我が家の犬物語、はじめに
我が家にキャバリアのセーラ1代目がやってきたのは、3人の子供たちがまだ小さかった頃の事です。1代目はもともと体が弱く、我が家へ来て1ヶ月もいたでしょうか・・・入院先の動物病院で短い命を終えました。
同じペットショップにまだ兄弟がいるというので、早速見に行き、2代目のセーラがやってきたのです。
最初のセーラはメスでしたが、2代目はオスです。名前はそのまま受け継いでセーラ。2代目はエピソードに事欠かない犬でした。ちょうど1歳になった夏に、軽井沢からの帰り道、子供たちの後を追って車から飛び出し、バイクと衝突。怪我はしなかった
のですが、びっくりして行方不明になってしまったのです。散々捜したものの見つからず、その日は後ろ髪引かれつつも、川崎へ帰り、3日経ったお休みの日にチラシや写真を持って
行方不明になった群馬の吉井町へ。保健所、警察、近所の家々を歩いて捜し回り・・・結局その日も、捜し出せずにすっかり傷心して、川崎へ帰りました。家に帰っても置いてきてしまった、セーラのことが心配で、犬の鳴き声を聞いては、「セ
ーラだ!」と飛び出したり・・・・「セーラはあなたが迎えに来るのをきっと待っている!」という友人の言葉に励まされ、3日経って、主人は仕事でしたので母と友人、子供達と2回目の捜索に、吉井町へ!一日声を嗄らして、「セーラ、セーラ」と真夏の桑畑、公園、河原・・あちこち捜しましたが、見つかりません。
「今日見つからなかったら、どうやって川崎に帰ろうか?一晩ビジネスホテルに泊まって、もう一日捜そう。」と決めました。翌朝早く、運動公園と言われる河原へ、車で行き、しばらく待っていましたら、母が「あら、あんな所に野良犬が!」その言葉にバックミラーで見ると、そこにセーラがいたのです!野良犬と言われてもおかしくないほどに、汚れていましたが紛れもなく我が家の大事なセーラでした。行方不明になってちょうど1週間が経っていました。主人の会社に電話を入れると、「奇跡だ!」と言われました。
そんなエピソードも愛おしさのひとつの表れです。 |