57 個人山行「焼山(2,400m)」の記録
期日:平成
191013日(土)

1 焼山山行記録

焼山山頂  焼山から火打山展望
          焼山山頂                      焼山から火打山展望

目的地:焼山2400.3
コース:笹倉温泉から泊岩を経て焼山
参加者:4名(霜鳥・宮崎・諏訪・佐藤)
天候:小雨〜曇り〜晴れ

 長岡からの3人は長岡ICを121830発、笹倉温泉先のキャンプ場に2030着、幕営。13日、430霜鳥合流。
500に林道のゲートの鍵を持った人が来て、その人の先導でゲートを開けてもらい、更に登山口まで案内してもらう。

1. コースタイム

  5:45 登山口(林道脇に駐車)1150m焼山火口                           頂上の火口
  6:03 展望台1250m
  7:18〜7:25 休憩
  7:27 大曲 1600m
  8:02〜8:12 休憩 1760m付近
  8:20 最初のガレ沢を急下降、急登
  9:38〜9:45 休憩
  9:47 金山分岐2030m
  9:57 泊岩 2080m
 11:26 焼山山頂着2400m
 12:00  〃  発
 12:50 泊岩
 12:53〜13:00 金山分岐にて休憩       
 13:33 坊々抱岩近く通過
 14:00 ロープでのガレ沢通過
 14:13〜14:23 休憩 1680m付近
 14:35 大曲
 15:30 焼山登山道入り口 着
       
2. 報告

 霧雨の中、林道脇のシェルターのある登山口から雨具を着て出発した。歩き始めてまもなく「展望台」を通過し、高低差の少ないしっかりした道を1時間半ほど歩いて最初の小休止をとった。途中、花期の終えたミヤマカタバミやシラネアオイなどの群落を随所に見る。休憩した場所のすぐ先が「大曲り」で、地元青年会の名が刻まれた新しい標識があった。

 「大曲り」からしばらく緩い登りが続いたが、やがて大きな谷に出た。地図にある「大谷」なのだろうか。一旦急斜面を下り、足元がザクザクの急坂を今度はロープを頼りに攀じ登る。一息ついて15分ほどで2番目の谷に出た。ここが「地獄谷」なのか。慎重に下って谷底に下り、ロープの張られたきつい斜面を登り返す。緩登の道に戻ってすぐに右手前方に「坊々抱岩」(1876m)が見えてきた。なるほど菩薩が赤ん坊を抱いているように見える。坊々抱岩を過ぎて間もなく、石のゴロゴロした涸沢に入った。

 途中、何箇所か水の湧いている所があり、手ですくって飲む。やがてその沢を離れ「金山・笹ヶ峰分岐」地点に出た。まっすぐ行くと富士見峠で、そこから道は金山方面と笹ヶ峰方面の二手に分かれると云う。我々はその分岐を左折して10分ほどで「泊岩」に出た。大岩を利用して避難小屋が作られているが、床板が朽ちていてとても泊まれそうに無かった。小屋の前を右折して潅木の中の道を進むうちに一気に視界が開けてきた。

 溶岩流のがらがらの広大な急斜面の上に、火口の縁がうっすらと雪を被って聳えていた。いつの間にか空は青く晴れ渡っていて、群生しているシラタマノキの愛らしい白い実に歓声をあげながら、200mほどを直登して火口壁へ出た。すぐ上の岩場で逆方向から来たグループが下降に手間どっていてしばらく待たされたが、そこを登ってさらに火口壁を半周し、やっと焼山山頂に到着した。

 遠く北アルプスの山並み、金山、雨飾山を望み、火打山からの縦走路も手に取るようだった。立入り禁止の表示板の向こうに噴煙が上っていた。
 下りも順調で予定通り15:30には登山口に下山した。そこから車でゲートまで20分ほど走り16時前にはゲートを開けてもらってキャンプ場に戻った。テントを撤収した後、笹倉温泉にて入浴し、その後解散となった。

 (記録:佐藤)

富士見峠と焼山と泊岩の分岐点  焼山山頂より金山方面を展望
      富士見峠と焼山と泊岩への分岐点                  焼山山頂より金山方面を展望

2 焼山の記録

 笹倉温泉から焼山へのコースを簡単にまとめてみました。
前夜、笹倉温泉から500mほどのところにある「ゆかわうち」キャンプ場跡で幕営。お天気祭りを行う。現在、笹倉温泉からのコースは治山工事の邪魔になるためなのか、林道への一般車の乗り入れを規制している。

 温泉から10分ほどのところにゲートが設置されており、そこには10台ほどの駐車スペースがある。ゲートから先には砂防公園もあるが、車で行くことができず、休眠状態。今回は地元記者の取材同行ということで、避難シェルターのある登山口まで車で行くことができ、往復3時間弱の時間短縮になった。

