83 第48回例会山行「番屋山」の記録

○山行記録
 第48回例会山行記録「番屋山」
新潟あいゆー山の会
第48回例会山行「番屋山(ばんやさん)933.2m」

日程:平成22年10月24日(日)
目的地:番屋山933.2m(新潟県三条市下田)
コース:吉ヶ平(よしがひら)からの往復
参加者:17名(視障者4名 晴眼者13名)
天候:うす曇り

 国道289号線沿いの下田(しただ)公民館森町分室前に8:30に集合。車1台の幅しかない山道を30分ほど走って吉ヶ平(よしがひら)に到着。吉ヶ平は源氏の落人とその子孫が暮らした800年の歴史があり、かつては八十里越えの基地として栄えたが、昭和45年に過疎地域対策として全戸(16戸69人)が離村した。その後、旧吉ヶ平分校が宿泊施設「吉ヶ平山荘」として再生されたが現在は使用されていない。
 担当の宮崎さんの挨拶の後、班編成を確認し支度をととのえ諏訪リーダーを先頭に出発した。

1・コースタイム
 9:12 吉ヶ平・駐車場
 9:19 登山届箱あり
 9:26 馬場跡(標高470m)
 9:48 雨生ヶ池〈まおいがいけ〉(標高555m)
 9:56  〃  発
10:25 「→番屋山」の標柱 休憩 標高670m付近
10:33   〃  発
10:54 ロープ地点 標高790m付近
11:27 「番屋山」山頂 標高933.2m
12:13   〃  発
12:33 急下降始まる
12:50 急坂終わる 休憩
13:00   〃  発
13:20 熊のフン
13:27 雨生ヶ池 休憩
13:38   〃  発
13:48 わき道を登る。石の祠あり。「文政 寅 三 九月日 世話人・・・ 」などと刻んである
14:10 馬場跡
14:24 吉ヶ平・駐車場

2.報告
 駐車場から守門川にかかる樽井橋を渡ってすぐの道端に庚申塚ヶあり、その先には源仲綱公の墓所の案内があった。かつてこの地で大勢の人々が暮らしていたことを証明していた。今日はフェスティバルがあるそうで「吉ヶ平保存会」の人が大勢の参加者をガイドしながら登っておられた。

 「馬場跡」で右の鞍掛峠への道を分けて左へ進んだ。杉林の中の藪道から明るいブナ林へ出たところが雨生ヶ池(まおいがいけ)だった。ブナの原生林に囲まれて湖のように大きな池だ。休憩後、池の左斜面を巻くように登って行った。熊のフンが道の真ん中に2箇所ほどあった。その辺りでは周囲に強烈な野生の臭いを感じながら登った。埃っぽさもあってか思わずむせてしまった。

 「→番屋山」の標柱で一休みし、ここから急登となった。傾斜30度かと思える急坂を一気に登る。傾斜が緩くなってまもなく番屋山山頂に到着した。眼前の守門岳を眺めながら昼食。順番に自己紹介をし集合写真を撮り、40分の休憩の後、下山にかかった。問題の急坂を慎重に下り、苔むした石に神経を使いながら雨生ヶ池まで下る。池のそばに脇道があり登ってみるとうっそうとした杉林の中に祠があり、その後ろの枯れかかった木にツキヨタケが上までびっしりと生えていた。
 その大きいこと!両手を並べたくらいの大きさだ。緩やかな下り道ではヤマイモのムカゴ採りに夢中になってパーティがばらけてしまったが、全員無事に下山した。

 宮崎さんの挨拶があり、霜鳥さんの10月9日〜11日の「視覚障害者全国交流大会・乗鞍岳」の参加報告を聞いた後、解散となった。お疲れ様でした。
(佐藤 記)

○感想

 1 上林洋子さんの感想

 こんばんは、新潟市の上林洋子です。番屋山、楽しい山行をありがとうございました。連日の猛暑と火打登山ですっかり体力を使い果たしてしまったようで、このたびはまったく自信がなかったのですが土や木の葉の登山道が足に優しかったせいでしょうか、楽しく登ることができました。

 もしかして、雨生ヶ池(まおいがいけ)を過ぎてからの急登がもっと長かったら顎を出していたのかも?です。途中、はっきりと熊の気配を感じるところがありましたね。中でも動物の匂いと真新しいウンチ、誰かが「湯気が立っているよ」と言ったのを真正直に受けた私、あの時は怖かったです! まさに熊出没のニュースの最中の地域だけあって、初めての生々しい体験でした。

