コラム 16
 初めての一人旅 野崎の挑戦

 記録:野崎 正

 先日(8月29日〜9月1日)オンリーと私は、妻の手を借りずに一人と一頭で、あの大都会横浜まで行ってきましたよ。でもね、私とオンリーだけとはいきません。
 乗り換え駅で 駅員さんの手を借ります。その手を借りるには、まず、みどりの窓口を探さなくてはいけません。私が、その、みどりの窓口を探すのは、それほど時間がかかりませんでしたよ。どうしたかというと、オンリーと私がいつも使っている直江津駅や高田駅と全く同じように指示するだけです。方法は、こうです。「オンリー、さあー行くよ。おじちゃんゲート探しです。」するとオンリーは、あっちこっちを探しながら、時間はかかりますが探してくれます。でも、たまにどうしても 見つからないことがあります。そんなときのオンリーは、なさけなそうに、うつむいて「ゴメン、お父さん、わからないよ。」と言いたげに立ち止まってしまいます。

 二ヶ月前の私なら こうしてたでしょう。「オンリー、何してるんだ。早く探しなさい、時間がないよ」とオンリーの気持ちを知ろうともしませんでした。でもね、近頃の私は、時間に余裕を持って行動するようにしてます。

 今回の横浜まで行くのに、大きな駅を二つクリアしなければいけません。一つは、大宮駅。ここは、それほど歩かなくても良いところで、時間もそれほどかかりませんでしたよ。大宮で湘南新宿ラインという電車に乗り換えです。アッと、ここで皆さんに教えたいことがあります。皆さんは、東京に行くときにどのラインを使いますか。便利なのは東京駅まで行き、乗り換えますよね。でもね、新宿や渋谷に行くときには、この湘南新宿ラインを使うことをおすすめします。時間もほぼ同じぐらいか、ちょっと早いくらいです。料金も大宮渋谷間が530円といくらかやすいんですよ。時間は30分くらいです。駅も赤羽、池袋、新宿、渋谷ですから早いですよ。この線は、すべて快速です。

 大宮、次に最大の難所、渋谷駅です。この駅は、私が若かりし頃、乗り降りしてた駅です。でも、そのころの面影は全くありません。感じるのは、ただなんて大きな駅になったんだということだけです。目的のホームまで行くのに400メートル位い歩かなくてはいけません。階段を上ったり降りたりしながらいくので疲れ方も倍はかかったように思います。この渋谷で私鉄電車に乗り換えですが、渋谷駅の駅員さんの誘導がすばらしく何も考えずについて行けました。

 私鉄東横線に乗り換えて綱島駅下車。ここからバスに乗り、神隠しという停留所で降りて歩くのですがここからは、わたしには、どうすることも出来ません。ここからは、オンリー任せです。オンリーは、「お父さん。さぁ行くよ」と言いたげに自信を持ってわたしを盲導犬センターまでわたしを連れってくれました。ありがとう。

 オンリーとセンターに着くと、あの多和田さんがわたしとオンリーを待っててくれました。」多和田さんに、「オンリー、グット」といわれてオンリーも満足そうでしたよ。お昼過ぎについた私たちは、同じユーザーが沢山いる食堂に案内されて自分の愛犬の自慢話に花を咲かせました。中には、怖いおじさんユーザーもいて、いい勉強にもなりましたよ。

 翌日、ユーザーの会総会です。日本盲導犬協会ユーザーは、全国に108頭がいるそうですが、参加してきたのは、39頭ということでした。総会終了後、武蔵野大学獣医学部の水越先生の講演を聴いて盲導犬の健康管理の大切さをききました。

 その後、夕方6時30分から懇親会が始まりましたが、参加したのは、21人だけです。この21人には、盲導犬も一緒ですから大変でしたよ。センターから会場までセンター職員が車で送迎してくださいました。終わったのは、8時30分をすぎてました。夜は長い。センターにもどった私たちは、二次会が待っていました。本当に疲れた一日でした。

 二泊三日の帰りは、またあの駅、大都会の中を歩いてかっぽしてきました。「オンリー、今度はどこへ行こうか」「お父さんは、静岡に行きたいんだけどなー、行ってくれるかい」「あの冨士ハーネスだよ。横浜には、今60頭の訓練犬が入ってるそうですが、冨士には、どのくらいの訓練犬がいるんだろうな。行ってみたいなー」
 これもやってみよう、あれもやってみようと好奇心おおせいな親父の挑戦が、これから幕を開けます。頑張るぞー。 
 野崎の挑戦が始まりました。 
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