 5:45出発、登山道はよく整備されており、頂上までピンクのリボンでコースがマーキングされ、特に道に迷うことも無い。当日は霧雨の中の出発のため、あまり人が入らなかったためか苔むした岩の上は滑りやすかったものの、最近に無い昔をしのばせる静かな登山道だった。登山道の両脇にはアジサイの葉が生い茂り、花の時期にはさぞかし美しかろうと思われる。

 アジサイの葉がひと段落すると、ミヤマカタバミやシラネアオイの群落がしばらく続き、来年花の時期にまた来ようと話も弾む。登山口を出てから約1時間半、大曲(7:27)までは緩い斜面を等高線と直角に進み、前に向かってただただ歩くのみ、なかなか高度も稼げない。
 大曲から坊々抱岩(ぼぼだきいわ)脇の間は、火砕流の痕と思われる谷をいくつか越える。地獄谷にはトラロープが張られて入るものの足元が火山灰のため崩れやすく要注意。坊々抱岩からはしばらくすると傾斜がきつくなり、2000mを超えたころ金山への分岐に着く(9:47)。左折して山頂を目指す。10分ほどで泊岩に着く。中の様子だけ確認する。しばらく進むと山頂付近が見えてくる、昨夜初冠雪になったらしく岩肌のところどころが白い。

 山頂方向に向かい直登になる。傾斜も急にきつくなる。積雪のため、マーキング用のテープはあるものの登山道をしっかりとトレースできない。雪の中にシラタマノキの実がなっている。雷鳥の散歩の足跡もある。山頂西側の鎖場で下山者が岩場での積雪に慣れていないためかなかなか降りてこない、寒い中30分ほど雪の上で待ったが、我慢できず、山では登り優先のマナーがあることを説明して、一時道を空けてもらう。我々3人は5分で通過。早く言うべきだったと後悔。噴火口の外側をトラバースして11:26山頂に到着。

 途中30分の停滞とリハビリ登山であることを考えるとまずまずのペースか。雲の上に出たこともあり、空は青く、遠く雲海も見え、激しく動くガスの流れが景色を変えていく。山頂東側の火口からは時折、黒い噴煙も上がり、硫黄の臭いもしてくる。時々ガスの切れ間から隣りの火打山が顔を出す。高谷池ヒュッテも見えている。妙高は恥しがりやなのか、いつまで経っても雲の中である。記念写真を撮って、軽く昼食を食べて12:00帰路につく。同じ道を下り、15:30登山口到着。
笹倉温泉で汗を流し、途中夕食を済ませ、19:00帰宅。
久しぶりに山を堪能した一日だった。

 (記録:諏訪)


5月の焼山台地
            5月の焼山台地

3 憧憬の焼山

 焼山が約30年ぶりに登山が解禁された。この山は、登山を始めてからの憧憬の山でもある。そして焼山は、今は亡き蟹江さんや海谷に眠る中江さん達とテレマークスキーや沢登りやバリーションルートでの山行を楽しんだ思い出の山でもある。また、遭難事故も起こしたしまった痛恨の山でもあるのだが・・・・・。

 9月12日の新潟日報に調査登山の報道があったので、居てもたまらず、早速参加者をつのり久しぶりに登った。
 大きな声では言えないが、焼山はこれまで結構登られている。特に冬期や春期は、全山が初級から上級の壮大なゲレンデとなるので人気もあるとか。最近はスノーボーダーの入山も増えている。

 焼山への登山道は通常4コースがある。@火打山からの尾根コース。A金山からの尾根コース。B笹倉温泉からの早川谷コース。C笹ヶ峰の真川コースがある。AとCのコースは、焼山を相当熟知したベテラン以外の入山は不可能である。そして、富士見峠でつながる早川谷コースから真川コースは、江戸時代より昭和初期?までは長野への「塩の道」として頻繁に人々が往来していた歴史のコースでもある。

 今回は、Bの笹倉温泉からの早川谷コースを登った。こちらのコースは、積雪期は多数行っているが、無雪期は初めてなので非常に興奮した山行となった。私の山行記録は、上記の2氏の記録と重複するので省略するが、長距離コースなのが難点だとしても、糸魚川市として有望な観光資源として、積極的に開発・整備をお願いしたいと望んでいる。
 
 焼山は、二つの大谷を渡る困難以外は、地元の山岳会や青年団の整備で比較的歩きやすい登山道であった。頂上を目指さなくて、周辺の火打山や海谷の山々を展望しながらの展望登山も十分楽しめると思う。また、登山道の脇は高山植物が豊富と見受けられ、初夏に再度訪れたいと思っている。

(記録:霜鳥)

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