21 リレートーク31
 
2010年1月11日 上越タイムス NPO PRESSより

人と人との輪がひろがるリレートーク。それぞれの分野で懸命に生きる方に素顔を書いていただきます。そして友人にバトンタッチ!
この人に                  
ちょっとお話聞かせて!
リレートーク31
霜鳥 弘道さん

プロフィール/(しもとり ひろみち)昭和21年生まれ、上越市南本町在住。民間企業勤務を経て、高田盲学校に定年まで勤務。趣味はアウトドア全般で、休日は登山やスキーに。現在は「オアシス上越」「新潟あいゆー山の会」の力を入れている。

 アウトドア好きで色々挑戦しているが、高山植物の撮影がきっかけで始めた登山は約30年経つ。
 登山歴のなかで特に忘れられない出来事がある。1994年2月、私たちは糸魚川の鉢山にテレマーク、山スキーで新雪滑降を楽しむために入山していたが、降雪と雪崩の危険のため下山の途中であった。鉢谷で雪崩を警戒しながら慎重に偵察中、先頭のリーダーが「ドン」という鈍い音と共に一瞬の雪崩に埋まり、後続の一人も腰まで埋まっていた。約4時間30分後に救出するも呼吸停止状態。アウトドアの厳しい現実を知ることとなった。とともに知識と体力、自然を育む優しさが必要と感じている。

 上越は自然の宝庫であり、フィールドに苦労はしない。今では見られない高山植物を思わぬところで大群落に出会うのが最高である。
 また、達しい岳友や著名な登山家との出会いは、登山熱に拍車をかけた。地図にないバリエーションコースでの山行、秋の沢登り、MTBツアー、冬期のテレマークツアーなどアウトドアの幅も広がっている。
 アウトドア活動は、勤務でのストレス解消はもちろん健康と体力維持を獲得した。また、岳友や知人も増えていることも大収穫である。

 定年後は、現職時代に妻に任せていた子育ての反省から、孫の小学校でのボランティアなど、社会貢献活動も始めている。約18年続けた新潟でのボランティア活動から、ここ上越でも目の不自由な人を支援する「オアシス上越」を2008年に立ち上げることができた。

 一方、10年前に目の不自由な人の山の会「新潟あいゆ一山の会」を創立して現在も活動中である。それまでは、障がい者登山についてはほとんど無視されていたが、新潟県内などの岳友に理解者が多数おられ、見通しは明るい。

 山岳会の皆様方は、やれ高齢化とか、入会者が少ないとぼやいていないで、障がい者などを取り入れるなど裾野を拡げる努力もしてほしい。そして、私のような前期高齢者?は、自分の趣味だけに埋没するのではなく、社会貢献活動もしてほしい、と考えている。

    
                 キャンプション:「新潟あいゆー山の会」のみんなと

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