81 特別山行「火打山」の記録


○山行記録

 特別山行 「火打山」 2462m

日程:2010年8月28日(土)〜29日(日)
目的地:火打山 笹ヶ峰コース
参加者:9名(視障者3名、晴眼者6名)
コースタイム:登り6時間30分(休憩含み) 下り5時間20分(休憩含み)

○8月28日(土) 晴れ
 9時40分 笹ヶ峰コース駐車場集合
 9時45分 自己紹介 (初参加者あり)
 9時50分 登山開始

 9時53分 笹ヶ峰登山口(1340m)には「火打山、妙高山登山口」と書かれた、立派な東屋をくぐり歩き始める。しばらくは快適な木道歩きとなる。
10時10分 下りの大学生パーティー30名とすれ違う。小さな川を渡り、緩やかな登りをゆっくり進む。 両側の樹林帯で日も当たらなく涼しさを感じ、鳶の鳴き声に癒されながら歩きました。

10時20分〜23分 休憩 笹ヶ峰遊歩道の分岐から左に進む。やがて沢音を聞きながら沢に沿ってひたすら歩く。
10時30分 山頂まで1/9kmの標柱あり。しばらく木道を歩き2個目の沢をうまく渡りきる。行き交う人に「何の会ですか?」とか「ユニホームいいですね」と声をかけられて、良い気分になりました。 鮮やかな黄色が目立って「はっ」とする人もいました。

11時10分 山頂まで2/9kmの標柱あり。 木道はブナ林の中、緩やかな登りが続く。やがて沢音が聞こえ黒沢橋に到着。橋を渡り休憩を取る。
11時15分〜30分 休憩 川のせせらぎを聞きながらの冷たい水はすごくおいしかったです。沢の風も涼しく癒されました。冷たい沢の水をペットボトルに詰め歩き始めます。

 黒沢橋のちょっと先が高低差100m余りの十二曲がりの急登が始まり、一歩一歩慎重に足場を確かめながら気をつけ登る。緊張感が走る。しばらく登ると浅葱斑(アサギマダラ)がお出迎え。優雅に飛び交っていた。南の方から北上を目指して渡って来るという、そんな蝶に出会えてラッキーでした。疲れた体に元気を与えてくれました。 登山道が整備されるのか、ピンクのテープに材料が記されたテープが所々に吊してあった。

12時10分〜30分 休憩 昼食を取る。
12時45分 しばらく歩くと岩場となり、明さんのリュックを太田さんに、洋子さんのリュックを有坂さんに背負ってもらう。尾根上の急斜面を岩に掴まりながら登ると、オオシラビソの林の中をグングン高度を上げながら登る。
12時53分 12回曲がると尾根の上に出た。十二曲がりの標柱あり。 上空ではヘリの音が聞こえる。

13時10分 岩場の急登で足元が悪い中を緊張の連続で、「頑張って下さい」「すごいですね」と励ましの言葉をかけて貰い、難関を突破する。
13時35分〜40分 休憩  疲れている所にニューファッションスタイルの人たちが下山、見ているだけで疲れを癒してくれた。

14時10分 頂上まで4/9kmの標柱を通過 食用の玉子茸があちこちに見えた。しばらく木道を歩くが、明さんが足に異変が。芍薬甘草湯を飲みだましだまし歩いて貰う。しばらく歩くと岩場になり、洋子さんの足にも異変が。 芍薬甘草湯、塩、筋肉冷却スプレー、バンテリン、マッサージとだまし、だまし休みながらゆっくりと歩く。

14時22分〜27分 休憩
14時50分 富士見平に到着 富士見平分岐で右に行くと黒沢ヒュッテ、左は高谷池ヒュッテに別れ高谷池ヒュッテを目指して歩く。ここからは傾斜は緩やかになりましたが、根曲がり竹の滑り易い道をトラバースして行くと道はほぼ水平となり、やがて独特な三角屋根の高谷池ヒュッテが見えて来ました。深山りんどうの蕾、みやまきりんそう、みやまははこなどの花が咲いていて楽しませてくれた。しばらく水平道を快適に歩く。鳥の鳴き声も安らぎを与えてくれた。

15時35分 頂上まで5/9kmの地点通過
15時45分〜55分 休憩  左方向にヒュッテが見えてきた。 あと8分の標柱、皆さん一気に元気が出てきた。
16時20分 高谷池ヒュッテ到着 私たちを追い越して先に着いていた登山者が拍手で迎えてくれた人がいてとても感動しました。うれしかったです。
達成感で満面の笑みを浮かべながらバンザイ、バンザイで 記念写真を撮る。
17時15分 夕食 カレー&ハヤシライス お替わり自由 夕食後雲上でのミニ宴会は最高でした。

○8月29(日) 晴れ

 5時30分 朝食 中華丼
 6時30分 利根川リーダーの的確な判断により火打山を後にして下山開始。すがすがしい朝のスタートで火打山、焼山がすっきりと山頂が見える。
 6時57分〜7時02分  休憩 火打山は北側の糸魚川から見ると男山でかっこいい山で、南側の妙高からは女山でやさしい、二面の顔を持った火打山だそうです。 前方には北アルプスの白馬方面がはっきりと見る事が出来ました。すごく得した気分です。 ツルニンジンの白い花が咲いていました。木道、岩場の道と繰り返しながら下る。 
 7時50分〜55分 休憩 富士見平
オオシラビソの針葉樹帯の中を快適に歩く。皆さん足取りが最高です。
 8時37分〜42分 休憩
足元が石でゴロゴロしている、木の根や麻袋の中に石が詰められている。 ナナカマドは実が付いていない木が多い。

