向かった。途中、昼食を食べて、13:00. 吹割の滝に着いた。いままで何回もここを通ったが、いつも車が混雑していて吹割の滝に立寄ったことはなかった。今回は時間があるので見て行くことにした。川の中央の裂け目に水が流れ込む滝で、一見の価値はある。
 遊歩道を一周し、買い物などをして時間をつぶして、15:00. 栗原川林道に向かった。林道に入る手前でちょうど警察の車と行き会ったので道の様子を聞いてみると、まだ通行できないとのことだった。そこで、武尊山に予定を変更して東俣駐車場に向かった。
 16:00. 東俣駐車場着。 広い駐車場で100台くらい駐車できる。休憩所はきれいで、床はコンクリートだが40〜50人は泊まれそうだ。トイレもある。車中泊をした。

6月13日(日)
  4:00. 起床。周りの森から小鳥たちの囀りが聞こえていた。ホトトギス、カッコウ、ウグイス、コマドリ、コルリ、オオルリ、アカハラ、キツツキのドラミング。

  4:35. 登山口発。 「熊に注意」とあるので、20人くらいのグループが出た後から出発した。20分弱で武尊牧場の上部の舗装された道に出る。整備されたシラカバ林がある。
  5:00. 武尊山の登山道の分岐に着いた。「眠る男」のロケ地の案内があった。太いダケカンバの林が続く。ヒガラ、ヤマガラ、キビタキ、コルリ、メボソムシクイの囀りが聞こえる。
  5:25. 10分休憩、長袖を脱ぐ。
  5:45. 田代湿原への分岐。次第にダケカンバが少なくなり、オオシラビソが出てくる。ホトトギスが盛んに啼き、ときどき姿も見せる。ツツドリも数回啼いていた。
  6:10. 武尊避難小屋。 赤い屋根の小さな小屋だ。少し先に田代湿原への分岐がある。
  6:40. 15分休憩、軽食。 10分ほどで明るい小湿原に出た。ベンチとテーブルが置いてある。はっきりした頂ではないが、セビオス岳なのだろう。視界の開けた北の方角に、至仏山、燧岳が見える。 
 中ノ岳手前の岩壁の少し下で、道の脇にシラネアオイが数株咲いていた。岩壁は急で、鎖場が2ヶ所あるが、距離は短い。登り切ると雪田に出た。
 中ノ岳の南斜面をトラバースするように進む。大部分は雪の上を歩く。
  8:00. 前武尊からの道との合流地点。
 右手に武尊山。谷の向こうに剣ヶ峰山。南に続く尾根に家ノ串山から前武尊が連なる。5分休憩。
 笹清水(菩薩界の水)は涸れていた。三ッ池と思われるところは雪田が続いていた。少し急な斜面を登って稜線に出るとすぐに山頂だ。
シラネアオイ

  8:35. 武尊山頂着。
 山頂にはすでにかなりの登山者がいた。方位盤がある。北に至仏山。その右の奥に霞んで燧ヶ岳。至仏山の左後方に平ヶ岳、その左に巻機山、谷川岳が連なる。南の方角の山々は霞んではっきりしない。
  9:15. 武尊山頂発。
  9:40. 中ノ岳分岐。
 10:40. セビオス岳、10分休憩。 この下の竹薮で少しタケノコ狩りをする。
 12:20. 高山平分岐着。 10分休んでから田代湿原に向かう。静かなブナの林の中の道が続く。行き逢ったのは5人だけだった。
武尊山山頂

ムラサキヤシオ

キヌガサソウ

 13:35. 田代湿原着。 湿原西側の広場で休憩、食事を摂る。
 13:50. 発。 道が湿原から少し離れていて、湿原を見ることができない。少し見えるところがあるが、この時期はワタスゲが疎らに咲いているだけで殺風景だった。
 花咲湿原へ向かうと、すぐにヒメカイウの自生地がある。花咲湿原へはしばらく下る。
 14:10. 花咲湿原着。 コバイケイソウ、ミズバショウ、リュウキンカ、ワタスゲなどが一面に生えていて、湿原には木道が整備されている。コバイケイソウはあちこちに少しだけ咲いていた。湿原からはさらに下り、沢(セミネ沢)を渡って、少し登ると林道に出た(14:40)。ここまで車で来られるようだ。
 武尊自然観察遊歩道に入り、しばらく林の中の登りが続き、登り切った開けたところに出ると、東俣の駐車場が眼下に見える。すぐに東屋がある(15:00)。ふたたび林に入り、しばらく下って沢を渡り、沢沿いに少し歩くと東俣の駐車場に出た。
咲花湿原

 15:20. 駐車場着。 15:40. 東俣駐車場発(車)。 19:00. 帰宅。

 この登山後、妻は体調を崩して入院。癌と診断されて手術を受けたが、8月31日に他界した。夫婦一緒での百名山登山は、これまでの76座で終わることになった。
 


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