コラム 14
新潟日報の報道
2008年1月29日の新潟日報で、野崎 正さんと盲導犬「オンリー」が報道されました。
上越市・大島区の野崎さん
盲導犬と待望の生活
風切り散歩 感動再び
相性抜群 今や息子のよう
オンリーと歩く野崎さん
雪壁を縫うように、盲導犬「オンリーと散歩する野崎正さん=上越市大島区大平  
 上越市大島区に住む視覚障害の男性が、上越地域で三頭目となる盲導犬との生活を二〇〇七年十一月に始めた。雪深い冬も毎日散歩を欠かさない。三年間待ち続けてようやく出会えた″息子″との相性は抜群。風を切って歩ける喜びを日々かみしめている。

 「シット」「アップ」「ダウン」。野崎正さん(58)は、自宅前でリードを持ちながら、パートナーの「オンリー」に指示を出す。散歩の前の訓練だ。一つの動作をこなすごとに「グッド」となでながらはめる。オンリーに装着したハーネス(取っ手)を野崎さんが持ったら出発だ。
 オンリーと出合ったのは、同年十月二十六日。仙台市の日本盲導犬協会仙台訓練センターで、盲導犬になりたてのラブラドルレトリバーを紹介された。二歳の雄だった。
「オンリー」と呼んだら、駆けて肩に乗ってきた。〇四年の申請から三年。念願がかなった瞬間だった。
 その日から三週間、同センターで寝食を共にし、交通機関の使い方や歩行など日常生活の共同訓練に明け暮れた。相性を確認し合った″二人″は十一月に認証を受けへ正式に共同生活を始めた。
 自宅二階の玄関から階段を下りるとき、オンリーの足が速くて、野崎さんが滑って転落したことがある。痛がる姿を目の当たりにしたオンリーは、野崎さんが階段を下り切るまで待つようになった。「注意するとちゃんと学習するんだよ」。不安がなくなった。
 散歩コースは、はくほく大島駅までのおよそ一キロの一往復。「ゴー、ストレート」と野崎さんが指示すると、雪壁に沿って安全な歩道を誘導する。これまで、白杖(はくじょう)で障害物を確かめながら歩いていたときとは比べものにならない速さで歩ける。「半分の時間で着ける。オンリーのおかげで久々に風を切る感覚を味わった」と満足そうだ。
 通院のため、電車で高田や直江津にも一緒に行った。日常生活になくて存在だ。
オンリーは息子のような存在だ。本当にかわいい」と頭をなでた。
 上越地域に三頭しかいない盲導犬。認知度は低い。飲食店への入店は法律で認められているにもかかわらず、難色を示すところがいまだにある。野崎さんは「今後は、啓発活動もしていきたい」と力を込めた。
 
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