 また、時には登山道に大きな朴の葉やブナの葉が覆いかぶさっていると見える人でも、道幅が判断しにくいこともあるのだなと新発見? させられました。
 番屋山は素朴で人の心が通っているようなあったかい山でしたね。かつて、村落に住んでいた人たちが、この山を守っているのだとか。背丈よりも高い位置の木肌に人の名前が彫ってあると聞いてびっくり!「きっと、閉村されるときに村人が想いを込めて刻んだのでは? そのころは、まだ目の高さに彫ったはず・・・」などと、勝手に想いめぐらせて歩きました。

 今回は、ススキの穂に顔を撫でられての山行でしたが、また野鳥の声や、花の盛りの春に登ってみたいです!
 諏訪さん、ムカゴをありがとうございました。田舎から届いた新米に少々のお酒とこんぶ出汁で炊き込みました。お金では買えない、おいしい「秋山の味」でした。サポートしていただいた山村さん、吉井さん、佐藤さん、参加されたみなさん、ありがとうございました!

 2 高橋ひろ子さんの感想

 皆さん、おはようございます、新潟の高橋です。昨日は大変お世話になりました・・・。 久しぶりの参加だったので、皆さんの足を引っ張らないようにと 思っていたのに、遅刻してしまいご迷惑をおかけ致しました。

 久々の皆さんとの山登り、番屋山・・・。 とても楽しみにしていたので、最初は足取りも軽く 熊鈴の音をBJMに、山の美味しい空気を吸い 皆さんの話し声を聞きながら登り始め、足取りも軽くと 最初は思っていましたが、普段は街中を歩くだけなので さすが最後の急勾配は結構きつかったです。

 でもなんと言っても山登りの醍醐味は山頂へ付いたときの 達成感と言うか何ともいえない開放感でしょうか。狭い山頂は、あいゆーの為にあるみたいだとおっしゃっていた方がありましたが、本当にそうでしたね!! 皆で円座になりすぐ手が届きそうな場所で皆さんと向き合ってのおにぎりはとても美味しかったです!!

 いつも思いますが、皆が安全に登れるようにと 下見をして下さる担当の方々には本当に頭が下がります。おかげ様で、楽しい時間を過す事ができました・・・
 仕事と介護をしている私には現実から離れた自分だけの時間をもてる皆さんとの山登りは、何ものにも変えがたい 大切な一日でもあります。
そして山は生まれ育った私の故郷です。あいゆーの会に入れていただいて本当に感謝しています  霜鳥さん、上林さん、満足なサポートもできずすみませんでした。 これに懲りず又宜しくお願い致します。

 昨夜は疲れているからと早めに布団に入ったのに 上下の瞼がさっぱり仲よくなってくれずに、目は冴えるばかり・・・
 昨日の楽しい時間のおかげで、私の小さな脳みそは ずっと興奮状態のままだったのでしょう。今年最後の会に参加できて本当に良かったです。
 皆さんありがとうございました。

 3 小林伯子さんの感想

 上越の小林二人です。疲れを覚えることなく楽しく登ってくることができました。万全の計画をしてくださった方々 楽しい山行にしてくださった皆さんありがとうございました。
 里山の延長として 村の人々の暮らしとともにあった山。村人が山を降り 閉校になった今も 変わらず雨ヶ池(まごいがいけ)に姿を映す番屋山。下田村の人々の「ふるさとの山」は あたたかさを感じる山でした。

 ブナやトチの落ち葉が散り敷く山道は、足腰に不安を抱える高齢登山隊に優しい道でした。軽く汗ばむころあいに 雨ヶ池での休憩。宮崎さんの奥様から差し入れの
おいしい梨をほおばると なんだか子供のころの遠足を思い出しました。

 今回の山行での私の最大の関心事は 不謹慎ながら不安とちょっぴり期待を交えて熊との遭遇だったんです。その日 三条でも「熊がでた〜」のだそうですね。人里に出没する熊は ニュースになり撃ち殺されたり追い払われたりしてるのに熊さんの領域に踏み込んだ人間たちに熊さんは おおらかでした。確かに近くにいる! という気配を感じたような気がしましたから大きな木の陰から そっと私たちの行列を見ていたのかなあ。熊よけの鈴の音、にぎやかな誰かさんと誰かさんたちの話し声、時折豆腐屋さんのラッパの音・・・ やっぱり身を潜めているしかなかったのでしょうか。

 こんな急な坂をどうやって登ったんだろうとこわごわ覗き込むようなくだり道でしたが、怪我もなく 予定よりずっと早く下山できました。
 家へ帰り着くころに 雨が降り出しました。山村さん 雨ヶ池にこっそりお賽銭投げたんじゃない? かさを広げてこぼれるむかごの実を収穫された諏訪さんの「あっと驚きの技」に思わず拍手〜! 今日 お土産のむかごでごはんを炊きました。昨日の番屋山を思い出しながら山の恵みをいただきました。ほっこりと懐かしい味がしました。

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