 9時05分 尾根の急な下りにさしかかる。 温度が高くなり蒸し暑い。ひたすら急な下りを進む。
 9時20分 笹ヶ峰まで3/9kmの地点通過。下りは順調です。
 9時24分〜35分 休憩 十二曲がりの標柱を通過
 9時43分 1羽のアサギマダラ 温度に関係するのか、昨日より数が少ない。  石が滑り易く緊張感に変わる。天気は良いが、ブナ林の中でとても涼しい。
10時32分〜45分 休憩 黒沢橋に到着 おいしい冷たい水を飲む、疲れも半減し元気が出る。これより木道をしたすら下って行く。

11時25分〜32分 休憩 休暇村の分岐地点。「もうワンピッチ頑張って下さい」と利根川リーダーのかけ声がかかる。笹ヶ峰遊歩道の木道をひたすら歩く。
11時50分 登山口到着。東屋で記念写真。駐車場の木陰で昼食。
12時25分 解散

 参加された皆様大変お疲れさまでした。アクシデントもありましたが、あいゆーの皆さんの気持ちが一つになり、チームワークの良さに、感動しました。登りは大変でしたが、下りは順調に来れた事に感謝します。雲上での達成感はすごく心に残りました。今度は火打山山頂に挑戦しましょう。
 記録 野崎

○ 上林洋子さんの感想

 特別山行、火打もおかげさまで無事我が家に帰って来ることができました。
 参加されたみなさま、大変お世話になりました。

 いやー!とにかくすごい山行でした!
私にとりましては、あいゆー山行の総まとめのようなコースでした。
 いつまでも続いた木道は栂池高原、アップダウンの激しい岩石道は立山やつばくろ岳、木の根の入り組んだ足場の悪いコースは大渚山、茂った木や草をよけながら歩いた土の山道は明星山・・・。

 十二曲がりまでは何とか・・・でしたが狭い岩石の間をアップしながら進むところでは、足の置き場に苦労しているうちに突然大腿部に激しい痙攣が起こり、あまりの痛さに動けなくなってしまいました。

 みなさんから助けていただき、一時は治まったのですが・・・
また似たような岩石の登りで反対足の痙攣!正直「もうだめか」と思いました。
野崎さんからいただいた痙攣に良く効くという漢方薬は抜群でした。

 またメンバーのみなさまから塩とポカリを分けていただいたりしたおかげで、それからは一度も痙攣せずに高谷池ヒュッテまでたどり着くことができました。
 こんなわけで、ヒュッテ到着時刻を予定よりはるかにオーバーさせてしまったのです。

 それからは山小屋で辛かったこともみんな忘れて、澄んだ空気の中で飲んだビールの味!夕食後に外でのお天気祭り、みんな最高の思い出になりました。
 下山には、あの痙攣で辛かった岩石を「無事に登って来れたからね」と両手で撫でて来ました。

今回の山行では、先に立つパートナーからの情報はもちろんですが後方のパートナーから指示していただいた情報も大切なことを実感いたしました。
 みなさまのおかげで、無事に帰宅できましたことを再度記してあいゆー山の会のみなさまに感謝いたします!
 火打山行に参加されたみなさま、本当にありがとうございました!!

○ 太田明夫さんの感想
 火打登山の感想

 初めてあいゆーの会、火打登山の山行に参加させて頂きました。はじめは要領がわからないので、皆さんの最後尾についてゆっくりとついて行きました。予想はしていたのですが、あまりのゆっくりペースに、調子が合わず、黒沢の十二曲りあたりでは、結構疲れましたが、しだいに慣れて参りました。

 上林さん夫婦のがんばりには驚かされました。目の不自由な状態でのあの気力は、ご立派ですね。あの険しい山道を、けいれんを起こしながらも、高谷池のヒュッテまで行けたということは、すばらしいがんばりだったと思います。そして、リーダーの利根川さん、中田さんの先導に続き、メンバーの皆さんのサポートのおかげだと思いました。

 また、お揃いの黄色のシャツは、カラフルでとても良く目立ち、他の登山の皆さんからも好印象
の様子でした。
 途中、アサギマダラという、とてもめずらしい“渡り蝶”に出会いました。羽を止めたままで、すいーすいーと飛行する姿は、なんとも云えぬ優雅な様でした。有坂さんによると、この時期に咲く、カニコウモリの花の蜜を吸いにくるのだそうです。これから気流にのって沖縄の方まで大飛行して帰るなんて、何かロマンを感じます。途中、これもめずらしい、光り苔が岩のすき間の奥で、きれいに光り輝いていました。とても神秘的に感じました。

 今回は、今までとは全く違った形での登山体験をさせて頂き、いろいろと教えられたり、思い直す点も多々あったと感じています。
 ありがとうございました。

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