17 上越タイムス 「くびき野NPOサポートセンター」編
 
  市民活動図鑑
 目が不自由でも、あきらめずに登山にチャレンジ
団体紹介:今回は、新潟あいゆー山の会

 目の不自由な人と目の見える人が、お互いに助け合いながら登山という目的を達成するため活動しています。問合せTEL.025-522-1320(霜鳥)

写真のキャプション: 今年6月、下権現堂山を下山するところ。視覚障がい者の会員をパートナーが前後ではさんでいます。

写真のキャプション: 今年7月、尾瀬を訪れた会員。前泊して尾瀬沼を一周しました。

 目の不自由な人が、目の見える人の背負うリュックサックに結びつけたロープを握り、山道を登っていく。新潟あいゆーの会が主催する登山での光景です。

 旧高田盲学校の職員と卒業生でつくる登山のグループが、「目の不自由な人が気軽に山登りできる会をつくりたい」と、視覚障がい者の山の会を立ち上げたのは平成12年のこと。最初は高田盲学校の関係者が中心でしたが、現在では新潟市や長岡市在住の人も多く加わっています。会員47人のうち18人が視覚障がい者、そのうち13人はまったく見えない人です。

 山道を歩くときは、目の見える会員が目の不自由な会員のパートナーになって、一緒に行動します。登るのは県内や近県の低山を中心に、年間5、6峰。日帰りか、前泊して余裕を持って登ります。荷物も軽めで、日帰りなら4〜5キロほどです。

 これまで事故なしでやってきましたが、創立から3、4年たった頃には健康管理を怠った会員が、頂上でダウンしてしまうこともありました。以来健康管理には気をつけています。

 目が不自由でも出来ることは自分でするのが、会員の原則。荷物は小分けに、どこに何があるかわかりやすいようにして自分でリュックにつめます。靴ひもがほどけたら、周りの見える人が教えますが、結ぶのは自分で。

 会員は登りながら、春は新緑の香り、夏には虫や鳥の鳴く音、そして秋は踏みしだく枯れ葉の音など、見る以外の全ての感覚で山を楽しんでいます。またパートナーは、ゆっくり歩いて話をしながら、「南の方に妙高山が見える」などと周りの様子を説明。登山は賑やかでわいわいした雰囲気です。

 「中途で失明した会員が多く、色々なことをあきらめていたのが、想像もしていなかった登山をできて、とても喜んでいる」と、事務局の霜鳥弘道さんは言います。現在会員、特に植物や鳥に堪能な人を募集中。
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